企業の決算報告が良かったので、序盤は上昇基調で推移したものの、英国のトラス首相が辞任発表というニュースにより英国の政治的混乱による経済見通しに不安が走ったこと、金利が大きく上昇したことなどにより、下落基調に転じた結果となりました。終値は3指数そろってマイナスとなりました。住宅販売は高金利政策が効いているためか8カ月連続で減少となりました。FRB理事のクック理事は、まだインフレが高すぎるので利上げの継続が必要と発言したことも下落要因の一つかもしれません。これから冬に向かう中、OPECプラスが経済低下に伴う需要減で減産したことにより、バイデン大統領は備蓄を放出すると宣言したものの、選挙対策ではないかという見方もあり、今後原油の値上がりに期待する投資家がいることがニュースに取り上げられています(でも投資判断は自己責任でお願いします)。TSLAは昨日の取引後に決算発表により、今日は▼6.65%と大きく下落しました。決算内容は決して悪くないと思いますが、投資家にとっては期待外れということのようです。
原油先物は$85.71(△0.19%)と大統領の備蓄報酬宣言があってもわずかに上昇、10年債利回りは4.226%(△2.40%)と大きく上昇、USD/JPYは円安が進み150円を突破して150円台前半で推移しています。中小企業の株価指標Russell2000は▼1.24%と、主要3指数に比べて大きく下げました。
自分のポートフォリオは▼0.97%と3指数の下落よりも悪かったです。SPYD(高配当株ETF)とVDC(生活必需品ETF)が悪かったようです。VIX(恐怖指数)は30を切りました。とはいっても大きな下落ではなかったので、昨夜は取引なしで終えました。
今夜は高い重要性の経済指標の発表はないようです。
中華人民共和国の経済低迷が続く中、7月から9月のGDP発表が突然中止となり、理由の説明もなく、公表日も示されませんでした。貿易データの発表もなしで、説明はありませんでした。さらに、エコノミストや市場アナリストのリポートは、弱気と表現したものは撤回や削除、あるいはSNSアカウントを凍結された有名アナリストもいるようです。一方で、中国の軍事力が習近平の下で進み、米国がまだ開発中である極超音速ミサイルを保持し、攻撃ドローンの脅威も進み、海軍艇数は米国を上回り、軍人が200万人で米軍人140万人を上回っています。習近平主席は台湾の支配権を獲得しようとする取り組みでは、武力行使を放棄しないと繰り返しています。台湾問題では、日本も尖閣問題に直結すると亡くなられた安倍首相が警鐘していましたので、日本にとっても大きな問題ですので、中国の動きには注目しておく必要がありますね。
いろいろ不安なこともありますが、それでも一日一日、明るく元気に過ごすことが大切ではないかと思います。