昨夜は中古住宅販売に関する悪い経済報告と、巨大ハイテク企業2社の大胆なリストラ発表を受け、NASDAQのテクノロジー株がけん引する形で市場全体が明るい調子で週を締めくくりました。
全米不動産業者協会(NAR)が発表した2022年12月の米中古住宅販売は前月比で減少し、この10年余りで最も低い水準となりました。住宅ローン金利の急上昇を背景に、通年でも記録上有数のひどい落ち込みを記録しました。中古住宅価格(季節調整前、中央値)は前年同月比で2.3%高い36万6900ドル(約4760万円)でした。この悪い経済報告は、FRBによる金融政策緩和に働くので株の買い行動に影響を与えています。
Alphabet(Googleの親会社)が12,000人の従業員解雇を発表しました。解雇は、2015年にGoogleがライフサイエンス部門からブランド変更した健康中心のグループVerilyのような分野にすでに影響を与えている。Yahoo Financeによると、12月にレイオフを行う可能性が高いそうです。MSFT(マイクロソフト)も10,000人の従業員解雇を発表。TSLA(テスラ) の CEO イーロン マスク氏は、大損した株主からの数十億ドルの損害賠償のため、カリフォルニア州の連邦裁判で証言するよう求められるそうです。
元米財務長官のサマーズ氏(ハーバード大学教授)は、米国がインフレと闘う手を緩めれば1970年代にみられたリセッション(景気後退)の底へと逆戻りし、「至る所で労働者に悪影響を及ぼす」と警告し、リセッションを回避するためにインフレ目標を2%から3%に引き上げるという内容だった。これに対し、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、2%のインフレ目標は変更しないと繰り返し明確にしています。
日本銀行黒田総裁はダボスのパネル討論会で、「賃金が上昇し始め、それによって2%のインフレ目標が安定した持続的な形で達成できるようになることをわれわれは望んでいる」と発言。その上で、「もうしばらく待たなければならない」と語り、政策変更をしないと示唆しました。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のリポートによると、新興市場の債券と株式ファンドに記録上最大の資金が流入したようです。欧州株ファンドは約1年ぶりの純流入となり、中華人民共和国の経済活動再開を巡る楽観が広がり、新興市場ファンドへの流入額は127億ドル(約1兆6500億円)に上ったそうです。一方で、米株ファンドからは58億ドルが流出したもようです。「世界が中華人民共和国の経済再開にひれ伏した」とマイケル・ハートネット氏率いるストラテジストらはコメントし、市場の楽観は続くだろうと付け加えたそうです。米国株だけに傾倒している投資家には少し耳が痛い内容ではないでしょうか。
原油先物は上昇して$81.40(△1.33%)、10年債利回りは3.484%(△2.56%)、ドル円は円安方向に推移して、現在は129円台で取引が続いています。
週末なので、1週間のS&P500銘柄のマップを掲載しました。銀行株、工業株、生活必需品、ヘルスケアが落ち込んだように見えます。
昨夜の自分のポートフォリオは全体で△1.24%でした。ヘルスケアセクターが市場全体の強い上昇気運にイマイチ乗ることができなかったことが影響しています。
来週1/23(月)から24日(火)の経済指標発表には、高い重要性のものはありませんが、決算発表は以下の通り予定されています。
来週からは巨大企業の決算発表が続いてきますので、注目したいですね。決算発表予定日時はInvesting.comから転記しております。予定からずれることは多いので免責条項が付記されていますので、私としても責任を負いかねますのでご注意願います。
今日は、大安と一粒万倍日が重なった金運上昇日です。不成就日とも重なっていますが、金運に関しては神社にお詣りしてエネルギーをいただくのが良いという考えもあるようです。日本三大金運神社や運を開く神社で運気をアップされてはいかがでしょうか。
それでは、明るく元気に笑顔で週末を過ごしましょう。