雨引観音は雨引山楽法寺と称され、6世紀末の用明天皇の頃、梁の国人の法輪独守居士によって開かれた、厄除・延命・安産・子育ての霊験あらたかな、延命観世音菩薩(国の指定重要文化財)をご本尊とする坂東観音霊場第24番札所の名刹です。場所は筑波山の北側にある雨引山の山頂付近になります。
朱塗りの観音堂の奥にお姿があるようですが、暗くてよく見えませんでしたので、ネットで拾ったものを掲載させていただくことにしました。
境内にはまだ紅葉が残っており、可憐に咲いている冬桜とのコラボも楽しめました。
境内では孔雀が数羽放し飼いにされています。なんと私の目の前で羽根を広げてくれました。これは大変縁起が良いことと思いました。
池を泳いでいる錦鯉の多くは黄金色で、金運上昇の御利益がありそうです。
こちらは千手観世音菩薩様です。木像の作品は見ますが、石像は大変珍しいと思います。石工さんの腕と根気の賜物なのでしょう。
境内の奥、滝の上には弁財天様がおられました。この尊像に水をかけて祈願するとよいそうです。
雨引山を下りたところにある千勝神社にも詣でてきました。こちらも西暦807年の創建で、ご祭神様は道案内と産業の神様として知られる猿田彦命(サルタノヒコノミコト)です。千勝大明神と呼ばれていたそうですが、明治6(1873)年に雨引千勝神社と名を改められたようです。屋根の棟にある菊の紋章は、南北朝時代に常陸の國に来た楠木正成氏が戦勝祈願のために奉献し、見事に鎌倉幕府打倒に貢献できたと伝えられています。