S&P500 ヒートマップ(高解像度)
主要3指数とRussell2000(中小企業指標)
主要3指数はCPI発表を受けて低調でしたが、終盤には買い戻す動きがありました。FRBの「ラストワンマイル」が見えず、市場が動揺したようです(Bloomberg)。Russell2000が下落率が4.11%と大きく、大企業の主要3指数との差が顕著でした。
セクター別騰落率
すべてのセクターが下落しました。最も下落率が高かったのは素材(Basic Materials)で、下落率が低かったのは生活必需品(Consumer Defensive)でした。
経済指標発表 結果
- 1月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.1%上昇した。伸びは前月の3.4%上昇からは鈍化したものの、主に住居費の上昇で市場予想の2.9%を上回った。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が今年上期に利下げを開始するという観測を変える公算は小さいとみられる。前月比も0.3%上昇した。予想は0.2%上昇だった。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前年同月比3.9%上昇と、伸びは前月から横ばい。前月比では0.4%上昇した。予想はそれぞれ3.7%上昇、0.3%上昇だった。(REUTERS)
- 株式市場の「希望と夢」はCPIの現実によって打ち砕かれる(Bloomberg)
- 米利下げ開始時期、6月との見方強まる 予想上回るCPI受け(REUTERS)
- トレーダーらはFRB利下げへの賭けを7月までに撤回。市場が示唆する5月か6月の利下げ確率は低下。国債利回りは今年これまでの最高水準に上昇(Bloomberg)
- 米国のインフレ率が予想を上回る、FRBの利下げ期待に打撃。1月のコア消費者物価は8カ月ぶりの大幅な上昇となった。トレーダーらは初回利下げへの賭けを先送りし、3月のオッズを引き下げる(Bloomberg)
決算発表結果(Investing.comが選んだ重要度高の銘柄)
主な経済ニュース
- S&P 500指数のここ数年で最悪のCPI日、株価の勢いが壁にぶつかる(Bloomberg)
- 半導体装置各社で強まる中国依存、米規制で旧世代機需要が拡大(Bloomberg)
- 石油輸出国機構(OPEC)は新たに合意した追加減産について、最初の1カ月に部分的にしか減産を実施していなかったことが、報告書で明らかになった。OPECと非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は、供給過剰の回避と価格押し上げに向けて、第1四半期(1-3月)に大幅な原油生産の削減を表明。クウェートとアルジェリアは速やかに分担分を実施したが、イラクの減産は合意した削減量を大きく下回った。(Bloomberg)
- ロシア原油のタンカー多数が運航停止、米制裁強化が効果示す(Bloomberg)
- ウォルマートがテレビメーカーVizioの買収交渉中とWSJが報じた(Bloomberg)
- 肥満治療薬開発会社アルティミューン、空売りレポートで最大19%下落(Bloomberg)
主要指数の動き
- 原油先物価格は$77.73まで上昇(△1.05%)。石油輸出国機構(OPEC)の需要見通しが技術レベルを超えている(Bloomberg)
- 10年債利回りは4.316%まで大幅な上昇(△3.45%)
- ドル円は150円台後半で取引継続中。150円台乗せは昨年11月以来(REUTERS)。介入リスクが高まる(Bloomberg)
- VIX(恐怖)指数は16ポイントまで上昇
- 金先物価格は▼1.35%、銀先物価格は▼2.86%と大きく下落
- ビットコインは▼1.54%
自分の米ドル建ポートフォリオ ▼1.33%
ずっと上昇を続けていたS&P500ですが、終盤は買われて終値は2/6(約一週間前)のレベルまで戻しました。念のため指値は入れていましたが、全く刺さりませんでしたので結果的には見ているだけとなりました。
経済指標発表予定
以下のものが予定されています。最も重要性が高いのは原油在庫量です。
決算発表予定(Investing.comが選んだ重要度高の銘柄)
おわりに
米国の利下げはいつになるのでしょうか。3月の利下げの可能性はほぼ無くなったとの報道ですが、利下げ開始時期についてはREUTER社は6月、Bloomberg社は7月と予想するなど、ばらつきが見られます。プロ中のプロの投資家やトレーダーを取材しても、なおばらつくので、私は素人判断はしない方が良いだろうと、毎朝の記事を見ながらのんびり構えることにします。ドルコスト平均法に基づく毎月積立を繰り返し、利益確定はお金が必要な時という原則に忠実にありたいと思います。年明けから新NISAを利用して米国株投資を始められた方は、下落率が比較的大きいものの含み益が減ったという状況の方がほとんどで、マイナスになって狼狽売りされる不幸な方は少ないと安堵しています。
それでは今日のバレンタインデー、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とRusell2000チャート: finviz
- セクター別騰落率: finviz
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
- 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