1月最終日の昨夜、株価は3指数そろって1%を超えるプラスとなりました。
第4四半期の雇用コストの伸びが1.0%と、市場予想の1.1%、前回の1.2%を下回りました。物価上昇鈍化だけでなく雇用コストの鈍化の兆候が新たに示されたことで、FOMC(連邦公開市場委員会)としては利上げ幅を0.5から0.25ポイントに縮小させる論拠が強まったと市場が見ていますし、政策金利の利上げは5月で終わるという予想も出てきました。とはいうものの、明日のパウエル議長が発表する今後の金融政策については、株価上昇によるインフレを呼ぶことがないように、タカ派姿勢が維持されるのではないかとみられています。1月の消費者信頼感は107.1(予想109.0、前回109.0)と予想外の低下、景気と雇用市場に対する見通しの後退を反映した結果となりました。このことも、利上げ幅を0.5ポイントにすると過度の政策になるのではないかとみられています。
XOM(エクソンモービル)は2022年に560 億ドルの利益を上げ、西側の石油大手の収益記録を突破して株価は△2.28%でした。GM(ゼネラルモーターズ)は売上と利益ともに市場予想を上回り、2023年も強気姿勢で株価も△8.34%でした。MCD(マクドナルド)は冴えない決算結果により▼1.88%、CAT(キャタピラー)も同様に▼3.50%とDow30の伸びを抑えてしまいました。
インドの資産家ゴータム・アダニ氏は、アダニ・グループの中核企業であるアダニ・エンタープライゼスの公募増資を成し遂げ、米空売り投資家ヒンデンブルグ・リサーチが指摘した不正疑惑に揺れたものの完遂されたので一息ついたようです。
原油先物は$79.11(△1.55%)と上昇、10年債利回りは3.529%(▼0.62%)に低下、ドル円は130円台で推移しています。
1月が終わりましたので、1か月の株価マップを示します。ハイテク系の反発が目立つ一方で、ヘルスケアと公共事業(電気ガス)が冴えず、生活必需品も勢いがない結果となっています。
自分のポートフォリオは△1.26%と久しぶりに大きく反発しました。でも、ヘルスケアセクターの不調によりVHT(ヘルスケアETF)はまだ50日移動平均(DMA)を下回っています。
2月1日から2日にかけての経済指標発表は以下の通りです。FOMCの政策金利は注目の的ですが、他にも重要性が高いものがあります。
2月1日から2日にかけての決算発表予定は以下の通りです。
2023年の1月は反発&上昇で終えました。昨年の1月からは今後の米国株はどうなるのかなと不安たっぷりでしたが、徐々に不安が減っていますのは私だけでしょうか。5月には金利上昇が止まり、徐々に金利が下がっていけば株価にとっても有利な展開になると期待しています。
今日から2月です。今日も明るく元気に笑顔を忘れずに過ごしましょう。