S&P500 ヒートマップ(高解像度)

主要3指数とドル円の動き
- S&P 500: 終値は6,227.42ポイントで、前日比+29.41ポイント(+0.47%)の上昇。S&P500はテクノロジー主導で過去最高値を更新。
- ダウ・ジョーンズ: 終値は44,484.42ポイントで、前日比-10.52ポイント(-0.02%)の微減。銀行株の弱含みが影響し、ダウはわずかな下落となった。
- NASDAQ: 終値は20,393.13ポイントで、前日比+190.24ポイント(+0.94%)の上昇。特に半導体セクターが強い動きを見せ、NASDAQは過去最高値を更新。
- ドル円は144円20銭から143円49銭まで下落し、引けた。米6月ADP雇用統計が予想外に2年ぶりの減少となったため利下げ観測にドル売りが優勢となった。その後、英国債相場下落に連れ米国債相場が下落したため長期金利上昇に伴うドル買いが強まった(INV)。

セクター別騰落率
セクター別騰落率では、基本素材とエネルギーが最も高く、それぞれ+2%と+1.69%の上昇を見せました。テクノロジーも堅調で+1.33%の上昇。対照的に、ユーティリティとヘルスケアはマイナス圏にあり、それぞれ-1.03%と-0.52%の下落を記録しました。

ETFトップ10

経済指標発表 結果
- ADP雇用統計(6月)民間部門の雇用者数が前月比-33,000人と予想外の減少。過去2年以上で初めての減少となり、労働市場の鈍化懸念が高まり、景気減速懸念が高まったものの、利下げ観測が強まり、株式市場は逆に上昇。
- 原油在庫(EIA週間石油在庫統計)+384.5万バレル(予想:-350万バレル、前回:-583.6万バレル)。予想に反し、大幅な在庫増。需要鈍化の兆しと捉えられ、原油価格の上値を抑える要因となりました。これは市場にとって供給過剰懸念を強める材料です。
- ガソリン在庫:+418.8万バレル(予想:+66万バレル、前回:-207.5万バレル)。こちらも大幅な在庫増。夏のドライビングシーズンにも関わらず、消費が弱い可能性を示唆し、原油相場やエネルギー株にとってネガティブな材料です。
- 自動車販売台数(6月):254万台(予想:260万台)。市場予想を下回る結果で、個人消費の一部である耐久財需要にやや陰りが見られます。高金利環境が消費者の購買意欲を抑えている可能性があります。
- MBA住宅ローン申請指数関連
住宅ローン申請指数:+2.7%(前週比)、30年固定金利:6.79%(前週:6.88%)。金利低下により住宅ローン申請件数は増加。住宅市場にやや明るさが見られましたが、依然として高金利水準であり、回復には時間がかかる状況です。

主な決算発表結果
※該当銘柄の発表はありませんでした。
主な経済ニュース
- トランプ大統領、米国は20%の輸入関税を課すベトナムとの貿易協定を締結(BLO)。
- トランプ大統領のベトナム貿易協定で米アパレル株が急落(BLO)。
- トランプ大統領のベトナムとの関税削減協定を受けて、ナイキなどの小売株が上昇(REU)。
- マイクロソフト、第2波の大規模レイオフで9,000人の従業員を削減(BLO)。
- エヌビディアは6月に時価総額トップの座を奪還した(REU)。
- テスラの納車が低迷、マスク氏のEVメーカーは2年連続の販売減少を見つめる(REU)。
- 共和党の疑念によりトランプ大統領の減税法案が下院で審議遅れ(REU)。
- OracleとOpenAI、米国のデータセンター向けにStargate契約を拡大(BLO)。
- BYD、トランプ大統領の貿易戦争を受け、メキシコでの主要自動車工場建設計画を棚上げ(BLO)。
地政学的リスク
金利・コモディティ・恐怖指数の動き
- 原油先物 終値:67.45ドル(+2.00ドル、+3.06%)。大幅に上昇。EIA週間石油在庫が予想外に増加したにも関わらず、エネルギーセクターの買い戻しや中東の地政学リスクなどが影響して上昇しました。
- 米10年債利回り:4.2930%(+0.0420、+0.99%)。ADP雇用統計が弱く発表されたにもかかわらず、債券売り(金利上昇)が優勢。インフレの粘着性や今後のFRBスタンスに対する思惑が反映されている可能性があります。
- VIX(恐怖指数) 終値:16.64(-0.19、-1.13%)。株式市場が堅調だったことを受け、VIXは下落。市場の不安心理がやや後退したと見られます。
- Cboe 1-Day Volatility Index 終値:16.14(+6.46、+66.74%)。翌日の急激な変動に対する警戒感が一時的に高まったことを示します。短期的なニュースイベントや経済指標発表への備えと考えられます。

自分の米ドル建ポートフォリオ 前日比△0.71%

経済指標発表予定
7月3日‐4日は独立記念日につき、3日の株式市場は13:00(NYT)に早引けし、4日は終日閉場です。とはいえ、以下の経済指標の発表が予定されています。


主な決算発表予定
※該当銘柄の発表は予定されていません
おわりに
ベトナムとの貿易協定が締結された一方で、日米貿易交渉が遅々として進んでおらず、今後の日本経済の先行きに不安を持たれる方は、私だけではないと思います。今日の参議院選挙の公示を前に、昨日記者クラブで党首討論がありました。石破総理は一番重要なのは賃上げだと述べましたが、賃上げができるのは政府ではなく企業経営者です。政府ができるのは税金や社会保険料を減じて手取りを増やす施策ではないかと思います。また、森山幹事長が消費税を守ると述べていますが、政党や国会議員が守るべきものは国民の生活であることを忘れているように思えてなりません。今日から20日までの参議院議員選挙運動の中で、候補者や政党からいろいろな課題解決案が出てくるので、日本を良くしてくれそうな候補者と政党を選びたいと思います。
米国株式市場は、地政学リスクや経済指標の変動に敏感な状況が続いています。今後も注目指標の発表が相次ぐ中、ポートフォリオの点検や分散投資の見直しが重要になってくるでしょう。それでは、今日も一日明るく元気に笑顔で過ごしましょう。
おことわり
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図表のレファレンス
- S&P500ヒートマップ: finviz
- 主要3指数とドル円: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- セクター別騰落率: finviz
- ETFトップ10:FOX Business
- 経済指標結果/予定: investing.com日本語版
- 決算発表結果/予定: investing.com日本語版
- 主要指数の動き : Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ
- 自分の米ドル建ポートフォリオ: Yahoo!Finance米国版 をカスタマイズ