パウエル議長の記者会見で下落した相場は、日本時間の昼間の先物では若干反発していました。ですが市場が始まる前に公表された失業保険申請件数が217千件(予想220千件)と労働市場の雇用逼迫が続いている情報を受けて下落しました。10月のISM非製造業指数が54.4(予想55.5)と悪かったので上昇基調になり、Dow30は昨日比プラスになる場面もありましたが、方向感がなく終値はマイナスで終わりました。NASDAQはAAPL(アップル)▼4.15%、GOOG(グーグル)▼4.05%、AMZN(アマゾン)▼3.06%、MSFT(マイクロソフト)▼2.66%、META(旧フェイスブック)▼1.80%というGAFAMの下落の影響で大きく下げました。セクター別にみると、金融のクレジットカード(VISA、MasterCard、アメリカンエクスプレス、ペイパル等)の下落が目立ちました。パウエル議長記者会見では、インフレ退治のためには金利を上げるペースを緩めることなく、しかもピークとする金利も予想よりも高くなり、高金利の期間もインフレに効果が出るまで続けるために投資家の予想よりも長くなりそうだということです。インフレが予想よりも収まっていない統計結果が出てくると、すぐに株価が下落してしまいますね。トランプ元大統領のSNSの運営元であるSPACの運営難航や上場中止かもしれないというくすぶりが、中間選挙に与える影響も市場は気になっているようです。
原油先物は$88.11(▼2.10%)と下落、10年債利回りは4.124%(△1.6%)と上昇、ドル円は148円台前半と円安で推移しています。
英国中央銀行も政策金利を0.75%引き上げることを発表、利上げ幅は過去33年で最大です。ただし、将来も大幅利上げが続くのではないかという市場予想を強く打ち消しました。市場は米国が連続して0.75%引き上げているのを見ていますからね。
自分のポートフォリオは昨夜は全体で▼0.43%でした。パウエルショックで一昨夜VTIが刺さって保有数が増えたので、時価総額順に並べるとVTI(全米株ETF)はICLN(クリーンエネルギーETF)とQQQ(NASDAQ追随)よりも上位にランクされました。インフレの収まりが長引くと予想したので、昨夜はVYMに指値を入れましたが途中プラ転する動きもあるほど堅調な推移したため刺さることなく終わり、結果として買い注文の約定は無しでした。
今夜は、非農業部門雇用者数と失業率が市場開始前に公表されます。
今日は一粒万倍日です。せっかくの買い場ですから、種まきしておくと縁起が良さそうです。今日も一日、明るく元気に過ごしましょう。