S&P500 ヒートマップ(高解像度)

- Analog Devices(ADI +6.26%)
アナログ半導体の需要回復期待が強く、AIサーバーや自動車向けの拡大観測が追い風。バリュエーション再評価と買い戻しが重なり、セクター内で目立つ上昇です。 - Intel(INTC −6.99%)
先端プロセスの遅れやAI向けでの出遅れ懸念が重石。データセンター競争の激化を背景に見通し不安が意識され、セクター内でも大幅安となりました。 - Dell Technologies(DELL −4.97%)
AIサーバーの需要は続く一方で、利益率(売上に対する利益の割合)悪化懸念や期待先行の反動が売りに。手仕舞いの動き(利益確定売り)が優勢でした。 - Micron Technology(MU −3.97%)
メモリ価格上昇の一服観測と直近高値圏からの調整。ガイダンス(会社の業績見通し)への警戒感が残り、半導体内で弱い値動きとなりました。 - Adobe(ADBE −3.02%)
生成AI競争に伴うサブスク成長の鈍化懸念が意識され下落。業績見通しの慎重さがバリュエーションの見直し(割高修正)につながりました。
主要3指数とドル円の動き
- S&P 500
S&P 500は続落し、約0.2 %下げました。これで4営業日連続の下落となり、特にインフレや関税への懸念、FRB議事録に見られる慎重姿勢が市場心理を抑え、半導体を中心とするテック株売りが響きました。 - Dow30
ダウ平均はほぼ横ばいながら小幅上昇となり、市場全体の弱さの中でもエネルギーや生活必需品などより安定感のあるセクターが支えました。テック比率が低いため、下落圧力が比較的弱かったと見られます。 - NASDAQ
ナスダックは主要テック株の広範な売りに押され、約0.7 %下落。AI関連銘柄への期待調整や、過熱感への警戒、Intelへの政府関与懸念が加わり、リスク回避色が強まりました。 - USD/JPY
ドル・円は一時147円割れ、リスク警戒感強まる 20日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円55銭から146円87銭まで下落し、147円42銭で引けました。
リスク回避の円買いや連邦準備制度理事会(FRB)がハト派に傾斜するとの思惑で米国長期金利の低下に伴うドル売りが優勢となった。その後、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した7月開催分議事録で参加者が依然インフレリスクを警戒していることが明かになり、ドル売りが後退。

セクター別騰落率
- Consumer Defensive(+0.97%)
生活必需品やディスカウントストアなど景気に左右されにくい銘柄が買われました。特にWalmartやCostcoの堅調な動きがセクター全体を支えました。 - Consumer Cyclical(−1.00%)
AmazonやTeslaを中心に消費関連株が売られ、セクター全体を押し下げました。金利動向への警戒感から裁量消費関連に利益確定売りが出たと考えられます。

主なETFの動き
米国株ETFは総じて軟調で、S&P500連動型のVOO、SPY、IVVはいずれも▲0.26〜0.27%の下落となりました。市場全体をカバーするVTIも同水準のマイナス、さらにハイテク比率の高いQQQは▲0.59%、グロース中心のVUGは▲0.57%と、成長株がやや大きめの調整を受けています。一方で、米国外先進国株のVEAやIEFAは+0.2〜0.3%の上昇となり、相対的に堅調でした。バリュー株重視のVTVも+0.28%と上げ、債券ETFのBNDも小幅ながらプラスを確保。つまり米国株、とりわけグロース株が軟調だったのに対し、米国外株式やバリュー株、債券が資金の逃避先となる動きが見られました。
経済指標発表 結果
- EIA原油在庫(Crude Oil Inventories)
米エネルギー情報局(EIA)は、8月15日までの週における原油在庫が600万バレル減少と、市場予想(約180万バレル減)を大きく上回る減少を確認。輸入減と輸出の急増が背景にあり、精製能力の稼働率向上も需要の強さを示しています。この需給タイト化が原油価格を押し上げ、短期的にはブル(上昇)めの見方が強まりました。 - MBA住宅ローン申請件数(Mortgage Applications)
全体指数(Market Composite Index)は前週比−1.4%と小幅低下。購入(Purchase Index)はほぼ横ばい(+0.1%)、リファイナンス(借り換え)指数は−3%と減少傾向。ただし昨年比ではいずれも高水準を維持しており、特に住宅購入需要は依然として強い動きが続いています。 - MBA 30年固定モーゲージ金利
30年固定モーゲージ金利は前週6.67%から6.68%にわずかに上昇。この特段大きな変化ではありませんが、金利の安定性が住宅ローン需要に影響しており、特にリファイナンス需要に敏感に反応しています。金利低下時には借り換え申請が急増する傾向が続いています。

主な決算発表結果
- TJX Companies(TJX)
時価総額は約1320億ドルと、条件を満たします。第2四半期決算では、1株利益(EPS)1.10ドルと予想の1.01ドルを上回り、売上高も144億ドルと予想を上回りました。同店売上高は前年比+4%と堅調で、タリフ(関税)上昇にもかかわらず商品マージンを維持。営業キャッシュフローは18億ドルを確保し、自己株買いと配当で10億ドルを株主還元に充てました。通年EPS予想も4.52〜4.57ドルへ上方修正され、引き続きオフプライス(割引価格)モデルが消費者支持を集めていることが伺えます。 - Lowe’s(LOW)
時価総額は1000億ドル以上と推定され、対象となります。第2四半期決算では、1株あたり調整後EPSが4.33ドルと予想を上回り、売上高は239.6億ドルと前年比+1.6%増。同店売上高は+1.1%と堅調でした。通年売上見通しも845〜855億ドルへ引き上げ。さらに、米国内プロ顧客向け戦略を強化するため、建築資材ディストリビューター「Foundation Building Materials(FBM)」を88億ドルで買収することを発表し、プロ市場競争を加速させる構えです。 - Analog Devices(ADI)
同様に時価総額は1000億ドル超と見られます。第3四半期決算(8月2日終了)では、売上高28.8億ドル(前年同期比+25%)と市場予想を大幅に上回り、1株利益も2.05ドル(前年比+30%)と好調でした。通信部門が前年同期比+40%、工業部門は+23%、自動車向けは+22%、消費者向けは+21%と、全セグメントにおいて2桁成長を達成し、堅実な収益力とキャッシュ創出力が確認されました。

