主要4指数はそろって上昇しました。米国を代表する大手優秀企業の指標であるS&P500は、1日のパフォーマンスとして5月5日以来最高の上昇でした。
7月のJOLT求職数が2021年3月以来初めて900万人を下回り、労働市場の冷え込みの兆しが見えたこと、そして8月の消費者信頼感指数が7月を上回る予想に反して下回ったという、2つの「経済的に悪いニュース」により、FRBによるさらなる金利上昇の可能性が低くなったとマーケットが判断して、株価は大幅に上昇しました。
セクター別騰落率では、技術革新に有利子負債が必要となる通信サービス(Communication Services)と先端技術(Technology)が2%を超えて躍進しました。また、すべてのセクターにおいてマイナスはありませんでした。
7月のJOLT求職件数は減少し、労働需要が鈍化しつつあることを示唆する新たな材料となりました。自発的離職者の割合である離職率は2.3%に低下し、2021年1月以来の低水準です。現在の労働市場では、別の仕事を探すのをためらう人が増えていることを示唆しているようです。特に、プロフェッショナル・ビジネスサービスや医療、政府部門での減少が特に目立ったようです。
中華人民共和国への投資が激減しているようです。共産党政府が株価下落に歯止めをかけるために多くの措置を講じていますが、同国内以外の投資家は逃避し続けています。さらに、共産党政府は外資系コンサルタントに対して、市場が不安定な場合には株式を売却しないよう要求して厳しく取り締まるため、投資家は中華人民共和国で資本を保有するリスクについて神経質になっているようです。また、北京を訪問中のレモンド商務長官は上海へ向かう高速鉄道の車中で、「中国はリスクが高過ぎて投資できないという企業の声が増えている」と記者団に語りました。
米国政府は、中規模銀行の監督強化で、最低限の長期債を発行するよう義務付ける提案を行いました。
AAPL(アップル)は9/12に「iPhone15」と次世代Watchを発表するイベントを開催することを決定しました。
米政府は29日、初めて価格交渉制度を適用するメディケア(高齢者・障害者向け医療保険制度)対象の処方薬10品目を発表しました。減量に効果があるとして人気が高い糖尿病治療薬「オゼンピック」は、価格が大幅に引き下げられる可能性が出てきました。バイデン米政権がメーカーと値下げ交渉する処方薬リストの第2弾に、デンマークの製薬会社ノボ・ノルディスクが開発した同薬品が有望視されています。
米金融大手ゴールドマン・サックス・グループは、数千件に及ぶ通話の完全な録音および保存を怠ったとの米商品先物取引委員会(CFTC)の主張に対し、550万ドル(約8億円)の和解金を支払うことで合意した。
原油先物は続伸して$81.21(△1.39%)、10年債利回りは4.122%(▼2.14%)まで下落、ドル円はやや円高方向に動いて現在は145円台後半で取引が続いています。
自分の米ドル建ポートフォリオは久しぶりに△1.67%と大幅に伸びました。S&P500は5月5日以来の伸びですが、ブログを振り返るとこの日は株価は上昇したものの10年債利回りが上昇していました。当時はAGG(米国総合債券ETF)とTIP(物価連動債ETF)をポートフォリオに組み入れていたので、ブレーキがかかってトータルでは△1.39%にとどまっていました。
今夜は、GDP(国内総生産)関連の経済指標に注目が集まるでしょう。
福島第一原子力発電所の処理水放出について、これに抗議する中韓の動きを含めて日本のTVと新聞は騒いでいますが、自分が購読している電子版のWall Street Jarnal、Bloombergでは、経済ニュースが専門とはいえ一切扱われていません。東日本大地震で大量に発生したガレキが海流にのって北米大陸の西海岸に漂着したことから、処理水が真っ先に流れつく先は中韓ではなく北米大陸だと思いますし、有害物質なら米国経済は大きな打撃を受けると思いますので経済ニュースでも扱うと思います。
夏枯れしていた8月の米国市場でしたが、持ち直してくれそうな兆しが見えてきました。でも、経済的に悪いニュースが原因の株高なので、FRBの政策金利コントロールをしっかりお願いしたいと思っています。
それでは、今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。