S&P500 ヒートマップ(高解像度)

主要3指数とドル円の動き
- S&P 500: S&P 500は前日比-20.71ポイント、-0.33%の下落で6,259.75で取引を終えました。全体的な下落はテクノロジー関連株が足を引っ張る結果となり、特に一部の大型株に影響が見られました。
- Dow Jones Industrial Average: ダウ平均は-279.13ポイント、-0.63%下落し44,371.51で引けました。特に金融、エネルギー株の売りが強く、米国の経済成長の鈍化懸念が市場の重荷となりました。
- NASDAQ Composite: ナスダック総合指数は-45.14ポイント、-0.22%の下落で20,585.53で終了しました。ハイテク株が主に売られ、特に半導体株やクラウド関連株が影響を受けました。
- USD/JPY:ドル・円は146円80銭から147円52銭まで上昇しました。米トランプ政権の関税政策がインフレを引き起こすとの懸念から、早期利下げ観測が後退し、長期金利上昇に伴うドル買いが加速しました。

セクター別騰落率
エネルギー(Energy)セクターが最も強く、+0.6%の上昇を記録しました。このセクターの上昇は、原油価格の上昇やエネルギー株の好調によるものと考えられます。反対に、ヘルスケア(Healthcare)セクターは-1.14%の大きな下落を示しており、医薬品関連の銘柄が厳しい日を迎えた可能性があります。金融(Financial)セクターも-0.99%とマイナス圏に入りました。テクノロジー(Technology)セクターも-0.48%とやや下落しました。全体的に、成長株中心のセクターが下押しされ、エネルギー株が堅調に推移した日でした。

ETFトップ10
7月11日の米国ETF市場では、主要な株式ETFが全体的に下落しました。S&P 500連動のVOO、SPY、IVV、VTIはそれぞれ-0.36%〜-0.42%の下げとなり、テクノロジー株中心のQQQも-0.23%下落しました。特にVanguard Growth ETF(VUG)は-0.17%の下落幅が最も小さい一方で、Vanguard Total Bond Market ETF(BND)は-0.41%の下落を記録しました。

経済指標発表 結果
- 月次連邦政府財政収支(6月): 連邦政府の財政収支は+27.0B USDとなり、予想の-41.5B USDを大きく上回りました。これにより、政府の収入が予想以上に増加し、予算赤字の縮小が示されました。
- ベーカーヒューズ社の米石油採掘リグ稼働数: 米国の石油採掘リグ数は537となり、予想の539をわずかに下回りました。これは、エネルギー業界の活動に影響を及ぼす可能性がありますが、大きな変動は見られませんでした。
- CFTCアルゴリズム取引関連指標: CFTCによるアルゴリズム取引のネットポジションは+0.3Kとなり、予想の0.7Kに届きませんでした。これは、マーケット参加者のポジション調整が進んでいることを示唆しています。

主な決算発表結果
※該当銘柄の発表はありませんでした。
主な経済ニュース
- S&P 500は記録的な上昇を止め、債券は下落(BLO)。
- ウォール街の強気派は百戦錬磨で、脅かすのが非常に難しいことが証明されている(BLO)。
- AI価格上昇と関税延期で世界の株式ファンドに2週連続の資金流入(REU)。
- 関税インフレリスクでドルは2月以来最高の週を記録(BLO)。
- 米国の関税が会計年度で初めて1000億ドルを超える(REU)。
- トランプ大統領、テキサスの災害現場をFEMAの将来が不透明だと捉える(BLO)。
- ホワイトハウスはFRBの改修をパウエル議長解任の好機と捉えている(WSJ)。
- 上院委員会、国防予算の増額とF-35購入の追加を検討(BLO)。
- テスラ、インドで8月から最初の納車開始か(BLO)。
- マスク氏のxAIは新たな資金調達で2000億ドルの評価額を目指すとフィナンシャルタイムが報じる(REU)。
- クラフト・ハインツが分割準備中(BLO)。
- ティーン向け小売業者クレアーズ、米国事業の破産を検討(BLO)。
- インド、エア・インディアの致命的な墜落事故でエンジンのスイッチの動きを発見、ボーイングとGEは直ちに行動せず(REU)。
- 暗号投資家は政策の勝利を期待し、ビットコインを過去最高値に押し上げる(REU)。
地政学的リスク
- 米国とインド、関税を20%以下に引き下げる可能性のある貿易協定を協議中(BLO)。
- ルビオ氏、中国特使と会談後、習近平主席とトランプ氏の首脳会談の可能性示唆(BLO)。
- トランプ大統領がロシア原油への制裁を計画しているとの憶測で原油価格が上昇(BLO)。
- ルイ・ヴィトン英国、ハッカーが顧客データを盗んだと発表(BLO)。
金利・コモディティ・恐怖指数の動き
- 原油(Crude Oil Aug 25): 8月の原油先物は68.72ドルで取引を終え、+2.15ドル(+3.23%)の上昇となりました。供給不安や需要回復期待が影響し、価格が強く反発しました。
- 10年物米国債利回り(CBOE Interest Rate 10 Year T No): 10年物米国債利回りは4.4230%で、前日比+0.0770%(+1.77%)の上昇となりました。金利上昇は景気回復期待を反映しています。
- VIX指数(CBOE Volatility Index): VIXは16.40で、前日比+0.62(+3.93%)の上昇を記録しました。市場の不安定性や不確実性を反映して、ボラティリティ(価格変動率)が増加しました。
- 金(Gold Aug 25): 8月の金先物は3,371.50ドルで、+45.80ドル(+1.38%)の上昇となりました。インフレ懸念や市場不安定性が金の安全資産としての需要を高めました。

