昨夜は株価が3指数そろって力強く上昇しました。昨夜発表された12月の消費者信頼感指数は108.3、市場予想101.0、前回101.4を大きく上回る上昇で、なんと4月以来の高水準でした。物価上昇率が緩和してきたことと、ガソリン価格の下落が背景にあるようです。今後6カ月の見通しを反映する期待指数は82.4に上昇して、年初1月以来の高水準。現況指数は147.2と、3カ月ぶり高水準となりました。中古住宅販売は4.09M(予想4.20M、前回4.43M)と高い住宅ローン金利が重しとなり、前月比は▼7.7%でした。10か月連続の減少は、過去最長期間を更新しました。FOMC(FRBの定例会議)は来年、投票権を持つ4人が交代し、ハト派の比重が高まる公算が大きいようです。しかしながらFOMCはインフレ退治に対する団結は強いので、低い水準での利上げ打ち止めや利下げにはハードルが高いようです。
NKE(ナイキ:スポーツ用品)とFDX(フェデックス:物流)の好決算も投資家心理に働きかけました。NKEは消費が高まり在庫が減少して株価は13%と急騰しました。FDXは積極的なコスト削減への取組みが公開され、株価は5%近く上昇しました。TSLA(テスラ)の投資家は、Twitterはイーロンマスク氏がトップ交代人事を積極的に進めていることを好感して下落にブレーキがかかりました。
ウクライナのゼレンスキー大統領がワシントンを電撃訪問、現在バイデン大統領との首脳会談が行われています。米国による軍事支援が増えると容易に想像できます。プーチン大統領も過日ベラルーシの大統領と会談して結束を確認したところですし、戦略核兵器の強化を表明していますので、地政学リスクが高まる可能性を否定できません。
原油先物は$78.59(△3.10%)、10年債利回りは3.684%(変わらず)、ドル円はやや円安に振れて132円台前半で推移しています。
自分のポートフォリオは全体で△1.29%でした。3指数に比較して上昇率が低かったのは高配当系ETFや生活必需品、ヘルスケアのボラティリティが低いことによります。
今夜は第3四半期のGDPと失業保険申請件数が発表されます。
黒田日銀総裁ショックは一時的かつ限定的で終わったようで、円高と株安が早期に反発したのは、一安心ですね。でも、世界の投資家から日銀の信頼が喪失したようですし、やっていることは強烈ながらも市場とコミュニケーションをとりながら政策を進めるFRBのやり方が好感されたようです
それでは、今日も一日、笑顔を忘れず明るく元気に過ごしましょう。