昨夜は3指数そろってプラスとなりました。チャートを掲載していませんが、中小企業の指標であるRussell2000は▼0.09%とやや下げました。
市場開始前に公表された昨年第4四半期のGDP(国内総生産)は2.6%(予想2.7%、前期3.2%)に下がり、GDP物価指数(名目GDP/実質GDP、GDPデフレータとも言う)の第3四半期比は3.9%(予想3.9%、前回4.4%)となりました。新規失業保険申請件数は19.8万件(予想19.6万件、先週19.1万件)と先週よりも増えてマーケットの予想をも上回りました。経済にとって2つの悪い指数は本来であれば株価を下げるのですが、今後の金利政策の予想と相まって株価を上げた形となりました。
リッチモンド地区連銀のバーキン総裁はFRB(連邦準備理事会)の政策を会合ごとに決めていくことに「抵抗はない」とし、5月の次回会合でどのような決定が適切になるか、自身の見解はまだ固まっていないと述べた。同氏は、銀行預金はこれまでのところ「比較的安定している」とし、シリコンバレー銀行とシグネチャー・バンクの経営破綻が広範な金融危機につながるとは思えないとしました。同時に「インフレは極めて高く、労働市場はなお引き締まった状態にある」としながらも、「現在の銀行を巡る状況が消費者心理、景況感、企業投資、個人消費、信用供与などにどのような影響を及ぼすのか、不透明な部分が多い。需要やインフレがどのように推移するのか、多くの疑問がある」と指摘しています。
ボストン連銀のコリンズ総裁は、インフレ抑制に0.25%の追加利上げが必要との見解を示しました。なお、同総裁は今年のFOMC(連邦公開市場委員会)会合で投票権を持っておりません。
バイデン政権は中規模銀行の規制を強化するよう関係当局に求めました。地方銀行2行の経営破綻につながった銀行危機に対する新たな措置となります。
WSJ(ウォールストリートジャーナル)の記者がロシアで29日に拘束され、スパイ容疑で起訴された問題は、ハイレベルの外交問題になる可能性が高く、ロシアとの関係がさらに緊張が高まる緊迫しています。ロシアでは、スパイ裁判は秘密裏に行われることが多く、裁判所が被告を無罪にすることはめったにありません。
台湾の蔡英文氏のニューヨーク滞在は極めて慎重に行われています。ワシントン訪問は予定されておらず、中華人民共和国との緊張が高まる中、武力紛争に発展しないよう配慮されています。また、蔡英文氏はバイデン政権の高官との面会予定がないとしています。中華人民共和国共産党は、蔡英文氏がマッカーシー下院議長に会った場合、不特定の報復措置をとると警告しています。
原油先物は$74.42(△1.99%)と大きく上昇、10年債利回りは3.551%(▼0.42%)、ドル円は132円台後半で方向感がない状況で取引が続いています。
自分のポートフォリオは△0.46%と続伸しました。株ETFだけでなく債券ETFも続伸しました。
今夜の経済指標発表は以下の通りです。コアPCE物価指数(変動が大きい食品とエネルギーを除いた、消費のために消費者が購入した財とサービスの価格変動)に注目が集まるほか、ミシガン大学の消費者信頼感指数も、5月2日-3日の次回FOMC金利政策に影響を与える指標として注目されるでしょう。
今日で3月も最終日となりました。4月1日付で新しい生活や新しい環境に変わられる方が多いかと思います。環境が変わると何かとストレスを受けてしまいがちですし、昼と夜の温度差や大量に飛散している花粉も体調を崩す原因になります。大変な時こそ、明るく元気に笑顔で過ごして乗り切りましょう。