Financial Independence, Retire Early
Muroi Universal Research and Operating of Investment
米国株投資

【20251022】US stock market investments

S&P500 ヒートマップ(高解像度)
  • ISRG(Intuitive Surgical)+13.89%
     第3四半期決算で売上・EPSともに市場予想を上回り、ガイダンスを上方修正しました。新機種「da Vinci 5」の設置拡大や手術件数の増加が確認され、成長の持続性が意識されたことで買いが集まりました。

  • HAL(Halliburton)+4.24%
     第3四半期決算が市場予想を上回り、配当維持と堅調な製品需要が評価されました。原油サービス分野の底堅さに加え、エネルギー関連株全体への資金回帰が追い風となりました。

  • SLB(SLB)+4.12%
     直近決算が利益予想を上回り、投資家心理が改善しました。アナリストの強気評価が続いたことや、中東を中心とする国際案件の安定化も支えとなり、株価が上昇しました。

  • BSX(Boston Scientific)+3.95%
     第3四半期決算で売上・EPSともに予想を上回りました。「Watchman」などの心臓関連製品や電気生理分野の伸びが牽引し、通期成長期待が再評価されたことで買いが広がりました。

  • APH(Amphenol)+3.61%
     第3四半期決算が過去最高となり、四半期配当を52%増配すると発表しました。AIやデータセンター向けコネクタ需要が堅調で、通期見通しも良好とされたため上昇しました。

  • HLT(Hilton)+3.42%
     第3四半期の売上が市場予想を上回り、客室単価と稼働率の底堅さが確認されました。新規ホテル開発のパイプラインも拡大しており、利益見通しの確度が意識され上昇しました。

  • PM(Philip Morris International)+3.20%
     加熱式たばこ「IQOS」やニコチンパウチなどの売上が好調で、通期利益見通しを引き上げました。煙の出ない製品への事業転換が順調に進んでいることが評価され、株価が上昇しました。

  • LII(Lennox International)-10.19%
     通期見通しを下方修正し、需要の弱含みと在庫調整を示唆しました。フリーキャッシュフロー見通しも引き下げられ、空調機器需要の減速懸念が強まり大幅安となりました。

  • NFLX(Netflix)-10.07%
     売上は堅調でしたが、ブラジルでの税務問題に伴う一時費用が利益を圧迫しました。想定外の負担によって利益成長への不安が広がり、投資家の売りが強まりました。

  • PWR(Quanta Services)-5.76%
     新たな材料は乏しかったものの、高バリュエーション株の調整や金利上昇局面でのインフラ関連株売りが広がりました。直近の高値圏から利益確定売りが加速しました。

  • TXN(Texas Instruments)-5.60%
     決算ガイダンスが弱めとなり、産業・自動車向けの在庫調整が長期化する懸念が再燃しました。アナログ半導体サイクルの回復が遅れるとの見方から売りが優勢となりました。

  • COIN(Coinbase)-5.40%
     暗号資産市場が軟調で、取引量の減少懸念が収益圧迫要因とみなされました。高ボラティリティ銘柄に対するリスク回避の動きもあり、株価は下落しました。

  • GNRC(Generac)-4.89%
     直近の上昇後で利益確定売りが優勢となりました。決算発表を前にマージン圧力への警戒が強まり、住宅関連需要の不透明感も下押し要因となりました。

  • J(Jacobs Solutions)-4.10%
     一部アナリストによる格下げが伝わり、エンジニアリング関連株全体にリスクオフムードが広がりました。成長鈍化懸念が意識され、株価は軟調に推移しました。

