FRB高官による今後も強い高金利政策が必要だという相次ぐタカ派発言により、株価は下落しました。ニューヨーク連銀のウィリアム総裁は、今年の金利動向を見通す上で昨年12月のFOMC予測は依然良好な指針だと述べた。また、インフレを鈍化させるため、数年間は金利を景気抑制的な水準に維持する必要があるかもしれないとの見解を明らかにした。12月に公表されたFOMC参加者の予測中央値によると、政策金利は2023年末までに5.1%に達する見通しで、今年あと数回の利上げが行われる可能性を示唆している。フェデラルファンド(FF)金利先物市場は、この発言が伝わった後、より高い金利水準6.0%を織り込みました。またミネアポリス連銀のカシュカリ総裁、FRBのクック理事からもタカ派発言があり、熱い労働市場はさらなる利上げが必要であることを示しているという発言もあり、株式市場は全体的に弱含みとなりました。
バイデン大統領は一般教書演説の後、経済メッセージを発信しました。これによる株価の動きはみられなかった模様です。
GOOG(グーグル)は検索、マップ、およびレンズ アプリの多数の新しい AI 搭載機能を発表しましたが、期待されていたチャット機能の公開はまだ先と触れられていませんでした。また、ライバルのマイクロソフトが連携したOPEN AIのChatGPTが完全公開して既にユーザー数が1億人を超えている情報も広まりました。そこで投資家がGoogleの新機能に懐疑的な見方を示したため、株価は▼7.72% と大きな下落になりました。Google 検索のこれまでの優位性が揺らぐかもしれません。
引け後に決算発表したDIS(ウォルトディズニー)はEPSも売上も予想を超えた好決算だったようです。現段階でその内容は精査しておりませんが、明日の市場に影響が出る可能性もあります。
中華人民共和国の新型コロナウィルスによる死亡者数と重症者数がピーク時から98%減少し、同国の経済活動再開により、イランのOPEC当局者は石油は$100に達するかもしれないと発言したようです。原油価格はエネルギーセクターに直結していますから、今後の推移には要注意です。
原油先物は$78.46(△1.71%)と大きく上昇、10年債利回りは3.653%(▼0.57%)、ドル円は131円台で円安方向に推移しています。
自分のポートフォリオは全体で▼0.86%でした。債券ETFのTIPとAGGが下落にブレーキをかけていました。TIPとAGGをいつQQQに乗り換えるか、タイミングを見極めるのが難しいです。
今夜の経済指標は以下の通りです。なお、今回から「時間」をニューヨーク時間(GMT-5:00)の表示に変更し、これまで2日分表示していたものを1日分表示でスッキリさせました。当面(夏時間に切り替わる3/12まで)は日本との時差は14時間です。
DIS(ウォルトディズニー)株は終値は$111.78でしたが、アフターマーケットで大きく飛躍しているようです。現在は$121.12ですから対終値で△8.35%ですね。