昨夜の終値は3指数そろってマイナスでした。DIS(ウォルトディスに―)は一度退任したボブ・アイガー氏が復帰するという異例の人事で△6.30%上昇して、Dow30の株価を支えた形になりました。中華人民共和国で新型コロナウィルスの感染者は増えており、かつ久しぶりに死者が出たことから、中華人民共和国での売上減が予想される銘柄であるTSLA(テスラ)▼6.84%、AAPL(アップル)▼2.17%が下がりました。
OPEC+が原油の増産を検討中という情報が入り、原油価格が大きく下落しましたが、サウジアラビアが否定しましたので戻しましたが$79.74(▼0.42%)となりました。10年債利回りは3.825%(△0.18%)と上昇、ドル円は142.096(△1.2621%)まで再び円安方向に強く進んでいます。
米国債について見てみると、2年債までの短期国債の方が5年以上の長期国債の利息が高い逆イールド現象が止まっていないことがわかります。逆イールド現象は、リセッションに陥る前の現象であるといわれていますが、12月のFRBの金利によってどのように動くか注目したいところです。
自分のポートフォリオは全体で△0.04%とわずかながらプラス、主要3指数の動きと逆になりました。生活必需品銘柄が多く含まれるVDC(一般消費材ETF)が△0.94%、TIP(物価連動債ETF)が△0.53%が良かったようです。
昨夜につづいて今夜も重要な経済指標発表はありません。今週は、23日(勤労感謝の日)の夜に集中します。
日本経済の立て直しのため、政府は28.9兆円の補正予算案を提出したものの、大臣の相次ぐ辞任で野党が審議に応じず議会の開始が遅れ、予算案の承認が微妙になってきているのが大変気になるところです。万が一にも補正予算が審議未了で廃案とならないよう、国会の審議をしていただきたいと願っております。
米国経済のみならず、今住んでいる日本経済にも不安要素があり、地政学的リスクもあります。今、自分がすべきことを考え、着実に遂行していくことが必要なのではないかと思います。「不安は小脇に抱えて一歩前に出る」と思いながら、明るく元気に過ごしましょう。