S&P500 ヒートマップ(高解像度)

- AMD +11.34%
OpenAIとの大規模AIチップ供給契約が明らかになり、AMD株を最大10%取得できるワラント(購入権)をOpenAIに付与する契約内容が評価されました。AI向け半導体需要拡大への期待が高まり急騰しました。 - DELL +9.05%
AIサーバー関連の需要が想定を上回り、同社が長期の売上・利益成長見通しを上方修正したことで投資家心理が改善しました。AIデータセンター向け機器の強い需要が株価を押し上げました。 - ANET +8.31%
データセンターやAI向け通信インフラ需要の急拡大を背景に、ネットワーク機器メーカーとしての成長期待が高まりました。AIサーバー関連投資の波及効果が追い風となりました。 - SMCI +6.55%
AMDやNVIDIAとの連携強化を背景に、AIサーバー需要の取り込みが加速すると見られています。生産能力拡大と収益成長期待が買いを誘いました。 - DDOG +6.21%
クラウド監視・セキュリティ需要が堅調で、AI導入によるデータ監視サービスの拡大が期待されています。クラウド関連の資金流入が続き、業績期待で上昇しました。 - MU +5.87%
メモリ市況の回復や半導体需給の改善が好感されました。特にAIサーバー向け高性能メモリ(HBM)需要拡大への期待が強く、関連銘柄として買われました。 - CRWD +5.23%
AI普及に伴うサイバーセキュリティ需要増加が追い風となり、堅調な成長見通しが評価されました。企業のセキュリティ投資拡大が株価上昇を支えました。 - FICO −9.82%
信用スコア事業のライセンシング方針転換が発表され、主要顧客である信用情報機関との関係悪化懸念が浮上しました。収益構造への不透明感から大幅安となりました。 - WBD −3.82%
広告収入の低迷とストリーミング事業のコスト増が重荷となりました。収益改善の遅れとエンタメ業界全体の成長鈍化懸念が売り要因となりました。 - LYV −3.46%
イベント運営コストの上昇やチケット販売動向の鈍化が嫌気されました。音楽ライブ業界のマージン低下懸念が株価を押し下げました。 - REGN −3.32%
主力医薬品の競合出現やパイプライン進展の遅れが警戒されました。バイオ医薬セクター内で資金が他銘柄へ移動し、株価は下落しました。
主要3指数とドル円の動き
- S&P500(6,753.72、+0.58 %)
FOMC議事要旨で複数の参加者がインフレ上振れリスクに言及したことから米長期金利が上昇、ドル買いが強まりつつも、利下げ期待が完全には後退しておらず、リスク資産としての株式には引き続き資金流入。特にハイテク銘柄主導で上昇し、指数を押し上げました。 - Dow Jones(46,601.78、−0.00 %)
伝統的製造業や金融など幅広い銘柄で構成されるダウ平均は、半導体やハイテクの上昇に比べて波及力が弱く、全体として方向性を欠く動き。主要銘柄の上昇と下落が打ち消し合い、ほぼ横ばいで終わりました。 - NASDAQ(23,043.38、+1.12 %)
ハイテク・グロース株が全面高。特にAI/半導体関連銘柄を中心に強い買いが入ったことが指数を牽引。FOMC議事要旨で利下げ期待が残る点も追い風となり、強い上昇となりました。 - USD/JPY
米10年債入札の軟調さとFOMC議事要旨で示されたインフレ上振れ懸念により、米金利上昇への見方が強まりドル買いが優勢。日本の金融政策や為替介入への警戒も重なり、円安方向で推移しました。152円台後半で取引が続いています。

セクター別騰落率
- 先端技術(Technology)(+1.68%)
AI半導体やクラウド関連株が主導し、ハイテクセクター全体が堅調に推移しました。特にAMDやNVIDIAなどのAI関連銘柄が買われ、指数を押し上げました。金利上昇にもかかわらず、成長期待が再評価されています。 - 素材(Basic Materials)(+1.48%)
金属や化学関連株が上昇しました。中国の景気刺激策への期待や資源価格の持ち直しが追い風となり、素材セクターに買いが入りました。特に銅やリチウム関連銘柄が強い動きを見せました。 - 工業・産業(Industrials)(+1.05%)
航空・防衛や製造関連銘柄が買われました。AI関連設備投資やインフラ需要の拡大が支援材料となり、景気敏感株としての位置付けから資金流入が見られました。

