1月の小売りの売上高はほぼ2年ぶりの大幅増となり、堅調な消費の伸びが確認されました。経済的には良いニュースなのですが、これによりFRBが利上げ継続の意思を固める可能性があるという懸念が広がり、売りが先行して市場が始まりました。しかしながらジリジリと買いが進み、終値では3指数そろってプラスとなりました。高金利が長引く予想により金が▼0.94%、銀が▼1.07%と下げています。貴金属には金利がつかないので売りが進んでいるものと考えられます。
LLY(エリ・リリー)は新型コロナのワクチン需要の低下や競合他社による競争圧力の高まりに嫌気があり▼3.55%と急落しました。BIIB(バイオジェン)の▼3.49%の急落は、アルツハイマー病の新薬アデュヘルムの承認の根拠となった臨床試験の有効性に疑問が呈されたこと、高額な価格により販売が予想を下回ったことが原因のようです。GOOGL(グーグル)はコロナ禍の収束による広告収入の回復が期待されたことで買い戻されて△2.39%となりました。
GFS(グローバルファウンドリーズ)はGM(ゼネラルモーター)と長期契約を結びブレイクアウトしました。以前はAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)のファウンドリ部門であったグローバルファウンドリーズは、2009年にスピンオフし、2021年にIPOを行いました。
英国が伝えた情報によりますと、ロシアがほぼ全軍(97%)をウクライナに配備しており、来週に侵攻から1周年、猛攻撃が再開されるという緊張感が高まっています。2/17から19日に開催されるミュンヘン安全保障会議に米国ブリンケン長官と中国の王毅が出席するので、気球問題後に両国の会談が設けられるのかが注目されていますが、現段階では決まっていないようです。
原油先物は$78.59(▼0.59%)に下落してエネルギーセクター株も下げました。10年債利回りは3.809%(△1.28%)に上昇、ドル円は円安方向に134円台となり、ドルは対ユーロ、対英ポンドに対しても高くなりました。
自分のポートフォリオは△0.22%の上昇でした。引け間際にかろうじてプラスになったようです。エネルギーセクターが多いVYM(高配当株ETF)とAGG(米国総合債券)がマイナスでした。
今夜の経済指標発表は以下の通り、高い重要性とされているものがいくつかありますので注目しましょう。
日銀総裁に植田博士が内定したというニュースは世界に流れています。私の個人的な考えですが、植田博士が数学科出身という理科系出身であることから、非常に数字に強く、かつ分析力が高いのではないかと期待しています。とはいえ、日本銀行は政府の意向と大きく外れる施策はしないと考えられるので、今後の日本経済の命運を担っているのは政権ではないかと思いますので、日本の将来は政権次第といえるのではないかと思います。
今日も明るく元気に笑顔で過ごしましょう。