一昨夜のFRBパウエル発言による株価高騰を受け、昨夜は利益確定売りによる軟調な相場で始まりました。主要3指数の終値はNASDAQがプラス、Dow30とS&P500はマイナスでしたが、前日から大きく動くことはありませんでした。10月のコアPCE物価指数は前年比5.0%(予想5.0%、前回5.2%)と若干ではあるものの緩和、失業保険申請件数は225K(予想235K、前回241K)と労働市場の逼迫が前月よりも増えたこと、ISM製造業景気指数が49.0(予想49.8、前回50.2)と50以下は景気悪化へのシグナル点灯となりました。10月の個人消費支出価格指数は前月比0.3%(予想0.5%、前回0.3%)となり、株価を下支えしました。米国経済に大打撃を与えるおそれがある鉄道のストライキは回避に向けて動いていますが、労働者側の7日間の有給休暇の要求は認めないようで、まだ解決はしていません。ロイター社が中華人民共和国共産党がゼロコロナ緩和を数日以内に行うと報じたことも、好感されていますが未確認情報ではないかとの疑いがあることに留意が必要です。ソフトウェアのCRM(セールスフォース)の株価が▼8.02%と暴落したことも投資家心理に影響を与えました。
原油先物は$81.29(△0.92%)でしたがエネルギーセクター株は軟調でした。10年債利回りは3.529%(▼4.70%)と下がりました。ドル円は米国経済の悪化懸念によりドル売り円買いの動きにより2.7円以上の急落、現在は135円台前半ですが、今もなお落下の勢いは止まっていません。また、金が$1800を超える急騰(△3.26%)銀も$23に迫る急騰(△5.48%)と貴金属相場も大きく動きました。
自分のポートフォリオは全体で▼0.02%でした。TIP(物価連動債ETF)、AGG(米国総合債券ETF)の伸びが支えたようです。ウォッチングしているVIX指数は3カ月半ぶりに20を下回ってきました。
今夜の高い重要性の経済指標は、11月の非農業部門雇用者数と失業率です。今月の政策金利発表は15日(木)ですが、金利上昇幅がどうなるかという視点だけでなく、景気全体の動きにも注目したいところですね。
為替の影響で米ドル建資産の円換算評価額は大きく下がりましたが、為替はそもそもトータルでゼロサムであり、このところが異常な円安で、米国株の下落を円建価値をカバーして心理的は不安を軽減してくれたと割り切っています。
サッカーで日本がスペインに勝ち、決勝進出が決まりました。選手たちの活躍への期待だけでなく、日本の経済効果にも期待したいところです。それでは、今日も一日、明るく元気に過ごしましょう。