主要3指数とドル円の動き
  • S&P500 6,699.40(-0.53%)
     ハイテク株を中心に売りが優勢となり、主要指数の中で最も下げ幅が小さいものの続落しました。米国の長期金利が上昇基調を維持するなか、バリュエーション(株価の割高感)を意識した利益確定売りが出ました。原油高を受けてエネルギー株が上昇しましたが、半導体や通信サービス株の下げを補うには至りませんでした。
  • Dow30 46,590.41(-0.71%)
    景気敏感株が売られ、特にキャタピラーやGEなど工業・産業(Industrials)セクターの下げが重石となりました。決算発表シーズン中で個別株の反応がまちまちとなり、投資家は慎重姿勢を強めました。長期金利の上昇に伴う資金の逃避先として、ディフェンシブ(景気の影響を受けにくい)株への買いも一部見られました。
  • NASDAQ 22,740.40(-0.93%)
    テキサス・インスツルメンツ(TXN)の弱いガイダンスを受けて半導体株全体が売られ、エヌビディアやAMDなど主要銘柄にも売りが波及しました。AI関連銘柄の一角にも調整が入り、リスクオフ(リスクを避ける)ムードが広がりました。金利上昇局面ではグロース(成長)株が不利になるとの見方が意識されました。
  • ドル円 151.92(+0.03%)
    序盤は米長期金利上昇を背景にドル買いが優勢となり、一時152円05銭まで上昇しました。しかし、その後に「米国が中国へのソフトウェア輸出制限を検討」との報道を受け、米中関係の緊張懸念が再燃し、安全資産の円が買い戻されました。結果として、151円台後半で小幅高にとどまりました。
セクター別騰落率
  • Energy(エネルギー)+1.50%
    原油価格が上昇したことで、エネルギー関連株が全面高となりました。特にシェブロン(CVX)やエクソンモービル(XOM)が買われ、供給懸念と中東情勢の不透明感を背景に資金が流入しました。業種内では石油掘削・サービス企業の上昇も目立ちました。
  • Industrials(工業・産業)-1.49%
    キャタピラー(CAT)やGEなど大型インフラ関連株の下げが響き、セクター全体で大幅安となりました。米金利上昇や企業決算を受けた先行き懸念が強まり、景気敏感株に売りが集中しました。製造業や輸送関連も連れ安となり、下げ幅が最も大きくなりました。
  • Technology(先端技術)-1.10%
    半導体関連株を中心に売りが強まりました。特にテキサス・インスツルメンツ(TXN)が弱いガイダンスを示したことで、エヌビディア(NVDA)やAMDなど他の半導体銘柄にも売りが波及しました。金利上昇局面では将来利益の現在価値が低下するとの見方から、グロース(成長)株への売りが優勢となりました。
主なETFの動き

主要ETFはそろって下落しました。S&P500連動型のVOOやSPYが約0.5%下落し、米国株全体に分散投資するVTIも0.6%の下落となりました。特にハイテク比率の高いQQQ(ナスダック100連動)は0.96%下落し、半導体株や成長株の弱さを反映しました。一方、欧州・先進国株を対象とするVEAは小幅ながら上昇し、米国外市場の相対的な底堅さが示されました。債券ETFのBNDは横ばいで推移しました。

