Financial Independence, Retire Early
Muroi Universal Research and Operating of Investment
米国株投資

【20250923】US stock market investments

S&P500 ヒートマップ(高解像度)
  • HAL +7.34%
    原油価格の上昇やエネルギーセクターの好調に伴って油田サービス系の株に買いが入った可能性。また、主要銘柄の中で原油価格の動きとの連動性が強い。
  • SRE(Sempra Energy) +4.47%
    電力・ガスの送配電インフラを手がけるSempraは、ユーティリティ事業の安定収益と再生可能エネルギーへの投資拡大が評価されている。44‐52ドルレンジを下値とする過去の株価が、需給見直しや利回り魅力とともに上昇を後押ししており、Utilityセクター内でディフェンシブ性が意識された買いが入った可能性。
  • VST(Vistra) -6.28%
    米国電力ユーティリティ企業。AIデータセンター需要の拡大による電力需要の急増が追い風となっており、原発・天然ガス・太陽光・蓄電池設備のポートフォリオ拡充が注目されている。最近は収益改善と配当・自社株買いも評価され、株価が高値を更新。
  • SNPS(Synopsys) ‒4.75%
    半導体設計ソフト/IP企業。第3四半期決算で売上・非GAAP利益が市場予想を下回り、特にIP部門(知的財産)の売上が前年比で8%落ちたことが重しとなった。加えて翌四半期のガイダンスも予想を下回る見通しで、見通し不透明感から大幅下落。
  • ORCL(Oracle) ‒4.36%
    クラウドインフラの見通しを引き上げた直後など、AI需要への期待で急騰したが、その反動で利益確定やハイテク株のローテーション(値動き重視の資金移動)が入り下落。また、米政権の政策や規制の不確実性がリスクとして意識されている。
  • COIN(Coinbase Global) -3.58%
    暗号資産取引所を運営するCoinbaseは、最近「Everything Exchange」を目指す戦略を強化中。暗号レンディング、DeFi連携、USDC貸出プロダクトの展開など、新機能を導入して取引サービスを拡大しようとしている。だが、仮想通貨価格の調整と規制リスクが重荷となり、期待感が織り込まれる中での売りも出ている。
  • AMZN(Amazon) ‒3.03%
    全体市場のリスクオフ傾向の中で、消費関連および物流コストなどコスト重視のセクターが売られる流れあり。増税懸念・利下げ期待と物価・燃料コストの影響も。特定のネガティブ決算ニュースが原因ではなく、ハイバリュエーション株全体の調整の一環。
  • NVDA(Nvidia) ‒2.81%
    AI関連で強く上昇していたため、直近の業績や市場期待が過熱として利益確定売りが出た可能性が高い。また米国の金利低下期待が一進一退であり、割高感が意識されている。決定的なネガティブニュースというより、相場の調整フェーズと推察。
主要3指数とドル円の動き
  • S&P500
    S&P500は6,656.92で前日比‐36.83(‐0.55%)と続落しました。米9月製造業PMIの悪化が景気減速懸念を強め、広範な売りが出ました。さらにFRB要人が追加利下げに言及したことで長期金利が低下し、金融株が軟調。半導体やハイテクも利益確定売りに押され、指数全体を下押ししました。
  • Dow30
    Dow30は46,292.78で前日比‐88.76(‐0.19%)と小幅安。景気敏感株が下落した一方、ディフェンシブ株への物色で下値は限定的でした。FRBの追加利下げ示唆が金融株の重荷となったものの、公益事業(Utilities)や生活必需品(Consumer Defensive)が支えとなり、他指数に比べ下げ幅は小さくとどまりました。
  • NASDAQ
    NASDAQは22,573.47で前日比‐215.50(‐0.95%)と主要3指数で最大の下落。米金利低下は成長株に本来追い風ですが、景気悪化を警戒した売りが広がり、半導体やクラウド関連が下落しました。AI関連の一角にも利益確定売りが入り、特に時価総額の大きい先端技術(Technology)株の下げが指数を主導しました。
  • ドル円(USD/JPY)
    ドル円は147.62で前日比‐0.08%の円高。米9月製造業PMIが予想以上に悪化し、景気減速懸念から米金利が低下。FRBボウマン副議長が利下げ継続を示唆し、パウエル議長も労働市場の弱さに言及したことでドル売りが強まりました。一時147.93まで上昇しましたが、その後147.46まで反落して引けました。
セクター別騰落率
  • Energy(エネルギー) +1.51%
    原油価格の上昇が支援材料となり、石油メジャーや油田サービス株に買いが集まりました。中東情勢の不透明感や需給タイト化の思惑もあり、エネルギー株が市場全体の上昇を主導しました。
  • Consumer Cyclical(一般消費材) ‒1.15%
    AmazonやTeslaなど大型株の下落が響きました。景気減速懸念が強まる中で discretionary(裁量消費)の需要低迷が意識され、投資家の資金は景気敏感株からディフェンシブ株にシフトしました。
主なETFの動き

