昨夜は3指数そろってプラスとなりましたが、連日の株価上昇かつ週末なので利確の動きにより終盤に売りが広がった模様です。昨年12月の米個人消費支出(PCE)価格指数は、総合指数および食品とエネルギーを除くコア指数が共に前年同月比ベースで一段と鈍化し、過去1年余りで最も低い伸びとなりました。一方で支出は減少し、FOMCが利上げペースをさらに減速させるとの見方が強まりました。ですが、Bloombergのアナ・ウォン氏は「12月のPCE価格指数は表面的には弱い数字だが、家賃を除くコアのサービス分野のインフレは依然として極めて高水準であり、持続性あるインフレ要素が鈍化しているとの証拠がないため、パウエル議長は金利をより高い水準でより長くとどめるとのタカ派的メッセージを維持するだろう」と予想しています。中古住宅販売成約指数は2022年12月に7カ月ぶりに上昇。ローン金利の上昇で振るわなかった昨年の住宅市場は、予想外の上振れで一年を締めくくった。12月の中古住宅の販売成約指数が前月比が△2.5%(予想▼0.9%、前回▼2.6%)と予想外にも上昇、高金利住宅ローンによって振るわなかった昨年の住宅市場は、予想外の上振れとなりました。ミシガン大学による1月の消費者信頼感指数が64.9(予想64.6、前回59.7)だったので、リセッション懸念も緩和しました。
INTC(インテル)は木曜日の取引終了後に四半期決算を発表し、EPS(1 株当たり利益)は $0.10 (予想は $0.19)でした。収益は $140.4億で、予想の 145 億ドルを下回りました。さらに今後の厳しい予想にも失望され、他の半導体セクターが上昇する中、インテルだけが▼6.41%と大きな下落となりました。TSLA(テスラ)の株価は昨夜も△10.99%と大きく上昇しましたが、イーロンマスクCEOが自動車メーカーの自動運転車の主張を形成する役割について規制当局によって調査されている(Bloomberg)そうです。CVX(シェブロン)のEPSが$4.09(予想$4.42)という決算発表を受けて▼4.44%と下落、エネルギーセクター全体に波及しました。AXP(アメリカンエクスプレス)はEPSが$2.07(予想$2.23)かつ売上も$14.20B(予想$14.22B)と市場予想を下回る決算発表でしたが、第4四半期の収益が△17%かつ配当を引き上げたことで、株価は△10.54%と高騰しました。
原油先物は$79.44(▼1.94%)と大きく下落、10年債利回りは3.518%(△0.72%)、ドル円は円高に振れて129円台後半で取引が続いています。
週末なので、1週間の動向マップを提示してみました。ハイテク系が順調であり、ヘルスケアが低迷している傾向が見て取れます。
自分のポートフォリオ全体では▼0.03%、3指数そろってプラスなのにマイナスでした。VHT(ヘルスケアETF)が▼0.61%と足を引っ張り、またエネルギーセクターとヘルスケアセクターを多く含むVYM(高配当株ETF)がマイナスとなったのが原因ですね。
30日(月)には経済指標公表が予定されていませんし、31日(火)深夜も少ないです。
29日(日)から31日(火)の決算発表予定は以下の通りです。31日に巨大企業の決算発表が多く控えています。経済指標よりも決算結果で株価が動きそうです。
寒波到来で大変な状況になっている地域もあります。悪い状況でも明るく元気に笑顔を忘れないことが大切です。それでは皆様、良い週末をお過ごしください。