主なETFの動き
主要ETFは全体的に堅調でした。S&P500連動のVOO、IVV、SPYはいずれも+0.6%前後の上昇となり、広範な銘柄に買いが入りました。特にNASDAQ連動のQQQは+1.15%と大きく上昇し、ハイテク株中心の強い動きが反映されています。成長株中心のVUGも+1.03%と好調で、AI・半導体関連の上昇が追い風となりました。一方で、バリュー株中心のVTVは小幅に下落し、金融株の軟調さが影響しました。債券ETFのBNDは横ばいで、金利上昇の影響を受けやすい展開でした。
経済指標発表 結果
- 米国原油在庫(EIA / 週間変化)
直近では、市場予想を上回る原油在庫の増加が見られました。需給バランスの緩み懸念から、原油価格には下押し圧力となり得ます。一方で、ガソリン・ディスティレート(軽油など)在庫が減少しており、燃料需要の一部堅調性も意識され、指標の読み方には注意が必要です。 - 10年物中期国債入札利回り 4.117 %
国債の中期入札利率が4%を超える水準を付け、金利上昇基調を示しました。これは債券市場における割高感や需給ひっ迫を反映しており、株式市場には金利コスト上昇懸念(割引率の上昇)として逆風になり得ます。 - グールズビー総裁の発言
シカゴ連銀のグールズビー総裁は、インフレ率が依然として目標を上回っている中で「過度に早い利下げ(先行的利下げ)は望ましくない」と述べ、慎重な姿勢を示しました。労働市場は「おおむね堅調であり、急激な緩和を行う理由はない」と指摘しました。一方で、景気の減速やインフレの鈍化が明確になれば、段階的な利下げを進める余地があるとの見解も示しています。 - FOMC議事要旨(9月会合分)
9月16〜17日に開催されたFOMCの議事要旨では、多くの参加者が「インフレの上振れリスク」を引き続き懸念している一方、「景気減速や失業率上昇への警戒」も強まっていることが示されました。参加者の一部は、早期の追加利下げを主張したものの、大半は様子見姿勢を維持。特に、利下げ幅や時期をめぐって意見の分かれが確認され、FRB内の政策判断が微妙な局面にあることが浮き彫りになりました。

