Financial Independence, Retire Early
Muroi Universal Research and Operating of Investment
米国株投資

【20251023】US stock market investments

S&P500 ヒートマップ(高解像度)
  • DOW/Dow Inc.(+12.95%)
    四半期決算で売上・EPSとも予想を超え、パッケージング/工業材の価格改定進展とコスト削減が評価され急騰しました。通期見通しの上方修正期待もありました。
  • WST/West Pharmaceutical Services, Inc.(+10.92%)
    医薬品注射針・容器の高精度部品を手掛けるWest Pharmaceuticalが「第3四半期の売上がアナリスト予想を上回った」ことなどを受け、大きく買われました。
  • APA/APA Corporation(+7.56%)
    エネルギー開発会社のAPA Corporationは、油・ガス資産の売却やオペレーション改善に関するポジティブな動きが報じられ、「相対強度(RS)レーティング」が上方修正されたことも追い風となっています。
  • VLO/Valero Energy Corporation(+6.96%)
    精製/石油関連のValero Energyが「第3四半期で予想を上回る利益を達成し、精製マージン(crack spread)が上昇した」ことが株価を押し上げる要因となりました。
  • MPWR/Monolithic Power Systems(+6.87%)
    AI関連サーバー用電源ICの需要加速が観測されました。またデータセンター投資の継続が追い風となり、半導体セクター高の中でも買い優勢でした。
  • HON/Honeywell(+6.80%)
    好決算・ガイダンス引き上げが好感されました。航空宇宙とオートメーションの伸長で利益率改善が鮮明になりました。
  • ALB/Albemarle(+6.67%)
    リチウム価格の持ち直し期待やコスト削減計画の進捗が意識され反発しました。EV関連の需給不透明感後退も支えとなりました。
  • MOH/Molina Healthcare, Inc.(-17.49%)
    ヘルスケア保険会社のMolina Healthcareが「医療費の上昇により利益見通しを引き下げた」ことが明らかになり、大幅な売りにつながりました。
  • URI/United Rentals, Inc.(-7.79%)
    建機レンタルのUnited Rentalsが市場の景気先行き懸念や設備投資抑制の観測で利益見通しの引き下げを嫌気されたとみられ、下落しました。
  • LUV/Southwest Airlines Co.(-6.25%)
    航空会社Southwest Airlinesが燃料コスト増や旅客需要の鈍化を嫌気され、同セクター全体でも懸念が出て株価に売りが出た模様です。
  • WMB/Williams Companies, Inc.(-5.20%)
    エネルギー・インフラ関連のWilliams Companiesが天然ガス価格の下落や需給不透明の影響を受け、収益見通しを慎重にせざるを得ないという観測から株価が低迷しました。
主要3指数とドル円の動き
  • S&P500(6,738.44、前日比+0.58%)
    主要指数のなかでもまずまずの上昇で、広範な銘柄に買いが入った様子がうかがえます。特に足元の米国経済指標が堅調だったことから、投資家のリスク選好が優勢だったと読み取れます。市場全体としては「材料を消化しつつ上方向」への動きが見られました。
  • Dow30(46,734.61、前日比+0.31%)
    大手優良株中心のこの指標もプラスで引けましたが、S&P500に比べると上昇幅は控えめでした。景気敏感株や企業の業績見通しに慎重な姿勢もあって、全面高までは至らなかったようです。とはいえ底堅さは確認できる展開です。
  • NASDAQ(22,941.80、前日比+0.89%)
    先端技術株を多く含むこの指数が最も強い上昇となりました。テクノロジー関連への買いが改めて優勢となったことを反映しており、AI(人工知能)関連や成長株に資金が回った可能性が高いです。成長期待が再び意識された動きです。
  • ドル円
    米ドルが円に対して若干上昇(円安・ドル高)しました。前場に約152.45円まで一時下落後、152.79円付近まで上げ幅を広げて引けた状況です。これは米国の中古住宅販売件数の増加や製造業活動指数の改善といった経済指標が予想を上回ったため、ドル買いが優勢になったためとみられます。現在は152.6円付近で取引が続いています。
セクター別騰落率
  • Energy(エネルギー)+1.52%
    原油価格の上昇を背景にエネルギー関連株が大幅高となりました。WTI原油が1バレル=84ドル台へ上昇し、精製・探鉱企業を中心に買いが入りました。特にValero EnergyやAPAなどの好決算がセクター全体を押し上げました。
  • Industrials(工業・産業)+1.44%
    ボーイング(BA)やハネウェル(HON)の上昇が目立ち、景気敏感株への買いが優勢となりました。インフラ投資関連の堅調な需要や、受注残の増加を好感する動きが広がり、資本財全体に資金が向かいました。
  • Technology(先端技術)+1.14%
    半導体やソフトウェア関連が揃って上昇しました。AI需要の持続期待に加え、マイクロン(MU)やAMDの上昇が支援材料となりました。金利上昇が一服したことで、成長株への資金回帰も見られました。
主なETFの動き

