日塩もみじラインは、栃木県の日光市の龍王峡付近から、那須塩原市の塩原温泉郷まで、延長28.1kmの山岳有料道路として知られていましたが、今年10月1日から無料になりました。急坂とカーブが多いですが、すべて2車線で車線幅も広いので、山岳道路としては運転しやすい道路ですが、自転車の方が多いので注意が必要です。ここの紅葉シーズンは10月下旬からで少し早いですけど出かけてまいりました。
龍王峡側からアクセスして、最初のスポットは「太閤下ろしの滝」です。ヘアピンカーブの左側に数台の駐車スペースがあり、階段をおりて100mほど歩きます。
このあたりは標高が低いためか、まだ青々としていました。駐車スペースには、日塩もみじラインで見られる紅葉と黄葉の種類が掲示されていました。
山道をぐんぐん登ると富士見台があります。このあたりで標高1,100mとなり、少し紅葉が始まっていました。小規模な展望台が設けられており、年季を感じる看板がありました。その名の通り遠くに小さく富士山が見えるようですが、冬季の晴天時に限るようです。冬季には日塩もみじラインのほぼ全線が雪道になるので、スタッドレスタイヤやチェーンの装備が必要かと思います。
白滝まで登ってくると、さらに紅葉が進んでいました。
さらに進んで塩原温泉方面に下りていくと「双子火山式に属する新湯爆裂噴火跡」がありました。卵が腐った臭い(おそらく硫化水素ガス)が強く、ところどころから小さな湯気が立ち上り、植物も生きられない状況です。がけ崩れを防止する砂防ダムが設けられていますが、その工事は斜面崩壊の危険と毒ガスの危険と隣り合わせの命がけの施工されたものと想像できます。砂防ダムのおかげで、斜面の直下にある温泉宿泊施設も安心できるのでしょう。
塩原温泉郷を下り、次は那須町の板室温泉方面に走り、「乙女の滝」まで移動しました。
滝の高さは10m、幅が5mと小さなものですが、名前の由来は若く美しい女性が髪の毛を洗っていたからだとも、滝の水が乙女の髪の毛に似て見えるためだとも言われています。また、乙女の足は魚の尾の形をしていたという言い伝えがるようで、乙女は人魚だったのでしょう。
今夜のお宿は「ホテルサンバレー那須 オリエンタルガーデン」です。ここのお風呂は浴槽だけでなく床も壁も天井も総ヒノキのぜいたくな造りで、内湯と3つの露天風呂があります。泉質は単純硫黄泉(硫化水素型 中性低張性高温泉)で、ここよりも上にある那須湯元温泉の「鹿の湯系」とはまた違った感じでいぶしたような香りがします。よく温まるのはもちろんですが、生活習慣病(高血圧、糖尿病、動脈硬化)にも効能があるようです。
今回は、全国旅行支援キャンペーンのおかげで割安に宿泊することができたばかりか、クーポン券までいただきました(3,000円/人)感謝です。
夕食は中華バイキング。フカヒレの茶わん蒸し、フカヒレのスープでコラーゲンを補給して、北京ダックや作り立ての小籠包も美味しかったです。大規模なホテルなので宿泊されているお客様が多かったですが、従業員の方々の動きが良くて、快適に過ごすことが出来ました。