主なETFは総じて下落しました。S&P500連動のVOOやSPY、IVVはいずれも‐0.5%前後の下げとなり、米国株全体を表すVTIも同様に軟調でした。特にハイテク比率の高いQQQは‐0.66%、成長株中心のVUGは‐1.05%と下げが目立ちました。一方で、バリュー株ETFのVTVは+0.24%と逆行高を見せ、金利低下局面でディフェンシブ性が意識された流れです。国際株のVEAやIEFAは小幅安にとどまり、米国債券ETFのBNDは+0.20%と資金の逃避先として買われました。

経済指標発表 結果
  • 製造業購買担当者景気指数(PMI、9月) 52.0(予想52.2、前回53.0)
    製造業PMIは予想をやや下回り、前月からも低下しました。依然として50を上回るため拡張基調にありますが、伸び鈍化が示唆されました。受注の伸びが減速し、雇用や新規輸出受注にも弱さが見られたことから、景気減速懸念が強まりました。株式市場では製造業関連株に重荷となり、リスク回避的な動きが広がる要因となりました。
  • サービス業購買担当者景気指数(PMI、9月) 53.9(予想54.0、前回54.5)
    サービス業PMIも予想をわずかに下回り、前回から減速しました。需要の伸びが鈍化し、価格上昇圧力も和らぎつつあることが示されました。これによりインフレ圧力が和らぐ一方で、景気の基盤がやや弱まりつつあることが市場に意識されました。FRBによる利下げ観測を強める結果となり、ドル安・金利低下に結びつきました。
  • リッチモンド連銀製造業指数(9月) ‒17(予想‐5、前回‐7)
    リッチモンド地区の製造業は大幅に悪化し、市場予想を大きく下回りました。受注・生産ともにマイナス幅が拡大し、景気減速感を一段と裏付ける内容となりました。この弱い地域経済データは、全米的な製造業の下振れ懸念を強め、株式市場全体の投資家心理を冷やす要因となりました。特に工業・産業(Industrials)や素材(Basic Materials)関連株に下押し圧力がかかりました。
主な決算発表結果
  • マイクロン・テクノロジー(MU)
    マイクロンの第4四半期決算はEPSが3.03ドルと予想2.77ドルを上回り、売上も113.2億ドルと予想111.1億ドルを超過しました。AI向け需要が牽引し、DRAMやHBM(高帯域幅メモリ)の出荷が好調だったことが寄与しました。特にNvidiaなど大手顧客への供給が拡大しており、市場はAIサーバー向けメモリ需要の持続に注目。ガイダンスも強気と伝えられ、株価は時間外で上昇基調を示しました。
主な経済ニュース
  • 米国企業活動、9月に減速継続—PMIデータで拡大基調も勢い鈍化
    S&P Globalのフラッシュ・コンポジットPMIが8月の54.6から9月に53.6へと低下。製造業・サービス双方で成長ペースが鈍り、特に新規受注が減少傾向。コスト上昇(関税含む)が目立つ一方、価格転嫁は制限されており、企業は需要減・競争激化の中でマージン圧迫に直面。市場のリスク評価を高めている(Reuters)。
  • FRBボウマン副議長、雇用市場の弱さを警告—利下げをより迅速に進める可能性を示唆
    米連邦準備制度理事会(FRB)副議長のミシェル・ボウマンは、雇用成長の鈍化を指摘し、労働市場の弱さが深刻化する前に政策が遅れることを避けるべきと発言。最近の25bpの利下げを「第一歩」と位置付け、今後も需要が弱まるようならより積極的な利下げが必要と強調。投資家はこのメッセージを受け、利下げ期待を再調整中(Reuters)。
  • パウエル議長、利下げのタイミングに慎重—インフレと雇用の両リスクを重視
    FRBのパウエル議長は、インフレ抑制または雇用低迷という双方のリスクを強調し、「リスク管理的(risk-management)利下げ」が行われたとの認識を示す。次の利下げのタイミングには明確なヒントを与えず、市場の期待を限定的にさせる発言。これが株式市場における不透明感を強め、センチメントを慎重なものに変化させている(Reuters)。
  • 金価格が記録的水準へ—安全資産としての需要と利下げ期待が後押し
    金(スポット)は1オンスあたり約$3,790台へと過去最高値を更新。連邦準備制度の将来の利下げ期待、株式の過熱懸念、ドルの上値の重さなどが背景。債券利回りもわずかに低下し、安全資産としての資金流入が目立つ。また地政学的緊張や経済不確実性も金の人気を高めている(Reuters)。
  • OECD、米国の経済成長予測を下方修正—関税の影響は未だ全容見えず
    OECDは最新報告で、米国の2025年成長率を1.8%、2026年を1.5%と予測。高い関税が企業コストを押し上げており、投資・貿易活動を圧迫する可能性が引き続き懸念されるとして、「関税ショック」の全面的な影響はこれから明らかになると指摘。AI投資や財政支援が一時の緩衝材となっているが、リスクは顕在。
  • 株価最高値更新後の小休止—パウエル発言で利益確定売りと警戒感
    S&P500やNASDAQなどは直近でそれぞれ最高値を更新していたが、パウエル議長の発言を契機に過度な警戒が広がり、市場はやや息切れ。テクノロジー株を中心に利食いが入り、景気指標の不確実性も重なって小幅下落。次の材料待ちの“催促状態”となっており、明確なドライバーなしにはレンジ内推移の可能性が高まっている(Reuters)。
  • ドルは対主要通貨で概ね安定—FRBのメッセージに反応する形で小動き
    ドル指数は大きな変動なく推移。パウエル発言やFRB内部の利下げ速度への意見相違を織り込み中で、インフレ抑制と雇用弱化の間で綱渡りの様相。市場は利下げを予期しており、実際の利下げペースが予想より遅ければドルは上値が重くなる可能性。また安全資産としての金が注目される中、ドルの役割が相対的に抑制されている(Reuters)。
  • 労働市場の疲れ —企業の雇用成長が鈍化との指摘
    ボウマン副議長らの発言や各PMI調査に共通するのは、雇用市場の勢いが以前ほど強くないという兆候。失業率の上昇こそ顕著ではないものの、新規求人数や雇用増加率の減速が観察され、企業が将来の需要見通しに慎重になっている。これが消費や投資意欲に波及すれば、景気後退リスクの可能性も市場で意識され始めた(Reuters)。
  • 地政学的緊張・貿易政策の不透明性がリスク要因として再浮上
    米国の関税政策が国内外でコスト上昇を引き起こしているほか、企業・生産者がその影響を在庫調整で先送りしてきた部分が薄れつつあると指摘。輸入品課税率の引き上げ、貿易摩擦、政策の急な変更などが予期せぬコスト/サプライチェーン混乱を招く。これらが企業の収益予想にネガティブな見方を強め、市場のボラティリティを刺激している(Reuters)。
  • 産業・テクノロジー分野の AI 投資が一部企業を支えるが広がり限定的
    AIインフラへの支出が一部企業にプラスの影響を及ぼしており、特に半導体・クラウド技術関連でその傾向が顕著。たとえばマイクロン(MU)の決算でAI向けDRAM需要が続いているとの報告があった。ただし、多くの製造業・サービス業では需要の鈍化が先行しており、AI恩恵を受けられる企業/セクターには格差があると見られている(Reuters)。
原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き
  • 原油先物(Crude Oil Nov 25:63.67 +2.23%)
    原油価格は2%超の上昇となり、需給タイト化懸念が背景です。OPECプラスの減産姿勢に加え、中東情勢の緊張も支援材料となりました。米国の在庫減少も買いを後押しし、エネルギーセクターに追い風となりました。
  • 米10年国債利回り(4.12% ‒0.56%)
    利回りは低下しました。米9月製造業PMIの悪化を受け、景気減速懸念から安全資産として国債需要が増加。FRB要人の追加利下げ示唆も相まって金利低下圧力が強まりました。株式市場の調整局面で債券は資金流入を集めました。
  • VIX指数(16.64 +3.35%)
    恐怖指数は3%超の上昇となり、市場のリスク回避姿勢を映しました。特にハイテク株を中心に売りが広がり、ボラティリティ上昇が鮮明となりました。依然として低水準ですが、株価下落とともに投資家の警戒感が強まりました。
  • 金先物(3,798.30 +0.61%)
    金価格は上昇しました。ドル安と米金利低下が主要因で、安全資産としての需要が増加しました。特にFRBの追加利下げ観測がインフレ懸念よりも優勢となり、金利を生まない金の相対的魅力が強まりました。リスク回避資産として買われやすい地合いです。
自分の米ドル建ポートフォリオ -0.49%

