S&P500 ヒートマップ(高解像度)
主要3指数とRussell2000(中小企業指標)
失業保険申請件数が増えて上昇からスタートしましたが、FRBのタカ派のカシュカリ総裁が「年内利下げが疑問視される」との発言と、イスラエルとイランの関係悪化によるブレンド原油高騰を受けて、株から債券への逃避が引き起こされ、株式市場全体が下落しました(Bloomberg)。
セクター別騰落率
最も下落したのは通信サービス(Communication Services)で、先端技術(Technology)が続きました。
経済指標発表 結果
- 新規失業保険申請、2カ月ぶり高水準 労働市場の緩和示唆(REUTERS)。
- 貿易赤字、2月は1.9%増の689億ドル 輸入急増で(REUTERS)。
- リッチモンド連銀のバーキン総裁(タカ派、投票権あり)は、連邦準備理事会(FRB)は利下げに着手する前に「時間をかけて対応するのが賢明」と述べた(REUTERS)。
- ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁(タカ派、投票権なし)は、先月の連邦公開市場委員会(FOMC)では年内2回の利下げを見込んだが、「インフレ率が横ばいで推移し続けるなら、年内利下げは疑問」と述べた(REUTERS)。
- シカゴ地区連銀のグールズビー総裁(ハト派、投票権なし)は、連邦準備理事会(FRB)がインフレ率を目標の2%に戻す最大の障害は住宅サービスセクターにおける持続的かつ異常な価格上昇だと述べた(REUTERS)。
- クリーブランド連銀のメスター総裁(中立派、投票権あり)は、中銀が今後数カ月以内に利下げ開始に必要な信頼水準に近づきつつある可能性があると示唆した(Bloomberg)。
決算発表結果(Investing.comが選んだ重要度高の銘柄)
主な経済ニュース
- ブレント原油(イギリスの北海にあるブレンド油田から採鉱される硫黄分の少ない軽質油)先物は10月以来初めて1バレル当たり90ドルまで高騰(Bloomberg)。
- 石油高騰が債券への逃避を促し、S&P 500は1%下落(Bloomberg)。
- 中東情勢の緊迫化で高リスク資産の売却が進む中、日本円が安全資産として買われ、ほぼ一カ月で最も上昇した(Bloomberg)。
- FRBの据え置きで短期金融市場の現金は過去最高値に上昇(Bloomberg)。
- 金のトレーダーがカシュカリ総裁の発言を評価した結果、金先物価格は記録から後退(Bloomberg)。
- パンデミック以降の大都市での雇用、ダラス、フェニックス、オースティン、ヒューストン、タンパでは数十万人の雇用が増加、一方で就業者数の減少が最も大きかったのはロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコ、シカゴ。雇用の伸びが最も顕著な上位10大都市圏では、雇用が160万人増加した一方で、雇用の減少が最も顕著だった 10 の地域では、雇用者数が 100 万人以上減少(Bloomberg)。
- 台湾のチップス大手TSMCが、大地震後に操業を再開。最新鋭工場が木曜日に完全に復旧すると発表。全体の8割が復旧することに。一部の生産ラインは地震の影響が大きいため、通常に戻るまでにさらに時間がかかると付け加えた(Bloomberg)。
主要指数の動き
- 原油先物価格は$86.76まで高騰(△1.56%)
- 10年債利回りは4.309%まで低下(▼1.06%)
- ドル円は151円台前半まで円高となり取引継続中
- 1日恐怖指数(VIX1D)が高騰(△127%)
- 金先物価格は▼0.20%、銀先物価格は▼0.26%
- ビットコインは△3.30%
自分の米ドル建ポートフォリオ ▼1.07%
経済指標発表予定
今夜は雇用統計の発表があるとともに、FOMC委員の発言がいくつも予定されています。
決算発表予定(Investing.comが選んだ重要度高の銘柄)
該当銘柄はありません
おわりに
イスラエルとイランの関係悪化の中、地政学的リスクが高まっています。もしもイランによるイスラエルの都市への直接攻撃が行われるようになれば、それは初めてのことであり、敵対行為の大幅な激化、紛争が地域戦争への拡大という危険性があります。バイデン大統領はイスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、即時停戦を要求しました。すでに原油先物価格が高騰し、リスク資産から安全資産の動きで株安債券高、円高の動きが始まりました。戦争への発展がないよう願いたいです。
それでは今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とRusell2000チャート: finviz
- セクター別騰落率: finviz
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
- 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