昨夜の終値は3指数そろってわずかに下落しました。高金利政策がNASDAQに重しとなり終始軟調な動きでした。
3月の消費者信頼感指数は104.2(予想101.0、前回103.4)と、マーケットの予想に反して前月よりも高い結果となりました。雇用に守られて消費意欲は続いていると考えられます。CB(コンファレンスボード)の担当者は「55歳以下の消費者と収入が5万ドル以上の世帯の見通し改善を反映した」と述べました。しかし雇用情勢については、職が「十分」という回答の割合は減少し、「あまり豊富でない」の割合が増加したようです。向こう1年間の期待インフレ率は6.3%と、前月の6.2%から上昇しました。なお、今回の調査の締め切り日は3/20で、地銀2行の破綻から約10日でした。(※CBの調査は雇用に主眼を置いているのに対して、ミシガン大学の調査は生活感に主眼を置いて調査しています)
FRB(米連邦準備制度理事会)のマイケル・バー副議長は上院銀行委員会で、SVB(シリコンバレー銀行)の破綻を受けて、1000億ドルを超える銀行の資本および流動性規則を強化する必要があると述べました。DIS(ウォルト・ディズニー)は7,000人をリストラしてメタ・バース(3次元バーチャル空間のサービス)部門を廃止するようです。FTX(仮想通貨取引所)の創設者Sam Bankman-Fried氏が中華人民共和国政府当局への贈賄で起訴されました。米セントルイス連銀のブラード総裁は、銀行危機によって金融市場でのストレスがここ数週間に高まったとしながらも、そのストレスは金利ではなく監督当局の政策によって抑え込むことが可能だとの見解を示した。
BA(ボーイング)はP-8哨戒機(小型旅客機B737の改造機)の改造契約を受注して株価は△2.19%でした。OXY(オクシデンタルペトロリアム)は、ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャーハサウェイが370万株を追加購入したことから、株価は△4.29%と急騰しています。
原油先物は$73.43(△0.85%)と上昇を続けエネルギーセクターの株価を支え、10年債利回りも3.564%(△1.02%)と上昇してハイテク系の株価に重しとなりました。ドル円は円高方向に動いて現在は130円台後半で取引が続いています。
自分のポートフォリオは△0.06%とわずかに上昇しました。エネルギーセクターの構成銘柄が効いたものと思われます。
今夜の経済指標発表は以下の通りです。
バイデン大統領は28日に地銀2行の破綻やスイス金融大手クレディ・スイスの経営不安などについて、当局を通じ可能な限り対応したものの、銀行危機は「まだ終わっていない」という認識を示したそうです。銀行問題へ対応で政府は一段の措置を取るかとの記者団の質問に対し「まだ終わっていない。われわれは極めて注意深く見守っている」と述べています。政策金利がまだしばらく高い状態が続く中で、金融機関の経営が安定し、不安が一日も早く払拭されるよう、関係者の努力に期待したいです。
北朝鮮が何度も日本海にミサイルを打っていましたが、ロシアまでも日本海でミサイル発射演習実施しました。さらにアステラス製薬の日本人職員が中華人民共和国に反スパイ法違反で拘束されるなど、日本の地政学的リスクがますます高まる一方ですが、国会審議は総務省内のメモ文書が主な議題なのは嘆かわしいです。
昨日、気温は8℃で冷たい小雨が降り、ダウンにマフラーという冬支度でしたが、近くの公園に行きましたら、満開の桜だけでなくチューリップも満開で春本番を感じました。株価もそうあってほしいなと思いました。
今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。