CPI発表で消費者物価指数の伸びがようやく鈍化したことを受け、主要3指数は開始早々から暴騰と呼んでもよいようなサプライズ上昇となり、引けにかけて上昇が止まりませんでした。1日の上昇率は過去2年間で最大で、季節外れの新緑マップとなりました。ようやく、高金利政策によって物価上昇の伸びが抑えられてきたことが数値で表れたことと、労働市場においても失業保険申請件数が225千(予想220千、前回218千)と増えたことも投資家には好感となりました。一方で、日本にいる投資家にとっては急激な円高(USD/JPY 140.71(▼3.89%) AM6:00(JST))となりましたので、Dow30は円建ではわずかに株価低下という結果になっています。過去を顧みると、急激な円高に対して日銀が介入していることがありましたが、今回の急激な円高に対して介入はなかったようです。
上記はS&P500の上位構成銘柄の昨夜の動きです。50-DMA(50日移動平均)が上昇していないのは、AAPL(アップル)、AMZN(アマゾン)、GOOG(アルファベット)、TSLA(テスラ)、META(旧フェイスブック)の5銘柄だけ目立ちます。また、JPM(JPモルガン)、JNJ(ジョンソンエンドジョンソン)、UNH(ユナイテッドヘルス)、XOM(エクソンモービル)、CVX(シェブロン)は200-DMA(200日移動平均)も上昇です。Dow30の主要銘柄が50日移動平均も200日移動平均も上向きになったことから、Dow30は底打ちしたのかもしれません(投資判断は自己責任にてお願いします)。
原油先物は$86.27(△0.51%)とわずかに上昇、10年債利回りは3.829%(▼7.76%)と4%を割り込み、大きく低下しました。ドル円は前述した通り140円台前半まで円高となり現在も下落基調が止まっていないようです。Bitcoinは△10.88%の反発で推移しています。
自分のポートフォリオは全体で△3.85%でした。ドル円が▼3.89%なので、円建てでは現状維持です。金利が緩和しそうなので、これまで保有ゼロでウォッチングだけしていたAGG(米国総合債券市場ETF)とTIP(米国物価連動国債ETF)を少しだけ買ってみました。時価総額順に並べなおすと、QQQ(Nasdaq追随)よりも上位です。
今夜の経済指標発表は高い重要性のものはありませんが、ミシガン大学の消費者信頼感指数はFRBの金利政策に影響を及ぼすデータの一つに位置付けられています。
朝晩の冷え込みが進み、関東地方は平野部でもだいぶ紅葉が進んできました。今日も一日、明るく元気に過ごしましょう。