投資家の目が翌日のCPIデータに向けられており、昨夜の主要3指数は、Dow30がわずかに買われ、テクノロジー系が多いNASDAQは売られるまちまちの動きとなりました。S&P500の終値は▼0.00%と昨日の終値からわずか▼17セントと横ばい、投資家は様子見ムードだったようです。
ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁は、労働市場が依然として「非常に堅調」という雇用統計の結果を踏まえると、FRB(連邦準備制度理事会)は、まだまだ2%目標よりも高止まりしているインフレを引き下げるための検討をしていると語りました。
IMF(国際通貨基金)は、金融混乱のリスクが去ったと考えるのは時期尚早としています。地方銀行2行の破綻により銀行融資が引き締められ、今年の世界経済成長は2.8%(予想よりも0.1%鈍化と修正)すると推定されるため、金利の上昇が世界の金融システムに脅威を与えると警告しました。米国の銀行の貸出能力は今年1%減少し、米国の2023年のGDP(国内総生産)が0.44%減少すると予想しています。一方で、イエレン財務長官は銀行の混乱が米国での信用を低下させておらず、世界経済は半年前よりも改善していると語り、IMFの経済見通しとは対照的でした。
WSJの記者がロシアに拘束されてから約2週間経過しましたが、米国大使館の職員が訪問/面会することが許されていない状態が続いています。米国政府は記者を釈放するようロシアに圧力をかける広範な取り組みを開始しました。バイデン大統領は記者の家族と話をしたようです。
米国企業の間では、政治リスクが収益の足かせになっているとの認識が広がっているようです。
原油先物は$81.38(△2.06%)、10年債利回りは3.434%(△0.56%)、ドル円は方向感なく現在は133円台後半で取引が続いています。
自分のポートフォリオは△0.31%でした。VOO(S&P500追随ETF)は△0.01%と終値がプラスという珍現象。10年債利回りが上昇したにもかかわらずAGG(米国総合債券ETF)とTIP(米物価連動債ETF)の終値がプラスというのも珍現象かもしれません。
今夜発表される経済指標は以下の通りです。CPI(消費者物価指数)が注目されるのはもちろんですが、SVB(シリコンバレー銀行)の取付騒ぎの直後に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)の議事要旨も注目されると思います。
主要企業の第1四半期の決算発表も増えてきます。週末の大手銀行には注目が集まりそうですが、今夜は日本にも就航していて日本人にもよく知られているデルタ航空の決算発表があります。
IMF(国際通貨基金)は2023年の米国の経済成長率見通しが1.6%と0.2ポイント上方修正したのに対して、日本は1.3%と0.5ポイント下方修正しました。2023年末までの視点で見ると、為替の影響を除くと日本株を保有するよりも米国株の方が良いのかなと思いました。
それでは今日も明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
※FacebookならびにTwitterで、有名な経済アナリストになりすましている投稿やコメントが見られます。Facebookは原則実名としていますが、認証システムがないことから著名人になりすまして近づいてくることがあります。SNSでは、実際に会ったことがない人と友達になるのは危険といわれています。また、Facebookでは閲覧制限をかけていない場合は言うまでもありませんが、閲覧制限を「友達の友達」としている方は多いです。この場合、詐欺師を友達承認してしまうと、あなたの友達の実名のプロフィールに詐欺師が閲覧できるようになるという意識を持ちたいものです。