3指数そろってマイナス。掲示していませんが、中小企業の指標であるRussell2000は▼2.95%と大きな下落となりました。
注目を集めた2月の米国雇用統計によると、非農業部門雇用者数が31.1万人(予想20.5万人、前月50.4万人)と、前回より減少したものの予想を上回る結果となりました。失業率は3.6%(予想3.4%、前月3.4%)と予想と前月よりも若干増えていました。インフレに影響する平均時給は前月比△0.2%(予想△0.3%、前回0.3%)、前年比△4.6%(予想△4.7%、前回△4.4%)となりました。FRBとしては雇用の犠牲を最小限にしてインフレ率を2.0に抑えることを大目標にしているので、そこに一歩近づいた形となりました。ですが、市場はFOMCの利上げが0.50%ではなく0.25%を決定付けるほどの材料とは見ていないようです。2月の米雇用統計の発表後にサマーズ元米財務長官は「インフレ率を目標の2%に戻すため米金融当局が6%かそれ以上に金利を引き上げなければならなくなる確率は今やほぼ五分五分だ」との見解を示しました。
昨日もお伝えしたSIVB(SVBフィナンシャルグループ)の株価下落が止まらず▼62.99%に達して取引停止となりました。シリコンバレー銀行への取り付け騒ぎにより資金調達計画が破綻、とうとう銀行閉鎖に追い込まれてしまい、連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に置かれました。この銀行の破綻は米国市場2番目に大きく、過去10年間では最大規模で、投資家の不安を誘っています。他の銀行の株価にも波及しています。
- FRC(ファーストリパブリックバンク)▼14.84%(一時▼53%まで)
- PACW(パックウェストバンコープ)▼37.91%
一方で、昨日の市場でSIVBの煽りを受けて急落したJPM(JPモルガン銀行)は△2.54%、WFC(ウェルズファーゴ銀行)は△0.58%と戻しました。INTC(インテル)は決算発表前ですが、投資家の期待による買いが入り△2.95%と上昇しました。クレジットカードセクターも冴えません。
- V(ビザ) ▼1.76%
- MA(マスターカード)▼2.07%
- AXP(アメリカンエクスプレス)▼3.73%
- PYPL(ペイパル)▼3.29%
原油先物は$76.50(△1.03%)、10年債利回りは3.695%(▼5.86%)に低下、ドル円は1円以上円安に動いて135円台前半となりました。
今週末にカリフォルニア州で大雨と洪水が予想され、21郡に非常事態宣言が発令されています。大きな被害が出ないことを祈ります。
自分のポートフォリオは全体で▼1.27%でした。SIVBのニュースは中小企業への影響が大きいかと思い、VTI(全米株ETF)は利確して現金化しましたので、ポートフォリオから消えました。構成銘柄が大企業のVOOも、円建のS&P500投信はそのまま積立も運用を続けます。
3/13(月)の経済指標発表は以下の通りで、高い重要性のものはありません。
週末なので、1週間のS&P500のマップを示します。パウエル議長証言と、今後気になるSIVBショックで冴えない結果となってしまいました。
WBCの侍ジャパンの活躍は、沈みがちな日本人米国株投資家の気持ちを向上させてくれていますね。週末の天気は春本番のようですが、花粉が猛威を振るっています。3/12(日)は己巳の日です。蛇を従える弁天様にお詣りすると金運上昇の御利益があるといわれています。
それでは、週末を明るく元気に笑顔で過ごしましょう。