主要3指数の終値は、Dow30が△0.50%のプラスとなり、Nasdaqは冴えないハイテク系株の影響で▼0.61%下落、S&P500は微増の△0.22%という結果となりました。
ミシガン大学の消費者信頼感指数や期待インフレ率の調査データを受けて3指数そろってマイナスで始まりましたが、ロシアが西側諸国のエネルギー制裁に対抗して原油の減産のニュースが飛び込みました。一方でOPEC+連合の他のメンバーは、ロシアの減産を補うための増産はしないと示唆しました。このため、原油先物価格は一時$80.31(△2.88%)まで高騰し、XOM(エクソンモービル)が△4.21%、CVX(シェブロン石油)が△2.10%などのようにエネルギーセクターの株価が高騰して、Dow30ならびにS&P500を牽引しました。しかしながら、中華人民共和国の需要回復と相まって、原油価格高騰が新たなインフレを引き起こすのではないかという懸念も広がっています。
Lyft(リフト:ライドシェア会社)の決算が悪く、同社の株価は▼36.44%と大暴落しました。既に増収増益の決算発表を終えたUber(ウーバー)と比較され、投資家の失望を招いたようです。
アラスカ上空40,000フィートの未確認飛行物体を米軍が撃墜、航空機へのリスクが高いことを理由にしています。過日、米国本土を横断した気球の部品に英語が書かれていたことを公表、これから関与した中国企業を特定し、米国政府は制裁を課すと発表しました。
日銀総裁の後任が植田和男氏に固まりましたが、米国投資家も予想していなかったようです。黒田総裁の金融緩和路線が終わるのではないかと129円/$まで円高になりました。しかしながら、同氏が記者団に対し、「現状では金融緩和の継続が必要だ」などと述べたことで円が売られ、131円台まで元に戻る展開となりました。すでにご存じとは思いますが、植田和男氏は元経済学者で財務省出身ではないため、異例の人事と報じられています。
エア・インディアがエアバスならびにボーイングと、民間航空史上最大となる巨額なジェット機購入契約を結んだようです。インドではアダニグループの1,080億ドルの損失が報じられていますが、経済発展は今後も続きそうですね。
原油先物の終値は$79.84(△2.28%)、10年債利回りは3.744%(△1.66%)、ドル円は131円台前半で取引が続いています。
自分のポートフォリオは全体で△0.55%でした。VYM(高配当株ETF)とSPYD(高配当ETF)の構成銘柄にXOMやCVXの占める割合が多かったので、Dow30よりも上昇した結果となりました。
週末なので、1週間の動きをMAPにしてみました。GOOG(グーグル)とMETA(メタプラットフォームズ)とAMZN(アマゾン)の下落、INTC(インテル)とAMDのCPUメーカーの下落が目立ちます。エネルギーセクターが好調で、特にXOM(エクソンモービル)の△6.48%上昇が目立ちます。ヘルスケアではタルク訴訟問題で揺れるJNJとCovitワクチン減産等によるPFE以外は好調です。TSLAは連日ボラティリティが高い動きをしていますが、今週は△3.64%と好調でした。
来週2月13日(月)には、経済指標の発表予定はないようです。
今日の2月11日は建国記念日です。第二次世界大戦後は象徴となられていますが、国家元首が2600年以上も一つの家系が維持されている国家は、世界中を見回しても日本しかありません。隣国の中国には4000年の歴史があるという方がおられますが、国家元首が倒されて別の国家が誕生することを繰り返すという歴史です。このような日本の歴史を紐解いてみるのもよい機会ではないかと思います。