経済指標発表 結果
  • 原油在庫(-96.1万バレル)
    市場予想の+220万バレルに反し、在庫が大幅に減少しました。ガソリン在庫も減少したことで需給タイト感が意識され、原油先物価格が上昇しました。特に中東情勢の緊迫化と合わせて、エネルギー関連株の上昇を後押しする要因となりました。
  • MBA住宅ローン申請指数(前週比-0.3%)
    住宅ローン金利が6.37%に上昇するなか、申請件数は前週比で小幅減少しました。高金利環境が続くことで住宅購入需要が抑制されており、不動産市場の回復の遅れが懸念されています。
  • 20年物米国債入札(4.506%)
    20年債の入札利回りは前回よりやや上昇し、長期金利全体の上昇圧力を強めました。投資家の需要が鈍化したことを示し、債券市場では利回り上昇がドル買いにつながりました。これが株式市場の重荷となりました。
主な決算発表結果
  • テスラ(TSLA)
    第3四半期決算は売上高281億ドルで市場予想を上回ったものの、1株利益は0.50ドルと予想をやや下回りました。利益率が低下した要因は、EV価格の引き下げと投資拡大によるコスト増です。ただし、次世代車「モデル2」の生産計画やAIドリブンの自動運転開発への期待が下支えとなりました。
  • インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)
    売上高166億ドル(予想160億ドル)で増収、EPSも予想を上回りました。AIプラットフォーム「watsonx」を中心としたクラウドサービスの成長が寄与しました。ハイブリッドクラウド部門の売上も堅調で、企業向けIT支出の回復が追い風となっています。
  • サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(TMO)
    売上高111億ドルで予想を上回り、EPSも5.79ドルと好調でした。バイオ医薬品製造支援や研究試薬の需要が拡大し、ライフサイエンス部門が堅調に推移しました。全体として医療機器・検査需要の底堅さが収益を押し上げました。
  • AT&T(T)
    売上高307億ドル(予想308億ドル)でほぼ横ばい、EPSは0.54ドルと予想通りでした。ワイヤレス契約者数の純増が続きましたが、メディア事業の成長鈍化と負債の重さが懸念材料となっています。配当維持方針が確認されたことで一定の安心感がありました。
  • ラムリサーチ(LRCX)
    売上高53億ドル、EPS1.26ドルと市場予想を上回りました。メモリ向け装置の需要が回復基調にあり、AIサーバー関連の設備投資拡大が支えとなりました。今後の半導体サイクル回復期待を背景に、投資家心理は改善しました。
  • GE Vernova(GEV)
    売上高99.7億ドル、EPS1.64ドルと予想を上回りました。再生可能エネルギーと電力機器事業の利益率改善が進み、スピンオフ後の独立経営初年度として好スタートを切りました。強い需要とコスト削減効果が利益を押し上げました。
  • アンフェノール(APH)
    売上高55億ドル(予想53億ドル)、EPS0.79ドルで好決算となりました。AIやデータセンター向けコネクタ需要が拡大し、全セグメントで堅調な成長を示しました。さらに四半期配当を52%増配し、株主還元姿勢も評価されました。
  • ボストン・サイエンティフィック(BSX)
    売上高50.7億ドルで予想を上回り、EPSも0.75ドルと好調でした。心血管デバイス「Watchman」シリーズや神経刺激装置の売上が伸び、利益率が改善しました。医療機器セクターの中でも成長性の高い企業として再評価されました。
主な経済ニュース
  • 米中貿易関係緊迫化、ソフトウエア輸出制限を検討
    米政府が中国向けのソフトウエア輸出規制を検討していると報じられ、ハイテク株を中心に売りが優勢となりました。関税・技術規制がサプライチェーンに与える影響を警戒する動きが広がり、Netflixなどの発表株も急落しました。(WSJ
  • 決算ミスのNetflix、モメンタム売り加速
    Netflixが第3四半期決算で予想を下回ったことで、同社株が10%超急落し、モメンタム(勢い)投資の巻き戻しが加速しました。これを契機にグロース株全般に売りが波及し、指数全体の重荷となっています。(Reuters
  • 原油価格が供給リスクで上昇、エネルギー株が底支え
    原油先物が1%超の上昇となり、供給リスクと米中貿易改善期待が背景です。エネルギー(Energy)セクターの上昇が目立ち、株式市場でのセクター格差(上昇/下落)が拡大しました。(Reuters
  • 金価格反落、リスク回避ムードから巻き戻し
    金(ゴールド)が2週間ぶり水準近くまで下落し、5年ぶりの大幅下落を記録しました。投資家が過剰なリスクテイクを控え、利益確定とドル高・金利低下のセットが金の売りを誘発しました。(Reuters
  • 米10年国債利回り低下、利上げ継続への警戒と受け止め
    10年債利回りが低下し、投資家がFRB(連邦準備制度理事会)の利上げ継続と雇用重視姿勢を受け入れ始めたとの見方が出ています。長期金利の低下は株式の割高感を緩和する一方、成長株には注意が必要です。(Reuters
  • ドル高傾向、インフレ・CPI控えて買い圧力
    米ドルが堅調に推移しており、インフレ指標(CPI)発表を控えた警戒感が背景です。ドル高は輸出企業には逆風となり、外貨建て収益依存のハイテク企業を中心に株価には重しとなりつつあります。(Bloomberg
  • 欧州株軟調、決算停滞と地政学リスクの影響
    欧州株式市場は決算内容の停滞感と、地政学的な供給懸念を背景に下げに転じました。欧州企業の収益回復期待が後ずれするとの見方から、世界全体のリスク許容度低下の兆しも見えています。(Reuters
  • 英国インフレ横ばい、金融政策の分岐点に
    英国9月の消費者物価上昇率が3.8%で予想を下回り、金利引き下げ期待が高まりました。これがポンド安・英債利回り低下を招き、為替・債券市場でのポジションの組み替えが進んでいます。(Bloomberg
  • 小売ミーム株のBeyond Meat、短期急上昇で市場動揺
    Beyond Meatの株価が小売・SNS主導で60%超急騰し、特に空売り比率の高い銘柄で“ミーム株”ブームが再燃。こうしたマネーフローの歪みが市場の不安定性を高める要因となっています。(Reuters
  • 米中貿易に加えベネズエラ・ロシア情勢も供給リスクに
    中東・ベネズエラ周辺での米艦船への対応やロシアとの首脳会談延期などが、原油や資源供給リスクを意識させました。これがエネルギー価格を押し上げ、エネルギー関連株の上昇を支える一方、世界景気への先行き不透明感をも誘発しています。(Reuters
原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き
  • WTI原油先物 59.17ドル(+3.37%)
    米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で原油・ガソリン在庫が予想外に減少したことを受け、需給タイト感が意識されました。加えて中東情勢の不安定化も供給リスクを高め、原油価格を押し上げました。
  • 米10年国債利回り 3.953%(-0.25%)
    20年債入札後に一時的に金利が上昇したものの、リスク回避の買いが入り小幅に低下しました。市場ではFRBの利下げ時期を巡る見方が交錯しており、債券市場は方向感を欠く展開となりました。
  • VIX指数 18.60(+4.09%)
    ハイテク株の調整と決算シーズンの不確実性を背景に、投資家の警戒感がやや高まりました。株式市場の変動率を示すVIXが上昇し、短期的なリスク回避姿勢が強まりました。
  • 金先物 4,119.90ドル(+0.26%)
    米長期金利の低下とドル高一服を受け、安全資産としての金が小幅に買われました。地政学的リスクへの懸念も根強く、投資家がポートフォリオの一部を金に振り向ける動きが続いています。
自分の米ドル建ポートフォリオ -0.41%(前日比)

