株価の方向性を示す経済指標発表がなかったことと、FOMCの今後の政策金利引上げが厳しくなるというFRB理事などからの以下のようなタカ派的な発言などを受けて、ハイテク系を中心とするNASDAQが▼0.58%下落しました。Dow30はヘルスケアセクターと生活必需品消費セクターの上昇を受けて△0.39%と僅かに反発、S&P500は▼0.27%となりました。
- リッチモンド連邦準備銀行のトーマス・バーキン総裁:インフレはゆっくりとした進展のため、さらなる利上げが見られる
- 連邦準備制度理事会のミシェル・ボウマン総裁:インフレ率が 2% の目標に達するまで中央銀行が金利を引き上げ続ける必要がある
- ゴールドマン・サックスとバンク・オブ・アメリカ:米連邦準備制度理事会(FRB)が年内にさらに3回利上げすると予想していると述べ、データが継続的なインフレと回復力のある労働市場を示したことを受けて、これまでの予想を引き上げ
- アリアンツのチーフ経済アドバイザーでブルームバーグ オピニオンのコラムニスト、モハメド エラリアン氏:経済を壊さずに CPI を 2% に引き上げることはできないと思いますが、それは 2% が適切な目標ではなく、3~4%になるはず
ドル高が進みましたので、投資家がドル現金化を進めたと推定できますが、Bitcoinが3日連続して上昇していますので、仮想通貨に資金が流入していることも推定できます。利息がつかない貴金属の価格はあまり上昇しておりません(たとえば金は▼0.04%)
TSLAは大量リコールの後に好材料がない中、株価は△2.81%と反発しました。その変動の理由はこちらにあるように「ボラティリティが高いから」なのでしょうか。MRK(メルク)は取締役会で$0.73の配当(3/14に権利落ち、配当利回り2.71%)を支払うと発表したことで株価が△2.83%上昇しました。DE(Deere & Company)は収益が堅調とアナリストが発表したことで株価が△7.53%と大きく跳ね上がりました。
原油先物は金利上昇懸念による需要見通しが悪化で$76.24(▼2.87%)と大きく下落、これに伴ってエネルギーセクターの株価はそろって下落しました。10年債利回りは3.828%(▼0.39%)、ドル円は円安ドル高方向に進んで134円台前半で取引が続いています。
自分のポートフォリオは▼0.07%、ほとんど変わらずでした。
週末なので、1週間のS&P500マップを示します。景気後退で需要が少なくなると予想されるエネルギーセクターが冴えない傾向が見て取れます。
週明け2/20(月)は「ワシントン誕生記念日」のため米国市場はお休みです。このため、21日までの経済指標発表予定を掲載します。
それではみなさま、明るく元気に笑顔で良い週末をお過ごしください。