米セントルイス連銀のブラード総裁は、金融市場が積極的に利上げを過少評価していると述べたこと等、FRBメンバーによるタカ派発言に嫌気をして下落基調でした。また、中華人民共和国の新型コロナ感染者増と、厳しいゼロコロナ政策に対する抗議デモが広がり、同国の経済混迷が世界的な経済成長に悪影響を与えると投資家の意欲が冷えています。北京・上海・杭州・南京などでは警察を大量配備して街頭でデモの取り締まりが行われ、主要都市のデモは警察によって回避されたように見えます。ですが、ロンドンやニューヨークなど世界の各都市では抗議への連帯を示すデモが行われました。これにより「有事の円買い」が行われて急激な円高になりました。仮想通貨のFTX経営破綻の余波を受け、BlockFi(ブロックファイ)も破産法の適用を申請しました。ビットコインを昨年9月に法定通貨としたエルサルバドル(中米)に対して、中華人民共和国が経済支援を申し出ているようです。エルサルバドルが将来、中華人民共和国の共産党に同調するような国になると、アメリカ合衆国にとって目の上のタンコブに成りかねないと懸念します。
原油先物は$76.96(△0.89%)、10年債利回りは3.703%(△0.33%)、ドル円は一時137円台まで円高になりましたが、現在は138円台後半で推移しています。
自分のポートフォリオは▼1.31%と主要3指数に比べて下落が穏やかでした。SPYD(高配当ETF)が▼1.95%と下がり、指値が刺さって少しだけ買い増しとなりました。SPYDはREIT(不動産投資)を含んでいるので、REITを含まないVYM(高配当株ETF)投資よりも景気に敏感に反応するという傾向があります。VOO、QQQ、VYMなどに比べて単価が低いETFなので、下がった時だけ少量買増しするルーチンをしています。
今夜の主な経済指標は消費者信頼感指数で、経済成長がどこまで鈍化しているのかが気になるところです。
アップル社がTwitterへの広告をほぼ停止し、コンテンツに関してもTwitter社に圧力をかけていたようです。さらにAPPStore(アップストア)からTwitterを締め出すと警告しました。これに対してイーロンマスク氏はアップル社を非難しています。この動きも注意しておきたいところです。
それでは、今日も一日明るく元気に過ごしましょう。