VGT(情報技術ETF)の下落(‐1.03%)が最も重荷となり、VOO(S&P500 ETF)も‐0.52%と続落しました。一方で、ディフェンシブ色の強いVYM(高配当ETF)が+0.33%、GLDM(金ETF)が+0.44%と堅調で下支えしましたが、全体のマイナスを補うには至りませんでした。

経済指標発表予定

以下の内容が発表される予定です。

主な決算発表予定

以下の銘柄が予定されています。

おわりに

本日の米国株式市場は、景気指標の弱さやFRB要人の追加利下げ示唆を受け、金利低下とともにハイテク株中心に調整が入りました。一方で、エネルギーやディフェンシブ銘柄が相対的に底堅さを示し、セクター間の明暗が鮮明となっています。企業決算ではマイクロンがAI需要に支えられ好決算を発表するなど、成長テーマも引き続き市場を動かす要素となっています。地政学的リスクや関税政策の不透明感も依然残り、投資家にとっては冷静な判断が求められる局面です。投資は自己責任にてお願いします。成果や結果に一喜一憂せず、共に学び成長していければ嬉しいです。

それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。なお、明日のブログ更新はお休みいたします。

おことわり

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ABOUT ME
Muroi Kazuo
1959年2月生まれ 米国株、日本株、J-REITでFIRE達成しています。 米国株投資については、みなさんと情報共有したいと思っています。
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