白子神社は、平安時代の永承3年(1048年)現在の白子町八斗に大国主命を祀ったのが始まりとされています。その後の大治元年8月13日(1126年)里人が沖から、白い亀の上に白蛇がとぐろを巻いて乗ってくるのを見つけました。“もし神さまならどうぞこの潮を汲む柄杓(ひしゃく)にお乗りください”と申し上げると白蛇はゆっくりと登り始めたと言います。里人は霊感を感じ、この白蛇を祀ったことが始まりとされています。
駐車場に向かう途中、今年収穫されたと思われる稲穂が飾られていました。亀甲型に編まれており、目を引きました。新嘗祭の名残なのかもしれません。
入口には金運のパワースポットであることを示す大きな看板が目につきます。ご利益が得られる実績があるという自信のあらわれではないかと思いました。
手水鉢には亀と蛇の像がありました。南白亀(なばき)さまと白蛇さまです。白蛇をのせた白亀が海岸に漂着、霊感がある里人とのやりとりで、神と崇めたのが始まりだそうです。
南白亀(なばき)さまは「健康と長寿」、白蛇さまは「財徳福寿」をつかさどる霊獣です。
白子神社では水みくじを引くことができます。ここの蛇口は味気ない感がありました。
こちらが拝殿になります。二礼二拍手一礼でお詣りしました。
拝殿前右側に“撫で蛇様”がいらっしゃいます。撫でるとご利益があるとされています。お参りの際にはどうぞ撫でて“福”を授かってくださいとのことです。新型コロナウィルス感染防止のため、消毒用アルコールも置かれていました。ちなみに夕方15時を過ぎると社務所内にしまわれてしまいます。朝8時には再び拝殿前に置かれているようです。
拝殿の右側奥にある、こちらがご神木の銀杏(公孫樹)です。
拝殿の裏側にはご本殿があり、その奥には三つの末社が祀られています。一つめは、ご本殿の右奥にある八幡神社です。ご祭神が誉田別尊(ほんだわりのみこと)で、御利益は勝利の神様です。また、子安神社も併せて安置されています。ご祭神は木花咲耶姫大神(このはなさくやひめのおおかみ)で、安産・子育・水子慰霊(水子供養)の御利益があります。鳥居と社は今年2022年に新しく建て替えされました。
かつての鳥居と漆塗りの社の写真も載せておきます。当時は主祭神の八幡神社と仮安置の子安神社の解説が社の両側に掲示されていたのですが、新しい社にはありませんでしたので、子安神社は白子神社の中にお祀りされている可能性があります。そこは確認できておりませんのでご容赦ください。
二つめは面足(おもたる)神社(イケメンさま)です。ご祭神の面足尊(おもたるのみこと)は神世六世の孫にて満ち足りた面の持ち主だったことから、御利益は美男美女になれることで、社務所にはそのお守りも用意されています。実は面足神社は白子神社と並び、知る人ぞ知るパワースポットなのです。私も、可愛い孫たちが美人やイケメンになれるようお祈りしました。
こちらも今年に鳥居と社が新しくなりました。かつての鳥居と社はこのようなものでした。写真にあるようにかつては解説が掲示されていたのですが、新しい社になりましたら撤去されていました。少し残念です。
三つめは、天照(てんしょう)神社です。こちらは昨年に新設されました。他の2社と同様に解説がないのですが、天照大神(あまてらすおおみのかみ)をお祀りしているものと思います。
ご神木の梛(左)と銀杏(右)がありました。銀杏は古木のため幹の一部が垂れており「乳いちょう」と呼ばれていますが、実際は雄株だという解説が掲示されていました。
こちらもかつてはなかったのですが、新型コロナウィルスが収まるようにアマビエが奉納されていました。
最後になりましたが、白子神社の宮司をされている宮田さんは、2008年までNHKアナウンサーをされていた方で、ニュース7のメインキャスターでした。お顔をご存じの方も多いのではないかと思います。