2023年のスタートは、金利上昇ペースの鈍化に対する投資家の見方が後退したことで、3指数そろって続落となりました。AAPL(アップル)はiPhone供給を巡る懸念などにより▼3.71%、時価総額2兆ドルを割り込む結果となり、2兆ドル超の企業が米国から無くなってしまいました。TSLA(テスラ)は2022年当初目標の納車140万台よりも納車実績が131万台(前年比▼40%超)と少なかったことから一時▼15%を超える暴落となりましたが終値では▼11.97%下落となりました。共和党の指導者マッカーシー氏が下院議長選挙で、一部共和党議員の造反行為により過半数をとれず再選挙となりました。下院議長選挙の再選挙は200年ぶりとのことです。
国際情勢のリスク分析を手がける米コンサルタント会社「ユーラシア・グループ」は、2023年の世界の「10大リスク」をまとめた報告書を発表した。1位はウクライナ侵略を続けるロシア、2位は中華人民共和国の習近平国家主席の権力集中、3位は人工知能(AI)による報告書や文章の自動生成技術が、大半の人々が真偽の見極めができない偽情報が世界に溢れることのことでした。
原油先物は$77.19(▼3.83%)と一時4%を超えるほど大きく落ち込み、エネルギーセクター株が下がりました。低調な中国経済と世界的な景気の先行き不透明感とドル高などが原因のようです。10年債利回りは3.793%(▼2.22%)、ドル円は130円後半で方向感がない推移をしています。
香港市場では、中華人民共和国の中でCovit-19の感染が、製造業の拠点である広州でピークを超えた可能性があるという楽観が膨らんだことと、主要都市の地下鉄利用が回復していることなどから、ハンセン中国企業株(H株)指数は1.9%上昇し、新年初日の取引としては2018年以来の大幅高でした。
自分のポートフォリオはトータルで▼0.25%。債券利回りが下がるとAGG(米国総合債券ETF)とTIP(物価連動債)という債券ETFが上がって支えてくれる傾向にありますね。今年は米国債投資に追い風が吹くかもしれませんね(※投資は自己責任でお願いします)。
今夜の主な経済指標発表スケジュールです。12月のISM製造業購買担当者景気指数は前回49.0と50を割り込んで景気が悪化すると見られ、今回の予想も48.5と控えめです。明け方のFOMC議事要旨発表も構成議員の今後の見通しについて明らかになるので見逃せないです。
昨年は米国株は大きく下落しましたが、ドル高円安と相殺されて日本円建資産の下落は少なく見えましたが、今年は株安と円高と同時にやってくる可能性が高いと指摘するアナリストが多くおられます。大きくしゃがむことにより大きなジャンプが得られます。しっかり持株数を増やすことが重要でしょう。精神的に株安と円高がキツイ方は、定期積立によるドルコスト平均法でコツコツと持株数を上げることが良いと思います。
それでは皆様、今年も明るく元気に過ごしましょう。