私のポートフォリオは前日比-0.41%となりました。ハイテク比率の高いVGTが-1.18%と大きく下げ、全体を押し下げました。S&P500連動のVOOも軟調で、市場全体に調整ムードが広がりました。一方で、高配当株(VYM)や金ETF(GLDM)は下げ幅が小さく、ディフェンシブ性が一定の下支えとなりました。

経済指標発表予定

以下の経済指標が発表される予定です。

主な決算発表予定

主要銘柄の決算発表が続きます。

おわりに

今日の米国株式市場は、決算シーズンという好材料にもかかわらず、地域・業種ごとの明暗、そして地政学リスクやマクロ経済指標の交錯によって不透明感が増しました。特に、成長株の調整、並びに資源・金融・為替を巡る複数のテーマが同時に浮上し、投資家の様子見姿勢を強めています。原油やエネルギー関連の上昇が一方で支えになったものの、テクノロジー株の重荷やドル高基調、金価格の反落など、リスクオフの兆しも見え隠れしています。今後は、来週発表予定のインフレ指標や決算発表の継続、そして米中貿易交渉の進展・地政学情勢の動向が株式市場の行方を左右しそうです。

投資は自己責任にてお願いします。それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。

おことわり

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ABOUT ME
Muroi Kazuo
1959年2月生まれ 米国株、日本株、J-REITでFIRE達成しています。 米国株投資については、みなさんと情報共有したいと思っています。
「米国株投資」以外も見に行って下さい
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