主要ETFはそろって上昇しました。S&P500連動型のVOO、IVV、SPYはいずれも+0.5%超の上昇となり、米株全体を対象とするVTIも+0.64%と堅調でした。特にハイテク中心のQQQ(ナスダック100連動)が+0.84%、グロース株中心のVUGも+0.83%と強い動きが目立ちました。一方で債券ETFのBNDは長期金利の上昇を嫌気して-0.20%と小幅安となり、株高・債券安の典型的なリスクオン(投資家がリスク資産を選好する)相場となりました。

経済指標発表 結果
  • 中古住宅販売件数(9月)4.06M件(予想4.06M件)
    9月の中古住宅販売件数は前月比+1.5%と予想通りで、2か月ぶりの増加となりました。住宅ローン金利の高止まりにもかかわらず、販売が持ち直したことは住宅市場の底堅さを示唆します。特に南部と中西部で販売が改善し、住宅関連株の支援材料となりました。
  • カンザスシティ連銀製造業活動指数(10月)15(前回4)
    予想を大きく上回る改善を示し、製造業の景況感が上向きました。受注や生産の回復が確認され、FRBの政策金利据え置き観測の中でも景気減速懸念がやや和らぎました。工業・産業セクターの上昇を支える要因となりました。
  • 天然ガス貯蔵量 870億立方フィート(予想780億)
    在庫が予想を上回る増加となり、供給過剰懸念が一時的に浮上しました。ただし気温低下による冬季需要を控え、エネルギー市場全体への影響は限定的です。原油価格の上昇により、セクター全体では買いが優勢でした。
  • その他
    政府閉鎖の影響により、週次の新規失業保険申請件数や継続受給者数などの労働関連指標は発表が見送られました。このため市場は雇用情勢の最新動向を確認できず、来週の発表に注目が集まっています。
主な決算発表結果
  • TMUS/T-Mobile US
    1株利益(EPS)は2.41ドルで予想2.40ドルを小幅上回り、売上高も219.6億ドルと予想を上回りました。加入者純増が好調で、通信サービス収入の伸びが続いています。5Gインフラ整備への投資負担はあるものの、収益基盤の強さが改めて確認されました。
  • BX/Blackstone
    EPSは3.09ドルと予想1.24ドルを大幅に上回り、売上高も30.9億ドル(予想12.4億ドル)と強い結果でした。プライベートエクイティ(未公開株投資)部門や不動産ファンドでの運用益が拡大し、資産運用残高(AUM)も過去最高を更新しました。利下げ期待の高まりで投資需要が回復し、運用会社としての収益環境改善が鮮明となりました。
  • INTC/Intel
    EPSは0.23ドルで市場予想0.21ドルを上回り、売上高も137.7億ドルと堅調でした。データセンターやAI向け半導体需要の回復が追い風となりました。製造部門のスピンオフ計画に関する前向きな言及もあり、今後の成長期待が意識されています。
  • HON/Honeywell International
    EPS2.82ドル(予想2.60ドル)、売上104億ドル(予想100億ドル)と好決算でした。航空宇宙部門の受注増とオートメーション関連の堅調な需要が寄与しました。ガイダンスも上方修正され、産業セクターを代表する堅調決算として評価されています。
  • UNP/Union Pacific
    EPS3.00ドルで予想2.99ドルをわずかに上回り、売上高も62.4億ドルと予想を超えました。輸送量が堅調に推移し、燃料費の低下も利益を押し上げました。物流効率化策が進展しており、鉄道業界全体にプラス材料となりました。
  • NEM/Newmont
    EPS1.71ドル(予想1.44ドル)と大幅に上振れ、売上高も55.2億ドルで予想を上回りました。金価格の上昇と生産効率の改善が寄与しました。コスト削減が進んだことでマージンも拡大し、金鉱株の中で際立つ強さを示しました。
  • F/Ford Motor
    EPS0.45ドル(予想0.35ドル)、売上高505億ドル(予想469億ドル)と好決算。EV事業の赤字縮小とトラック販売の好調が寄与しました。特に北米市場での利益率改善が目立ち、株価は引け後に上昇しています。
  • VLO/Valero Energy
    EPS3.66ドルで予想を大きく上回り、売上高も323億ドルと予想を上回りました。精製マージンの拡大と高稼働率が収益を押し上げました。燃料需要の堅調さが続いており、エネルギー株の中でも高収益体質を維持しています。
  • FCX/Freeport-McMoRan
    EPS0.50ドル(予想0.41ドル)、売上69.7億ドルと好調でした。銅価格の上昇と生産量の増加が収益を押し上げています。AIサーバーなどに使われる銅需要の高まりが追い風となり、資源株の中でも注目度が高まりました。
主な経済ニュース
  • 米株小幅高、エネルギーが牽引
    原油急騰に支えられS&P500とNASDAQが上昇。決算は強弱まちまちだが、トランプ・習会談の正式発表で米中緊張緩和期待も相場を後押ししました。景気減速懸念は残るものの、エネルギー主導でリスク選好が優勢の一日でした。(Reuters
  • 米9月中古住宅販売が7カ月ぶり高水準
    住宅ローン金利低下と在庫増加を背景に、既存住宅販売は年率406万件、前月比+1.5%に加速。住宅関連のセンチメント改善とともに、景気の底堅さを示す材料となりました。 (Reuters
  • KC(カンサスシティ)連銀製造業指数、予想上回る改善
    10月の第10地区総合指数は「6」に上昇(前月4)。新規受注・生産の持ち直しが示され、先行き期待も改善。工業・産業(Industrials)や資本財関連の買い材料となりました。(カンサスシティFED
  • 米国、ロスネフチとルクオイルを制裁—原油5%超高
    米国がロシア大手2社に制裁を科し、供給不安でブレント・WTIともに急騰。エネルギー(Energy)株全般を押し上げ、セクター上位の上昇に寄与しました。(Reuters
  • 中国・インドのロシア産原油縮小観測、需給引き締まり
    制裁を受け、中国国有石油やインド大手がロシア産の購買見直し。スポット指標のプレミアムが上昇し、中東産原油の需要が増加。原油相場の上値要因となりました。(Reuters
  • ハネウェル、強い航空需要で通期見通し引き上げ
    航空宇宙部門の2桁増収が牽引。素材事業の分離影響を織り込みつつもEPSレンジを上方修正し、産業株の投資心理を改善しました。 (Reuters
  • インテル、売上・見通しが想定上振れで株高
    四半期売上は137億ドルと市場予想を上回り、PC需要回復とAI関連の追い風を示唆。製造部門の収益改善も注目され、半導体全体のセンチメントを下支え。(FinancialTimes
  • Tモバイル、加入者純増で通期上方修正も株価は反落
    ポストペイド純増が100万人超で強含み。一方、年内設備投資計画の増額が嫌気され短期的に利益圧迫懸念が台頭しました。(Reuters
  • ユナイテッド・レンタルズ、利益未達で急落
    調整後EPSが予想未達。金利高やコスト上昇でマージン圧迫が意識され、設備投資関連に波及。通期売上ガイダンスは引き上げも市場反応は弱めでした。(Reuters
  • サウスウエスト、黒字転換も先行き不安で下落
    四半期はサプライズ黒字ながら収入見通しやオプション市場での弱気フローが重石。燃料費・運賃動向への警戒が続き、航空株全体の重しに。(Reuters
  • 地政学:ガザ支援の枠組み見直し検討、長期不確実性
    米国がガザ支援の新計画を模索。人道支援の停滞や不発弾処理の長期化など不確実性が残り、原油や安全資産(金)を通じた相場波及に注意が必要です。(Reuters
原油先物・米10年国債利回り・VIX・金先物の動き
  • WTI原油先物(61.66ドル、+5.40%)
    中東情勢の緊張や米エネルギー在庫の減少を受け、原油価格が大幅上昇しました。特に供給不安が意識され、投機筋の買い戻しも入りました。1バレル=62ドル台を一時回復し、エネルギー株の上昇を後押ししました。
  • 米10年国債利回り(3.991%、+0.96%)
    米国経済指標が予想を上回ったことで、利下げ観測がやや後退し、長期金利が上昇しました。住宅販売や製造業活動の改善が確認され、FRBが高金利を長期維持するとの見方が強まりました。
  • VIX指数(17.30、-6.99%)
    投資家心理の改善を反映し、VIX(恐怖指数)が急低下しました。企業決算の内容が概ね堅調だったことに加え、金利上昇が株式市場の大きな重しにならなかった点も安心感につながりました。
  • 金先物(4,129.30ドル、+1.57%)
    米金利上昇にもかかわらず、地政学リスクの高まりや安全資産需要の強さから金価格は上昇しました。ドル高一服も支援材料となり、再び4,100ドル台を上回って引けました。
自分の米ドル建ポートフォリオ +0.52%(前日比)

