S&P500 ヒートマップ(高解像度)
主要3指数とRussell2000
主要3指数は力強く上昇して、終値を1%から2%も上げて週末を迎えました。Russell2000も1%を超えて上昇しました。
セクター別騰落率
先端技術(Technology)が最も伸びて市場全体を牽引しました。マイナスになったセクターはありませんでした。
経済指標発表 結果
- ミシガン大学が発表した11月の消費者心理に関する速報値では、今月の消費者心理指数は60.4となり、エコノミスト予想の63.7を大きく下回り、5月以来の低水準でした。米国人は米国経済の状況について悪化を感じているようです。
- ダラス連銀のローガン総裁(中立派、投票権あり)は、流動性インフラストラクチャーは強固だがリスクを完全に排除することは不可能だとして、連邦準備制度理事会(FRB)は強化する手段を検討すべきだと述べました。
- アトランタ連銀のボスティック総裁(中立派、投票権なし)は、追加利上げを必要とせずに政策当局者は米国のインフレ率を目標値まで引き下げることが可能と述べました。
- サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、インフレ抑制の進展が失速し経済が力強く推移する場合、政策金利を再び引き上げざるを得なくなる可能性があると述べました。
※15:30発表のデータが所定時刻になってもInvesting.comに反映されませんでした
決算発表結果(時価総額$30B以上)
以下の通りですが、米国に本社を置く企業の決算発表はありません。日本の半導体関連企業の東京エレクトロンは、良い決算を出していますね。
主な経済ニュース
- INTC(インテル:△2.80%)とMSFT(マイクロソフト:△2.49%)に支えられてDow30は$34,000水準に回復、半導体チップのAVGO(ブロードコム:△5.06%)、AMD(アドバンストマイクロ:△4.49%)、NVDA(エヌビディア:△2.95%)に支えられてNASDAQは2%を超える上昇
- S&P500の上昇は強気派を勢いづけている。BofAのハーネット氏は警戒から強欲に転じたと述べる。
- イーライリリーが糖尿病治療薬の肥満症適用について、アメリカとイギリスで承認を受けました。競合するノボ・ノルディスク(デンマーク)が9000億円超で新工場建設の年内着工して生産性を上げるそうです。
主要指数の動き
原油先物は$72.27(△2.02%)上昇、10年債利回りは4.628%(▼0.04%)、ドル円は円安が進んで151円台半ばで取引が続いています。
自分の米ドル建ポートフォリオ △1.81%
力強い上昇はうれしいところです。
今週の動き
週間のヒートマップです。NVDAとGAFAMの健闘が目立ち、先端技術セクターが△4%を超えました。一方で、エネルギー、公益事業、不動産は沈みました。
経済指標発表予定
下記の予定ですが、これ以外にFOMC委員の金利や経済見通しにある発言があると株価が動くかもしれません。
決算発表予定(時価総額$30B以上)
米国に本社を置く企業の予定はありません。
おわりに
前日はパウエル議長が必要ならば躊躇なく利上げすると述べたことで市場全体が冷えましたが、いろいろなデータから来月のFOMCで利上げされる可能性は少ないと投資家が見ているようです。西側先進国は政府が為替に介入しませんが、日本だけはなぜか介入します。市場原理に任せずに国家権力を駆使するのは、独裁政権や発展途上国の仲間だという意識が財務省に無いのでしょうか。
今月から、ブログの公開時刻が遅くなっていますが、米国時間が標準時間になったことに伴うものです。ご了承ください。
それではみなさま、良い週末を明るく元気に笑顔でお過ごしください