景気後退に対する懸念が広がって、Dow30の連日の下落により年初来の上昇を打ち消すものとなりました。建築許可件数は前回と予想を下回りましたが、住宅着工件数は前回よりも下がったものの予想よりも高い結果となりました。失業保険申請件数からみる労働市場は、予想を上回る堅調ぶりでした。フィラデルフィア連銀による1月の製造業景気指数は前回と市場予想よりも高かったです。景気指数がマイナス域にいるものの前回よりも上を向いてきたのは株価上昇につながるので、今後も続いてほしいと願いたいです。
米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード副議長は、インフレには減速の兆しが見られるがなお高過ぎるとし、これをさらに抑制するには金利を高い状態でしばらく維持する必要があるとの見方を示しました。米ボストン連銀のコリンズ総裁は、同連銀主催の会合でインフレ抑制のための金融引き締めは続いていくでしょうが、利上げペースをもっと緩やかにするのが好ましいと述べました。米国の連邦債務は債務限度額に達しており、財務省は政府の請求書を支払い続けるため、デフォルト(債務不履行)を回避するための特別な措置の活用を開始しました。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、インフレ率があまりにも高過ぎると指摘し、中銀の目標水準に戻す取り組みを緩めることはしないと表明しました。
英国の2カ月連続の総合インフレ率低下は、家計ひっ迫の最悪期が過ぎ去りつつあることのシグナルだと、イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁が主張しました。同総裁は「峠を越えた兆しが見られ始めている」と発言。「最も可能性が高いシナリオは、年内にかなり急速に(インフレ率が)低下することだと考えている。恐らく春の終わり頃から始まるだろう。エネルギー価格と大いに関係がある」と語っています。
中華人民共和国は明日21日から29日までの春節休暇の直前のためか、大きな経済的な動きはないようです。
原油先物は$80.46(△1.23%)と上昇して$80台に、10年債利回りは3.397%(△0.65%)に上昇、ドル円は円高方向にあり128円台前半で推移していいます。
自分のポートフォリオは▼0.56%下がりました。VHT(ヘルスケアETF)とTIP(物価連動債)が下落にブレーキをかけてくれました。
今日から明日にかけての重要性が高い経済指標は、12月の中古住宅販売戸数です。
株価は低迷していますが、インフレ経済を立て直すための荒療治の結果であり、いずれは正常な伸びる経済がやってくると信じております。また、荒療治で失業者が大幅増加する懸念が予想以下であることは、「大統領の支持率は失業率で決まる」と言われるアメリカですから、現政権の安定にもつながっていると、とりあえず安堵しております。
それでは、今日は週末です。明るく元気に笑顔で過ごしましょう。