私のポートフォリオは堅調に推移しました。中心銘柄のVGT(先端技術)が+1.31%と好調で全体を牽引しました。VOO(S&P500連動)も+0.57%と安定した上昇を示し、配当重視のVYMやVIGも小幅高でした。金ETFのGLDMも堅調で、株高と金高が同時進行するバランスの取れた展開となりました。

経済指標発表予定

以下の経済指標が発表される予定です。

主な決算発表予定

主要銘柄の決算発表が続きます。

おわりに

本日の米国市場は、エネルギーやハイテクを中心に堅調な動きとなりました。中東情勢の緊張や原油高を背景にエネルギー株が上昇し、AI関連や半導体需要の回復がテクノロジー株を押し上げました。企業決算はおおむね良好で、景気の底堅さが意識されています。一方で、金利上昇と地政学リスクは依然として市場の不安要因です。短期的な値動きに惑わされず、長期的な視点で企業の成長性と財務健全性を見極める姿勢が重要です。

投資は自己責任にてお願いします。成果や結果に一喜一憂せず、共に学び成長していければ嬉しいです。それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。

おことわり

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ABOUT ME
Muroi Kazuo
1959年2月生まれ 米国株、日本株、J-REITでFIRE達成しています。 米国株投資については、みなさんと情報共有したいと思っています。
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