10月の生産物価指数が前月比0.2%(予想0.4%、前回0.2%)が予想よりも低く、FRBの高金利政策が緩和に向かうという期待が先行し、3指数そろって上昇して始まりました。ところが、ウクライナ国境近くのポーランドの村にロシア発のミサイル数発が着弾したという緊急ニュースが入り(ロシア側はこれを否定)、地政学リスクの高まりによりDow30が大きく下落しました。WMT(ウォルマート)、HD(ホーム・デポ)による好決算に支えられて終値は△0.17%まで戻しました。NASDAQとS&P500はプラスとなりました。また、引け前にはロシア軍によりウクライナの首都キーウの政府地区近くの住宅が被弾したニュースが入り少し下げました。昨夜の株価は、生産者物価指数の結果とWMT・HDの好決算に支えられたものの、地政学リスクの影響を大きく受けた結果となりました。ポーランドはNATO加盟国ですから、原理原則では加盟国が攻撃された場合は他の全加盟国が応戦することになりますので、西側諸国はこれまでより大きな戦争に発展すると懸念しています。ポーランド政府は緊急保安会議を招集しており、緊張が高まっています。このほか、中国の経済成長が失速して3%の見通しになり、世界経済の失速が顕著になっている報道がなされています。
原油先物は地政学リスクの高まりで$86.77(△1.05%)、10年債利回りは3.799%(▼1.71%)と下落、ドル円もポーランド被弾のニュースで137.657円/$まで急激なドル高となりましたが、戻して現在は前日比よりも円高となる139円台前半で推移しています。
自分のポートフォリオは△0.62%でした。一昨日に実施したVOOの買い増しによるポートフォリオ最上位にしていなければ、もっと低い伸びだったと思います。また、そろそろ底かなと少数で仕込んだTIP(物価連動債ETF)とAGG(米国総合債券市場ETF)のDow30を超える上昇率だったこともうれしいところです。(投資は自己責任でお願いします)
今夜の経済指標発表では小売売上高関連と原油在庫量が高い重要性となっています。また、半導体セクターのNVDA(エヌビディア)の決算発表も注目されるでしょう。
今日と明日、一粒万倍日が2日続くめずらしい2日間です。宝くじの購入に最適といわれていますが、株式等の購入や買増しにも吉日です。一方で、増えることが良くない借金は凶なので、空売りやベアETFは凶と解釈してもよいのでしょうか。それでは、今日も一日、明るく元気に過ごしましょう。