主な経済ニュース
- テック主導の売却により先行き不安広がる
米主要株価指数は、Nasdaqが–1.5%、S&P500も–0.6%下落し、テック株の調整局面に突入。AI関連のバブル懸念や投資収益の限界、AIがもたらす雇用喪失への懸念が市場心理を冷やし、Jackson Hole会合への注目も高まっています。中国や日本市場も同調安。ただし中国株は政府の刺激策期待で堅調です。 - Powell議長、ジャクソンホール演説に注目集まる
FRB議長パウエル氏のJackson Holeでの講演は、現在の株式市場ラリーの方向性を左右する重要イベント。利下げ期待がある一方、タカ派的発言が出れば市場全体が7~15%下落する可能性もあり、ホームビルダーなど率先セクターの動向に特に注意が必要です。 - 小売決算は好不調まちまち、市場先行きの不透明感
Wall Streetのフューチャーズはやや軟調。TargetはCEO交代と業績下方修正で–10%下落、Estee Lauderも関税負担を受け7.6%下落。一方、Lowe’sは好調なガイダンスとFBM買収観測で+2.7%上げました。半導体への政府出資懸念も背景に。 - 半導体セクターに地政学資本主義の波が
米政府がINTCに非議決権付き10%出資の方針と報じられ、CHIPS法絡みで国家による半導体への関与が強まる構図に。市場構造や企業統制のあり方が変わる可能性があり、投資判断の転換点になる可能性もあります。 - 新興国資産への圧力、FRB政策とテック不安が重荷
貿易・政策・テックの不透明感が交錯し、新興国(EM)資産が下落圧力に晒されています。FRBの慎重な金利スタンスに対する期待と、テック企業の変動性が相まって資金流出懸念が高まっています。 - テクノロジーセクターに大きな変動、ボラティリティ高まる
長らく成長牽引役であったテックセクターに不安の波。「Tech Titans Tumble」と題された報道によれば、一部テック企業の株価急落をきっかけに、AI関連などを中心に全体のボラが急増しています。 - 半導体分野が回復基調、産業回復の兆しも
半導体セクターは2024年中盤のピーク後低迷していましたが、AI用途や工業用アナログ半導体の需要回復で4月以降反発。産業回復の先行指標となる可能性があるとの見方も。ただ住宅市場には依然として構造的弱さが残ります。 - 株式市場は実体経済リスクを覆い隠している可能性
市場は堅調ですが、実体経済には懸念が多く、移民政策や関税による消費・住宅投資の抑制が進行中。雇用やインフレの軟化も限定的で、バブル的なセクター集中の裏で構造的脆弱性が潜在しているとの警告があります。
原油・金利・VIX・金の動き
- 原油(Crude Oil)
米エネルギー情報局(EIA)が2025年の米国原油生産見通しを引き上げたことを受け、市場では供給増への警戒が広がる一方、直近では米国の原油在庫が減少したことでWTIは上昇基調。需給のタイト化と地政学リスクのバランスが注目されています。 - 10年物米国債利回り(10‑Year Treasury Yield)
直近では約4.30%で推移しており、前日(約4.34%)からやや低下。金利は高止まり傾向にあり、引き続き金融政策の行方やインフレ動向が注目されます。市場では安全資産としての魅力も意識されています。 - VIX(恐怖指数)
直近は約15.6と前日の約15.0から上昇。ボラティリティの上昇は市場の警戒感を反映しており、特にテック株の不安定な値動きや地政学リスクへの懸念が背景にあります。 - 金価格(Gold)
金価格は今年に入り約25%上昇しており、最新では1オンスあたり約3,380ドル〜3,390ドルへ上昇。インフレやドルの不安定さ、リスク回避の資金流入を背景に、安全資産としての需要が継続しています。

自分の米ドル建ポートフォリオ -0.21%
私のポートフォリオはITセクター中心のETFが軟調で全体の重しとなった一方、高配当ETFや金連動ETFが上昇し下支えしました。全体的には小幅安の展開でした。
経済指標発表予定

主な決算発表予定

おわりに
本日の米国株市場では、特にテクノロジー株が再調整の様相を呈し、Nasdaqが軟調、S&P500も四日続落となりました。一方、ダウ平均は小幅上昇し、セクター間での資金の回帰がうかがえます(投資家の一部はバリュエーションが抑えられているセクターに着目しています)。
こうした中、Jackson HoleでのパウエルFRB議長の発言(結果は23日(金)米国東部午前10時に公表予定)や、AIや半導体関連の過熱懸念、地政学的な政策の動向(非議決権付き出資など)は引き続き市場のリスク要因として注目されます。特に、テック依存が高い個人投資家は評価軸の見直しを検討し、分散投資やバリュー株へのシフトなどで柔軟な対応が求められています。
それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とドル円: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- セクター別騰落率: finviz
- ETFトップ10:FOX Business
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
- 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