主要3指数はそろってプラスとなりました。GDP(実質国内総生産)の下方修正と労働市場の逼迫の経済指標を受けて下落方向に推移しましたが、10年債利回りが低下したことで株価は上昇に転じました。2022年第4四半期のGDP(改定値は年率換算で前期比2.7%増と、速報値の2.9%増(市場予想は修正なし)から下方修正されました。下方修正は個人消費と輸出の減少が反映されたようです。PCE(コア個人消費支出価格指数)は前期比年率4.3%上昇となり、速報値から0.4%ポイント上方改定されました。自動車と非営利医療サービスの料金等の上昇が背景にあるとされています。2022年の経済成長率は2.1%でした。米経済は11月から12月に減速したものの、2023年になってからは成長を取り戻したとみられています。新規失業保険申請件数は19.2万件(市場予想20万件、前回19.5万件)と、予想に反して減少、労働市場が相変わらず逼迫しています。
NVDAは△14.05%と上昇、前日の好決算だけでなく、今後は人工知能が飛躍的に伸びると予想されているようです。MRNA(モデルナ)は売上は増えたものの減益決算で▼6.23%と下落、コロナの収束によるワクチン売上減少も背景にあるようです。GM(ゼネラルモーターズ)は部品調達が緩和され、在庫が需要を上回り始めたため、インディアナ州のトラック工場を2週間休止と発表、株価は▼4.01%と下落しました。NFLX(ネットフリックス)は、イエメン、ヨルダン、イラン、ケニア、クロアチア、ベネズエラ、インドネシアなど、30か国以上でサブスク価格を下げたことに嫌気がさして、株価は▼3.35%と下落しました。
アリババグループが増収増益の決算発表をしました。中華人民共和国の経済が活気を取り戻してきたのでしょう。ドイツのメルセデス・ベンツがナビゲーションシステムでGoogleと提携、スーパーコンピューター並みの性能となるようです。
24日でロシアがウクライナ侵攻して1年。国連総会でロシア軍即時撤退の決議案が賛成多数で採択されたものの、地政学的リスクは全く減っていません。米国とフランスは、ロシアが制空権で帰国用の航空機を飛ばせないということで在ロシア自国民に即時帰国勧告をしていますが、日本はウクライナの国境周辺地域だけを退避勧告にしているものの、それ以外のロシア国は「不要不急の渡航を止めて下さい」なのは気になるところです。
原油先物は$75.54(△2.15%)、10年債利回りは3.879%(▼1.12%)、ドル円は134円台後半で取引が続いています。
自分のポートフォリオは△0.41%でした。10年債利回りの低下により、AGG(米国総合債ETF)とTIP(物価連動債ETF)が久しぶりに増加しました。
今夜の経済指標発表は以下の通りです。株価にとって高い重要性のものがあります。
今日24日には日銀の植田新総裁が国会で所信表明する見通しとのことです。いろいろな憶測が飛び交っていますが、日銀は政府の子会社のようなものです。私は日本の経済の将来を今担っているのは岸田政権であり、日銀は岸田政権と財務省の方針を実行していくと予想しています。日銀に過大に期待するのではなく、政権が国家財政危機とうたう財務省優位ではなく、国民優位な政権になってほしいと願っています。G7で鈴木財務大臣がウクライナ支援を5.3兆円に拡大、日本は新たに7400億円を負担するそうです。ウクライナ支援については否定しませんけど、財務省がまた増税増税と言い出さないか心配です。
今日は一粒万倍日ですから、新しく良いことに種まきすると吉です。明るく元気に笑顔で過ごしましょう。