S&P500 ヒートマップ(高解像度)
主要3指数とRussell2000(中小企業指標)
半導体株が上昇し、米連邦準備理事会(FRB)が金利を据え置いたものの、インフレが鈍化すれば9月に金融緩和を開始する可能性を示唆したことから、S&P500とNASDAQが大きく上昇しました(REUTERS)。Dow30とRussell2000も上昇しました。
セクター別騰落率
エヌビディアとブロードコムの10%を超えた上昇により、先端技術(Technology)が最も大きく反発しました。
経済指標発表 結果
- 賃金上昇の鈍化により、第2四半期の米国労働コストは抑制される(REUTERS)。
- パウエル議長、FRBは9月の会合で「早ければ」利下げする可能性があると発言(Bloomberg)。
- パウエル氏、大統領選挙前の利下げの可能性に言及。パウエル氏は、FRBの決定には政治は関係ないと繰り返し述べている(Bloomberg)。
主な決算発表結果
- メタの売上は広告の成長で予想を上回り、株価は急上昇(Bloomberg)。
- マスターカード、利益予想を上回り支出懸念を和らげる(Investing.com)。
- T-モバイル、第2四半期の利益と収益の予想を上回り、ポストペイド顧客純増ガイダンスを引き上げ(Investing.com)。
- クアルコム、スマートフォンの好調とAIの拡大で好調な収益を予測(REUTERS)。
- アームは年間売上予想を低調に維持した後、下落(Bloomberg)。
- ラムリサーチは堅調な業績を発表したが、期待が高まり株価は下落(Investing.com)。
- ボーイングは第2四半期の売上高が前年同期比15%減少し、43億ドルの現金を失ったと発表。これらのひどい財務結果にもかかわらず、ケリー・オートバーグ氏が最高経営責任者に任命されたことを受け、株価はほぼ5%上昇しました。
- ADP(人材管理ソリューション)の利益は0.03ドル上回り、売上高は予想を上回る(Investing.com)。
- eBay(マーケットプレイスプラットフォーム)の四半期売上高と利益はアナリストの予想を上回る(Bloomberg)。
- ピルグリムズ・プライド、鶏肉事業の勢い増で過去最高の利益を記録(Bloomberg)。
- 中古車販売が急増し、カーバナが予想外の利益を上げる(Bloomberg)。
主な経済ニュース
- 米財務省に助言する市場参加者の委員会は、共和党が軽蔑する短期国債供給を支持。諮問委員会は長期にわたって短期国債の割合を20%にすることを推奨(Bloomberg)。
- 民主党のブラウン上院議員、中華人民共和国の太陽光発電企業への有利な税額控除を拒否へ(Bloomberg)。
- AMD(アドバンスドマイクロ)の決算報告を受け、エヌビディアとブロードコムの株価が上昇(Investing.com)。
- 億万長者のビル・アックマン氏のパーシング・スクエアは、多くの障害により大いに期待されていた上場が阻まれたため、米国のクローズドエンド型ファンドの新規株式公開を撤回(Bloomberg)。
- AIブームの中、電力を大量に消費するデータセンターがテキサスを席巻(Bloomberg)。
- テヘラン、ベイルートでのイスラエルの敵に対する攻撃が緊張を高める。ヒズボラとハマスの主要人物がベイルートとテヘランで殺害されたとの報道があり、復讐を誓う中、地域紛争のリスクが高まる(Bloomberg)。
- 地政学的緊張により防衛関連株は2年ぶりの高値更新を狙う(Bloomberg)。
- 米国、NASAへのハッキングと医療活動停止で北朝鮮を告発。軍工作員逮捕に1000万ドルの賞金がかけられる。攻撃は北朝鮮のより広範なスパイ活動の一環だった(Bloomberg)。
- カナダの株式指標であるS&P/TSX総合指数は、投資家がバリュー株、コモディティ株、低ボラティリティ株に資金をシフトする中、初めて23,000ポイントを超えた(Bloomberg)。
- 中華人民共和国のロボタクシーの夢がAIの脅威に対する経済不安をかき立てている。同国武漢の無人タクシー実験は、この新興技術で中華人民共和国が世界をリードする一助となるかもしれないが、同時に、何千人もの人々が失業するリスクもある(Bloomberg)。
主要指数の動き
- 原油先物価格は中東情勢の緊迫により$78.48まで大きく上昇。
- 10年債利回りは4.109%まで低下。
- ドル円は▼2.7円と急激に円高となり、149円台に突入する場面もあり、150円前後で取引継続中。
- VIX(恐怖)指数は16.36まで低下。
- 金先物価格と銀先物価格はともに上昇。
- ビットコインは下落。
自分の米ドル建ポートフォリオ △1.20%
7月のFOMCを無事に乗り越えてくれました。日銀の利上げ等でドル円が▼1.81%ですが、株価上昇がその大部分を打ち消してくれました。
7月の動き
1ヶ月を振り返りますと、不動産(Real Estate)が最も上昇し、マグニフィセント7が属する通信サービス(Communication Services)と先端技術(Technology)が下落する1ヶ月でした。
経済指標発表予定
以下のものが予定されています。
主な決算発表予定
アップル、アマゾンが引け後に発表されます。
おわりに
昨年末から米国株は順調に伸びて、円安もあってS&P500やオルカンの投資信託は6月まで異常なほど快調でしたが、7月はボラティリティが戻ってきました。SNSでは狼狽売りしたというボヤキも見受けられますが、我慢しながら積立を継続するという決意表明の書き込みが多いのは良いことだと思います。今日から8月です。夏季休暇中の大口投資家が多く取引量が少ないことから、ちょっとしたニュースで株価が上下する傾向が例年みられますので、高いボラティリティを冷静に判断することができるよう努めたいものです。今日は一粒万倍日です。良い種まきをしながら、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とRusell2000チャート: finviz
- セクター別騰落率: finviz
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
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- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