市場が開く前に9月の生産者物価指数前月比が予想△0.2%に対して△0.4%と上回る結果が報告されました。PEP(ペプシコ)が製品値上げにより四半期利益と売上高が予想を上回った決算報告で△4.18%。利益増が報告された企業決算結果に支えられて、Dow30とS&P500はわずかながら前日比プラス域で推移しました。Nasdaqは方向感がなく推移していましたが、FOMCの議事要旨発表後にタカ派発言の内容に世界経済悪化を述べる発言が多かったことから下げが進み、終値は3指数そろってややマイナス(横這い?)となりました。CPI(消費者物価指数)の報告を一日後に控えているので、積極的な動きは無かったようです。
メッセンジャーRNA技術に基づくがんワクチンの領域で、MRK(メルク)がMRNA(モデルナ)との提携を維持する選択権を行使すると発表、MRNA△8.28%と大幅上昇しました。住宅ローン金利上昇で自ら住むための購入希望者が減少している中、投資家がローンを組まずに一括購入し、賃貸で利益を得る動きが活発化して、住宅市場を支えているようです。
原油先物は$87.11(▼2.51%)と下落、10年債利回りは3.9020%(▼0.94%)と下落、ドル円は円安が進み、146円を超えて147円に迫る推移していますが、日銀介入は今のところ無いようです。
自分のポートフォリオは全体で▼0.23%と下がりました。SPYD(高配当株ETF)▼0.70%とICLN(クリーンエネルギーETF)▼2.53%が影響していました。ICLNは指値で刺さって、少しだけですが買い増しとなりました。
今夜21:30の消費者物価指数発表で、9月の物価がFRBの金利政策が効いているかどうかが注目されるでしょう。
以下の点において、日本と米国の「資本主義の違い」を垣間見た感じがして、今後予想される不況の中でも、米国経済が強く進み一人勝ちするような気がしています。
- 値上げによって大幅増益したことを堂々と公表する企業があり、株価が上昇する。
- 投資家が住宅をローンを使わず購入し賃貸で利益を得ようとして、住宅市場を支えている
今日も一日、明るく元気に過ごしましょう。