S&P500 ヒートマップ(高解像度)

- ORCL(+6.31%)
クラウド事業の成長期待とAI関連データベース需要拡大が評価されました。アナリストの目標株価引き上げも追い風となり、強い買いを集めました。 - AAPL(+4.31%)
新型iPhone販売が好調との報道やサービス収益の伸びが好感されました。さらにAI機能の搭載強化が将来成長期待を高めました。 - AMAT(+5.48%)
半導体製造装置の需要増加見通しが報じられ、AIや先端プロセス向け需要の強さが投資家心理を押し上げました。 - TER(+12.79%)
半導体テスト装置需要が旺盛で、ガイダンスも強気姿勢を示しました。AI関連半導体拡大期待から半導体検査分野が注目され急騰しました。 - WDC(+5.42%)
メモリー価格回復期待に加え、AI向け需要の増加が追い風となりました。ストレージ分野での需要改善観測も株価を押し上げました。 - CEG(+4.90%)
電力需要の拡大や再エネ事業への期待感が高まりました。特にAIデータセンターの電力消費増加が需要追い風として意識されました。 - NVDA(+3.93%)
AIサーバー向けGPU需要の強さが続き、OpenAIとの連携報道も好感されました。アナリストの強気見通しも支援材料となりました。 - SNPS(+3.89%)
半導体設計ソフトの需要が旺盛で、前週の好調な決算発表を背景に買いが継続しました。AI需要拡大の恩恵を受けるとの期待が強まりました。 - WDAY(+3.87%)
クラウドベースの人事・財務管理ソフト需要が堅調で、生成AI機能拡充が成長期待を高めました。投資家からの関心が続きました。 - KVUE(-7.47%)
ジョンソン&ジョンソンから分離した後の成長鈍化懸念が広がりました。売上見通しの引き下げや生活必需品分野の競争激化が重荷となりました。 - LEN(-4.25%)
住宅ローン金利の上昇を背景に、米住宅需要の鈍化懸念が強まりました。決算発表を控えた警戒感も重なり株価が売られました。 - CHD(-4.08%)
日用品需要の伸び悩みが指摘され、コスト上昇による利益圧迫懸念が浮上しました。生活必需品セクター全体の軟調さも影響しました。 - COIN(-3.07%)
暗号資産価格が軟調となり、取引量減少懸念が意識されました。規制強化への警戒感も加わり、株価は下落しました。
主要3指数とドル円の動き
- S&P500
終値は6,693.75で、前日比+0.44%でした。上げの背景には、連邦準備制度(FRB)の利下げの可能性に対する期待や、企業決算が概ね堅調であったことがあります。特にテクノロジー株がけん引役となりました。ただし、一部アナリストは、市場が織り込むほど利下げが進まない可能性を指摘しており、調整リスクの懸念も残っています。 - Dow30
終値は46,381.54で、前日比+0.14%の小幅上昇でした。構成銘柄の中では、テクノロジーやグロース株ほどの動きは見られず、安定感のある大型株中心に緩やかに上昇しました。景気や金利に敏感なセクターは慎重姿勢が続いています。全体として、S&PやNASDAQに比べて上昇率は控えめでしたが、全体相場の流れに沿った形で支持を受けました。 - NASDAQ
終値は22,788.98で、前日比+0.70%と3指数の中で最も上昇率が高くなりました。AIや半導体などのグロース/ハイテク関連銘柄の好調さが市場を押し上げました。特にNvidiaやOracleなどの動きが注目を集め、投資家心理を支えました。ただし、金利見通しやマクロ経済指標によっては、ハイテク株は敏感に反応しやすく、利益確定売りや調整圧力も懸念されています。 - ドル円(USD/JPY)
ドル円は147円台半ばで推移しました。高値147.98円まで上昇した後、147.66円まで下落して引けました。シカゴ連銀全米活動指数の改善や、FRB高官のタカ派的な発言がドル買いを支えました。ただし、ドル買いの勢いは限定的で、利下げ観測が市場で織り込まれつつあるため、上値は重く伸び悩む展開となりました。

