一昨夜のISM非製造業指数が予想よりも高く、FRBによる高金利政策が長引き、リセッションが懸念されるという考えが投資家に広がり、3指数とも2日連続した大幅下落となりました。10月の貿易赤字は2ヶ月連続して拡大しました。天然ガス・石油・医薬品などの消費財の輸出が減少、輸入はエネルギー製品、自動車、医薬品の増加があり、高いインフレにもかかわらず積極的な支出があったと、これもFRBの高金利政策を後押しする結果でした。TSMC(台湾の半導体メーカー)がアリゾナ州フェニックスに$400臆(5兆4,800億円)投じて工場を建設することをバイデン大統領とクックアップル社CEOが同席して発表しました。アップル社は半導体調達のアジア依存から米国内産へのシフトが進むとしています。中華人民共和国のゼロコロナ政策緩和が進んで、経済が動き出す方向に投資家は歓迎していますが、アナリストは同国の経済発展には障壁が多いと警告しています。METAはターゲティング広告の規制問題で▼6.79%と大幅に下げましたが、META社は結果はまだ出ていないとしています。
原油先物は$74.33(▼3.38%)と下落、10年債利回りは3.513%(▼2.39%)下落、ドル円は137円台前半で推移しています。
自分のポートフォリオは全体で▼1.13%、2日連続した大幅減となりました。ICLN(クリーンエネルギーETF)とQQQ(NASDAQ追随ETF)が2%以上下がりましたが、この2銘柄は今のところ株数を増やすつもりはないので、取引無しの夜でした。AGG(米国総合債券ETF)が唯一プラスでした。株式が不調である今、ウォール街では米国債が相対的に高い利回りになると再評価しているという報道(Bloomberg)もあり、期待したいです。
今夜の経済指標は上記の通りで、高い重要性があるのは原油在庫量です。
Yahoo!Finance(米国版)に、平均的な米国の60歳退職時の貯蓄額という記事が載っていました。4人に1人はまったく貯金をしていないそうです。バンガード社の調査では55歳から64歳までが平均$25.6万(3,500万円)ですが、富裕層が含まれているため中央値で評価すると$9万(1,230万円)だそうです。ちなみに米国の平均寿命は日本よりも短く、男性は73.2歳、女性は79.1歳です。皆様は、どのように思われるでしょうか。
過去には12月に株高になるという傾向がありましたが、今年はどうなるのでしょうか。でも、長期投資をされる方は20年以上を目指すべきなので、その間に何度か大不況が襲来してもおかしくありません。気長に投資を続けたいものです。
それでは、今日も一日、明るく元気に過ごしましょう。