昨夜の主要3指数の終値は、Dow30が▼0.20%、NASDAQは△0.22%とまちまちな動きでした。S&P500の終値は△0.02%と微妙に上昇という結果でした。FRBによる長期にわたる高金利政策を嫌った株価の下落はとりあえず一段落した模様です。
セクター別騰落率ではエネルギー(Energy)が△2.2%と大きく伸びる一方で、最も下げたのは公益事業(Utilities)で▼2.05%でした。これは昨日のブログに少し詳しく書きました「政府閉鎖」の懸念が続いていることによるものと考えられます。
原油在庫量が大幅に低下して、危ない水準(Minimum Operating Level)に達する見込みとなりました。
ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁(タカ派、投票権あり)は「政府機関が閉鎖される、あるいは自動車ストライキが長期化する場合には景気が減速する可能性があるため、FRB(連邦準備制度理事会)は物価上昇を緩和する手段を使う必要がなくなる」との見方を示しました。
UAW(全米自動車労組)は、労使交渉で進展がなければ29日にストライキを拡大する構えを見せています。一方で、脚本家組合のストライキは、AIを用いた脚本作成を禁止することで合意する等で終結の見込みです。
Wall Street Journalによると、TikTokは、中華人民共和国に本拠を置く親会社バイトダンスから独立して運営できるよう米国議員を説得していましたが、米国内従業員はバイトダンスの北京本社からTikTokに移籍した高級幹部が米国に移住したこともあり、独立した運営に疑念を抱いているようです。
半導体大手MU(マイクロン・テクノロジー)が27日の引け後に発表した第1四半期の調整後売上高見通しは$44億±2億と、市場予想の$42億を上回りました。急成長する人工知能(AI)分野からの半導体需要が背景にあるそうです。株価終値は△0.40%でしたが、アフターマーケットではなぜか▼4.12%と下げています。現段階で詳しく見れていませんが、投資家の期待を満たしていないのでしょうか。
原油在庫量の予想以上の低下を受け、原油先物は$93.66(△3.62%)と大幅に上昇して今年の最高値を更新しました。10年債利回りは4.626%(△1.49%)まで16年ぶりの高水準まで上昇、ドル円も円安方向に推移して149円台後半で取引が続いています。
自分の米ドル建ポートフォリオの終値は△0.10%と大きな動きがありませんでした。一時的にマイナスとなりましたが第2弾の指値には届きませんでした。
今夜は第2四半期のGDP(国内総生産)、週ごとの失業保険申請件数、8月の中古住宅販売状況が公表されます。引け後にパウエル議長の発言が予定されているようです。タカ派のカシュカリ総裁発言がストライキと政府閉鎖の件を受けて軟化したこともあり、どのような内容になるのでしょうか。
AI関連のACN(アクセンチュア)とNKE(ナイキ)の決算発表が予定されています。NKEは引け後です。
中華人民共和国の不動産開発大手の中国恒大集団の許家印会長が警察の監視下に置かれていることが明らかになりました。理由は明らかではありませんが、警察の許可なく指定場所を離れたり、他人と会ったり意思疎通ができないとのことです。同社の立て直しには大きなブレーキとなることは必須でしょう。中華人民共和国経済全体に影響が出ることは必至でしょうから、間接的に米国経済にも影響が出ないとも言えません。
米国の議会の対立が続き、政府機関閉鎖の危機は避けられそうにない状況のようです。長引く可能性もありそうですが、早い解決を望むところです。
それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。