主な決算発表結果
主要銘柄の決算発表はありませんでした。
主な経済ニュース
- AI関連銘柄主導で株価上昇、Fed懸念を払拭
ナスダックやS&P500はハイテク/AI株の上昇が中心となり、FRBへの懸念を上回る買いを誘引。特にチップ関連銘柄が明確にアウトパフォーム。景気指標不在の中、政策期待と成長期待が相殺的に作用した。 (Reuters 2025-10-08) - 連邦準備制度理事会議事要旨:雇用リスクを意識も利下げ慎重派優勢
9月FOMC議事録では失業リスクの上昇を警戒する意見が目立ち、利下げを望む意見もあったが、多くの参加者がインフレ上振れリスクを懸念。利下げ幅・タイミングを巡る意見対立が鮮明化。 (Reuters 2025-10-08) - IMF:世界経済は「予想より堅調」、成長減速は限定的と予想
IMFのクリスタリナ・ジョルジエヴァ専務理事は、米国経済指標の軟化傾向を認めつつも、世界経済全体としてはリセッション(景気後退)を回避する見通しと表明。世界的な不確実性を背景に慎重姿勢強調。 (Reuters 2025-10-08) - 外国中銀の米国債保有額が10年ぶり低水準、ドル不信の兆し?
ニューヨーク連銀が管理する米国債保有高(外国中銀名義分)が過去10年で最低水準に低下。ドル建資産への信認低下、脱ドル志向の兆候として市場関係者が注視。 (Reuters 2025-10-08) - EIA、米国の石油生産見通しを上方修正、供給過剰懸念も示す
EIA(米エネルギー情報局)は2025年米国原油生産を記録的水準に引き上げ、過剰供給リスクを警告。原油価格には下押し圧力と警戒。 Reuters 2025-10-07
Reuters - 石油価格上昇、ロシア供給不透明と米国需要拡大を背景に
ブレント原油が1%超上昇。ウクライナ和平に見通しが立たず、ロシア産油の制裁継続を警戒。米国の石油消費も予想より高く、需給タイト観測が支援材料。 (Reuters 2025-10-08)
Reuters - 金と株価が同時上昇、リスク分散とインフレヘッジとしての金買い
伝統的には逆相関が強い金と株価が共に上昇。投資家は成長リスクを取りながらも、インフレ・地政学リスクへの保険として金を選好。複合的な資金フロー構造を反映する動き。 (Reuters 2025-10-08) - 英中銀、AI熱狂と米連銀信認低下で「急調整リスク」に警戒
イングランド銀行は、AI関連株バリュエーションがドットコム期に類似との警告を発し、米FRBの独立性やその信認が揺らげば、グローバル市場で急落も起こり得ると指摘。 (Reuters 2025-10-08) - 企業のAI導入で多くが初期的な損失を経験、リスク管理が課題
EYの調査によれば、AIを導入した企業の多くがコンプライアンスや偏り、運用混乱などで初期的な金銭的損失を被っており、長期的利益の実現には責任あるAI運用とリスク管理強化が不可欠。 (Reuters 2025-10-08) - 株式の集中リスクが深化、上位大手企業への依存加速
米株式市場は“マグニフィセント・セブン”級の巨大AI・ハイテク企業に依存が高まり、指数全体の動きがごく少数銘柄に左右されやすい構造となっているとの指摘が改めて浮上。市場ショック耐性の低さを警戒。 (Reuters Breakingviews 2025-08)
原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き
- 原油先物(Crude Oil Nov 25)
原油価格はおよそ +1.05%と上昇しました。OPEC+が11月の増産を抑制する方向を示したことが供給過剰への懸念を和らげ、価格に支えが入りました。一方、米国や非OPEC地域の増産見通しもあり、今後の需給動向が注目されます。 - 米10年国債利回り(CBOE Interest Rate 10 Year T)
利回りは約4.13〜4.30%水準で推移しており、前日比ではやや低下傾向となっています。金利の上昇圧力は残るものの、インフレ見通しや債券入札の反応が投資家のセンチメントを左右しています。 - VIX(恐怖指数)
VIXは−5.45%と大幅下落しました。市場のボラティリティ(変動性)懸念が後退し、リスク選好が強まったことを反映しています。安心感が広がる中で、投資マインド改善の兆しとなります。 - 金先物(Gold Dec 25)
金価格は+1.42%で大幅上昇しました。インフレ懸念、地政学リスク、ドルの軟化観測などが背景にあり、安全資産需要が強まっています。実質金利の低下も金の魅力を高めています。

自分の米ドル建ポートフォリオ +1.07%(前日比)
前日比+1.07%と堅調に上昇しました。主力のVGT(情報技術セクター)が+1.70%と大幅高となり、AI・半導体関連の買いが全体を牽引しました。GLDM(ゴールド)も+1.61%と上昇し、安全資産としての買いが入りました。一方で高配当系ETF(VYM)は小幅高にとどまりました。
経済指標発表予定
以下の経済指標が発表される予定です。

主な決算発表予定
以下の主要銘柄の決算が発表される予定です。

おわりに
本日の米国株式市場は、AI関連を中心としたテクノロジー株が相場を牽引し、全体としてリスク選好の流れが続きました。FOMC議事要旨ではインフレ上振れリスクへの警戒が示されましたが、急速な利下げには慎重姿勢が維持され、市場はむしろ政策の安定性を好感しました。原油や金も上昇し、資源・安全資産の両面に資金が向かうバランスの取れた展開です。短期の値動きに惑わされず、長期視点で成長分野を見極めたい局面です。
投資は自己責任にてお願いします。成果や結果に一喜一憂せず、共に学び成長していければ嬉しいです。
それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とドル円: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- セクター別騰落率: finviz
- 主なETF:FOX Business
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
- 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