アメリカでは史上最後の冬時間が終わり、これから1年中サマータイムとなりました。米国市場は日本時間で22:30-5:00となります。昨夜の3指数の終値はDow30とS&P500は続落、Nasdaqは反発というまちまちの動きとなりました。
先週末のSVB(シリコンバレー銀行)の破綻につづき、週末にニューヨークの暗号資産を扱うSBNY(シグネチャー銀行)も連鎖破綻しました。米国政府のバイデン大統領とイエレン財務相長官が相次いて預金者保護する声明を公表し、リーマンショック再来のような金融不安にならないよう、週末を返上した異例な緊急対策を行いました。FRB(連邦準備制度理事会)のマイケル・バー監督担当副議長がSVBの監督について調査を行うことを発表しました。パウエル議長もSVBをめぐる出来事に対して、透明性のある迅速なレビューを要求していると声明を出しました。ただし、昨夜の銀行セクター株は全面安になるなど、金融不安が完全に払しょくされたとはいえない株価の動きでした。特にFRC(ファーストリパブリック銀行)株は▼61.83%、WRL(ウエスタンアリアンスバンコープ)株が▼47.06%、MCB(メトロポリタン銀行)株が▼43.78%などの地方銀行が暴落した終値となりました。
弱気で知られるモルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏は、シリコンバレー銀行(SVB)破綻を受けた米当局の支援措置で米国株が反発すればその機会に売ることを勧めました。同氏は少なくとも弱気相場の中の新たな底を付けるまでは売りと論じています。(※投資は自己責任にてお願いします)
BA(ボーイング)がサウジ航空との契約で約80機のB787ドリームライナーを販売する見込みとWSJが報じました。これは明るいニュースですね。
中華人民共和国の習近平主席は来週ロシアのモスクワを訪問する見通しですが、その後にウクライナのゼレンスキー大統領とビデオ会談する計画をして、戦争終結の仲介役を目指しているようです。また、あらゆる種類の外国人向けビザ(査証)発給を15日に再開すると在米中国大使館が声明により明らかにしました。厳格な新型コロナウイルス対策からの脱却をさらに進め、海南島を含む複数の地域への入境、および上海に寄港するクルーズ船の入境もビザ免除に戻す方針とのことです。
原油先物は$74.69(▼2.60%)に下落、10年債利回りは3.515%(▼4.87%)と大きく下げました。ドル円は円高基調の動きで現在は133円台前半で取引が続いています。
自分のポートフォリオは▼0.66%とわずかに下がりました。SPYD(高配当ETF)、VYM(高配当株ETF)が下げ、TIP(物価連動債)とAGG(米国総合債)が支えた形となりました。SVB破綻を受けた市場で成り行きが心配でしたが、含み益が大幅に減ることがとりあえず避けられたと胸をなでおろしたところです。予断を許さない状況ではありますが、S&P500のインデックス投信の積立は淡々と継続します。
今夜の経済指標発表は以下の通りです。地方銀行の連鎖破綻を除けば、CPI(消費者物価指数)がメインイベントです。
今回の地方銀行の連鎖破綻はリーマンショックのような暴落につながるとは考えにくいとするアナリストが多く出ていますが、将来のことは誰も予想できません。人の意見に流されることなく、冷静に対応する姿勢が一番重要と思います。特に、最低でも15年といわれる長期投資を目指されている方は、その期間中に必ずやってくる急落場面に耐えて、さらに将来に備えて安価な持株数を増やしていくことが鉄則といわれています。私もこの鉄則にしたがっていきたいと思っております。
それでは、今日はホワイトデー、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。