セクター別騰落率
- Technology(先端技術)
上昇率は+1.76%と突出しました。半導体やクラウド関連を中心に買いが集まり、AI需要や業績好調を背景に投資家の資金が集中しました。ハイテク株が市場全体をけん引する形となりました。 - 今回、1%以上の動きがあったのはTechnology(先端技術)のみでした。他セクターは1%未満の変動にとどまり、全体的に落ち着いた値動きとなりました。

主なETFの動き
主なETFは総じて堅調な動きとなりました。S&P500連動型のVOOやSPY、IVVはいずれも0.4%台の上昇となり、市場全体の底堅さを示しました。VTIも同様に堅調で、グロース株比率の高いVUGやQQQは0.7%前後の上昇と優位性を見せました。海外株ETFのVEAやIEFAも上昇し、広範な地域で買いが入りました。一方、債券ETFのBNDは小幅に下落し、金利動向への敏感さが表れました。。
経済指標発表 結果
- シカゴ連銀全米活動指数(8月)
結果は-0.12と前月(-0.28)から改善しました。依然としてゼロを下回るため、米経済は長期平均を下回る成長ペースにありますが、悪化傾向に歯止めがかかった点は好材料です。この改善を受けて、米景気の底堅さが意識され株式市場の下支えとなりました。ただし、FRBの金融政策判断に直結するほどの強さではなく、市場は利下げ観測とのバランスを取りながら推移しました。 - 短期米国債入札(3カ月・6カ月)
3カ月物は利回り3.860%、6カ月物は3.705%となり、予想をわずかに下回りました。入札結果は堅調で、投資家の需要は依然として高水準です。短期金利の低下は、市場がFRBの追加利下げをある程度織り込み始めていることを示唆しています。金融市場にとっては調達コストの安定につながり、株式市場への安心感を与える一方、利下げ時期の見極めを巡る思惑も広がりました。

