昨夜の主要3指数はそろってプラスに反発しました。ISM(供給管理協会)が発表した昨年12月の製造業総合景況指数は、2カ月連続で活動縮小を示し、年間では2008年以来の大幅な低下となりました。今回発表された指数は、金利上昇と世界的な経済活動減速が製造業を圧迫している状況、および個人消費の傾向が物や財からサービスに移行していることを示していたようです。JOLTS(米労働省雇用動態調査)による昨年11月の求人件数は10.458Mと前月の10.512Mよりも減少したものの市場予想10.000Mより上回り、引き続き高水準を維持した。労働市場の堅調ぶりが示されたことで、FRBの抑制的な金融政策への傾斜を後押しする結果となり3指数そろって下落しました。
MSFT(マイクロソフト)の株は買いから中立への格下げにより下落しました。
昨年12月13日から14日に開かれたFOMCの議事要旨発表が公開されました。これには「金融政策は金融市場全般に重要な作用をするため、正当な根拠のない金融状況の緩和は、特に委員会の対応に関する世間一般の誤解に基づくものである場合、物価安定を回復する委員会の取り組みを複雑化させるとの認識を参加者は示した」と記されていました。この会合の前には、市場は今年(2023年)後半には利下げすると予想し、株価も織り込みつつありましたが、FOMCでは今年後半の利下げを想定していないことが改めて明らかになりました。
原油先物は$73.20(▼4.85%)と昨日に続いて大きく下落、10年債利回りは3.709%(▼2.21%)に下がりました。ドル円は円安方向に動き、現在は132円台後半で推移しています。
自分のポートフォリオは全体で△0.92%と反発しました。全銘柄反発ですが、SPYD(高配当ETF)とIBB(バイオテクノロジー)が1%以上伸びていました。SPYDは分配金は多いもののETF単価が低迷していたので、大きな反発は嬉しいです。
今夜の主な経済指標は上記の通りで、昨年12月の雇用状況などが高い重要性があるとされています。
昨日が仕事始めだった方が多いと思いますが、お正月の疲れが体の免疫力を下げている中で新型コロナウィルスだけでなく季節性インフルエンザの流行も出てきました。体調を崩さないよう気をつけて、明るく元気に過ごしましょう。