自分の米ドル建ポートフォリオ ▼0.42%
テクノロジー関連のVGTが-0.63%下落、S&P 500連動のVOOも-0.36%の下落となり、全体的に弱い動きでした。一方で、高配当株に投資するVYMは-0.60%、配当成長株のVIGは-0.64%と、安定性を求めるETFも下げました。金のGLDMは+0.99%上昇し、安全資産としての需要が見られました。

今週の動き
- 個別銘柄の動き: 今週のヒートマップでは、エネルギー(Energy)セクターが強い動きを見せました。特に、CVX(シェブロン)が+4.68%と大きく上昇し、原油価格の回復が影響したと考えられます。一方、テクノロジー(Technology)セクターは弱含みで、特にAMDやINTCなど半導体関連株が下落しました。全体的に、テクノロジー株の調整が続いています。
- セクター別騰落率: エネルギー(Energy)セクターは今週+1.63%と大きなプラスを記録しました。原油価格の上昇とともに、エネルギー株が全般的に強く推移しました。金融(Financial)セクターは-1.53%、消費者防衛(Consumer Defensive)セクターは-1.77%と下落し、インフレ懸念や金利の影響がリスクとして浮上しています。


経済指標発表予定
来週は多くの材料が発表されます。
- 15日(火):CPI(消費者物価指数)ほか
- 16日(水):PPI(生産者物価指数)ほか
- 17日(木):週次失業保険関連、小売売上高、製造業景気指数(7月)ほか
- 18日(木):建築許可、住宅着工、ミシガン大学調査結果ほか
主な決算発表予定
来週は多くの主要大型銘柄が発表されます。
- 14日(月):FAST
- 15日(火):JPM、WFC、BLK、C、BKほか
- 16日(水):JNJ、BAC、ASML、MS、GS、PGR、PLDほか
- 17日(木):NFLX、GE、ABT、PEP、MMCほか
- 18日(金):AXP、SCHW、MMMほか
おわりに
本日、米国株式市場は全体的に弱含みとなり、特にテクノロジー株を中心に下落が目立ちました。S&P 500やダウ平均はそれぞれ若干の下落を見せ、投資家にとってはやや厳しい日となったことと思います。しかし、このような日々の変動に一喜一憂することなく、長期的な視点を持ち続けることが重要です。特に、分散投資を意識し、安定した配当を期待できる銘柄やETFに目を向けることが、リスクの分散に繋がります。
一時的な市場の動きに左右されることなく、自分の投資方針を守り、感情的な売買を避けることが成功の鍵となります。また、金利や経済指標、地政学的リスクなど、さまざまな要因が株式市場に影響を与えます。これらの要素を冷静に分析し、適切な判断を下すことが必要です。
米国株市場は、成長が期待される一方で不安定要素も多いため、注意深く市場を観察し、時には積立投資などで平均取得単価を下げる戦略も有効です。市場の短期的な動きに惑わされず、安定したリターンを目指して焦らずじっくりと投資を続けていくことが重要です。投資は自己責任にてお願いします。
来週は旅行に出かけるので、ブログをしばらくお休みさせていただきますことをご了承ください。
おことわり
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とドル円: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- セクター別騰落率: finviz
- ETFトップ10:FOX Business
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
- 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