UBS(ユニオンバンク・オブ・スイス)がCS(クレディスイス銀)を買収する「痛みを伴う歴史的統合」が決まり、銀行不安による金融セクターの株価下落が再び反発に向かい、Dow30は$3.2万台まで回復し、NASDAQとS&P500もプラスで終えました。ここに示していませんが、Russell2000(中小企業の株価指標)は△1.23%と大きく反発しました。
しかしながら、地方銀行の先行きは依然として不透明です。NYCB(ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ)は一時△40%と大暴騰し、他の銀行株が堅調に推移したもののFRC(ファーストリパブリック銀行)は、格付け会社S&Pグローバル・レーティングが同行の信用格付けを再度引き下げたことに嫌気され、株価は▼47.63%と大暴落しました。投資家のバフェット氏は、地銀支援の可能性などを巡ってバイデン政権と接触したようです。一方、中小規模銀行や一部議員は、預金保護を強化するよう政府に訴えている状況が続いています。アリアンツの首席経済顧問モハメド・エラリアン氏は、数日ではとても終わらない「大規模な預金の移動」により、この先、かなりの揺れがあるだろうとの懸念を述べています。
本日21日から明日22日にかけて開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)会合では、利上げをどうするかに投資家の焦点が集まっていますが、巨額な規模($8.6兆、約1.1京兆円)に膨らんだFRB(連邦準備制度理事会)の保有債券に関する方針にも注目が集まっています。
AMZN(アマゾン)がさらに9,000人を削減すると公表、マーケットがハイテク業界に懐疑的な目を向けてしまい、MSFT(マイクロソフト)▼3.01%、AMZN▼1.63%、INTC(インテル)▼2.18%、AMD(アドバンストマイクロデバイス)▼1.05%、GOOG(グーグル)▼0.52%となり、NASDAQ指数の上値を抑える形となりました。
ECB(欧州中央銀)のラガルド総裁は、インフレを目標値に引き下げるという使命と金融システムへの脅威を回避するという責務の間に衝突はないと再び言明しました。3/16に0.5ポイント利上げ発表後の記者会見と内容を詳しく説明しました。
中華人民共和国の習近平主席はロシアのモスクワを訪問し、プーチン大統領と会談しました。この会談後にはウクライナのゼレンスキー大統領とも会談する予定で、仲介役としての地位を確立するために動いています。アメリカ当局者は、北京からロシアに武器を送ることを検討していると警告しており、先行きは不透明です。
原油先物は$67.47(△1.09%)、10年債利回りは3.181%(△2.53%)、為替はドル安傾向が続き、ドル円は131円台前半で取引が続いています。
自分のポートフォリオは△1.07%と反発しました。先日、VTIを現金にしましたが、FOMCを控えていますし、Dow30の先物がプラスでしたので、指値も入れずに様子見の一日として爆睡しました。
今夜3/21の経済指標発表は以下の通りです。
米国地銀とクレディスイスに始まった世界的な金融不安は、日本に大きな波及はないと要人が発言する中、昨日の日経平均はズルズルと下がる一方でした。でも、ドイツDAX指数などの欧州で反発、イギリスFTSEM100指数で反発、そして米国で反発し、次は日本と思いきや祝日で休場なのは、日本株が波に乗れないような気がしてしまいました。
今日は天赦日と一粒万倍日と寅の日が重なる、年に数回しかない大吉日です。お休みの方にもお仕事の方にも、良いことが訪れるといいですね。それでは、明るく元気に笑顔でお彼岸の中日を過ごしましょう。