主な決算発表結果
主な銘柄の決算発表はありませんでした。
主な経済ニュース
- Fed内部で利下げ慎重派の声強まる
クリーブランド地区連銀総裁ベス・ハマックなどが「インフレが依然としてFRBの2%目標を上回っており、政策の引き締めを急に緩めると経済過熱を招く可能性がある」と発言。利下げペースを巡るFed内部の慎重論が市場に重しとなっている(Reuters)。 - Vanguard、信用市場(コーポレート債)に対して強気姿勢維持
資産運用大手Vanguardは、企業債のバリュエーションが高いものの、利回りの魅力やFRBの追加利下げ期待を背景に信用リスクを取る投資を支持。景気後退のリスクは低いと判断している(Reuters)。 - 米のH-1Bビザ政策変更がテック株・インドIT株に打撃
トランプ政権が新規のH-1Bビザに対して年間10万ドルの手数料を課す政策を発表。マイクロソフト、アマゾンなど、外国人高度人材に依存するテック企業にとってコスト上昇リスク。インドIT株も大きく下落(Reuters)。 - 株式市場、記録更新続くも意欲と懸念が混在
S&P500、Nasdaqともに史上高を更新。特にNvidia、Appleなどの大型テック銘柄が牽引。一方で、過熱感・高評価株の集中、インフレ持続がリスクとして意識され、市場のバランス感覚が試されている(AP News)。 - 金価格が過去最高値を更新、利下げ見通しと安全資産需要が背景
金(スポット・ゴールド)が約2%の上昇で史上最高値に近づく。FRBのさらなる利下げ期待と世界的な政治・地政学リスク(例:ロシア‐ウクライナ戦争など)が「安全資産」としての魅力を押し上げている(Reuters)。 - 原油価格、需給懸念が上値を抑制
イラクの輸出増加やOPEC+の緩和姿勢、そして世界的な需要の先行き不安から、原油(Brent・WTI)はわずかに下落。供給過剰のおそれが市場で重視される展開(Reuters)。 - ドル安傾向、Fed発言や政策見通しを前に神経質な動き
ドル指数は複数日の上昇トレンドから反落。イエレン議長や他のFed高官スピーカーの発言が控えており、利下げのペースやインフレ見通しがドル円など為替市場で先行きとして注目されている(Reuters)。 - 米国企業の大型契約:Wabtec-カザフスタン間の鉄道車両取引
米国の鉄道車両メーカー Wabtec が、カザフスタンと約42億ドル規模の契約を締結。300台の重貨物ロコモティブを10年かけて供給する見込み。米製造業への投資・雇用創出の好材料(Reuters)。 - 市場が注視する今週の経済指標とFedスピーカー相次ぐ登場
住宅販売、耐久財受注、消費者センチメント、PCE(個人消費支出価格指数)等の重要指標が控えており、これらが利下げの可能性やインフレ動向を判断する鍵となる。また、Fed議長ポーウェルを含む複数の高官発言が予定されており、発言内容次第で市場の方向性が影響を受ける見通し(Reuters)。 - 地政学リスク:ビザ政策、輸出関係の摩擦、国際紛争の継続
米のビザ政策の変更(H-1B手数料)に加え、パレスチナ問題、ロシア戦線、バルト三国での軍事的緊張、また中東・ヨーロッパでの紛争が依然として市場参加者のリスク認識を高めている。安全資産(金など)に資金が流入する要因の一つ(Reuters)。
原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き
- WTI原油先物(11月限)
原油先物は62.35ドルと前日比で小幅安となりました。中東情勢や需給見通しに対する不透明感がある一方、世界景気の減速懸念が需要見通しを抑制し、上値は重い展開となっています。 - 米10年国債利回り
米10年国債利回りは4.143%とわずかに上昇しました。FRB高官のタカ派的発言を背景に金利が下げ止まった形です。ただし、利下げ期待は依然として強く、長期金利は方向感を欠く展開が続いています。 - VIX指数(恐怖指数)
VIX指数は16.09と前日比で+4%超の上昇となりました。株式市場は堅調でしたが、ハイテク株の高値警戒感や地政学的リスクの存在から投資家の警戒感が強まり、ボラティリティが意識されました。 - 金先物(12月限)
金先物は3,780.80ドルと大幅に上昇しました。FRBの利下げ観測やドルの伸び悩みを背景に、安全資産としての金需要が強まりました。インフレ懸念もあり、資金流入が続いています。

自分の米ドル建ポートフォリオ +0.90%
VGT(+1.62%)とGLDM(+1.73%)が上昇を主導し、VOOも堅調でした。一方で高配当ETFのVYMは小幅安でしたが、全体としてテクノロジー株と金価格の上昇が評価を押し上げました。
経済指標発表予定
以下の項目の発表が予定されています。

主な決算発表予定
MUが引け後に発表予定です。

おわりに
本日の米国株式市場は、テクノロジー株の上昇を中心に堅調さを示し、金価格の上昇やFRB高官の発言などが投資家心理に影響を与えました。AI関連や半導体をはじめとする成長分野への期待は強い一方、利下げ時期を巡る思惑や地政学的リスクが相場の変動要因となっています。こうした環境下では、短期的な値動きに振り回されず、中長期的な視点で資産を育てていく姿勢が大切です。投資は自己責任にてお願いします。成果や結果に一喜一憂せず、共に学び成長していければ嬉しいです。
それでは秋分の日を、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
このブログには広告が挿入されています。この広告はGoogle社が読者の好みに応じて選んで提供しているものです。興味がございましたらクリックしていただければ幸いです。投資に関する広告が表示されても、私の推奨ではないことをご理解いただければ幸いです。
図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とドル円: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- セクター別騰落率: finviz
- ETFトップ10:FOX Business
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
- 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