昨夜も3指数そろって続伸し、3月最後の市場を締めくくりました。特にNASDAQは昨年10/13の安値から20%上昇しました。S&P500も激動の3カ月を経て、2022年末の水準を上回りました。
2月のコアPCE物価指数(食品とエネルギーを除く、消費のために消費者が購入した財とサービスの価格変動を測定するもの)が前月比△0.3%(予想0.4%、前回0.5%)と、物価上昇率が鎮静化しているデータが公表され、個人支出の伸びも低下、個人所得の伸びは前月よりは減ったもののマーケットの予想を超えました。ミシガン大学の消費者信頼感指数は前月より低下するというマーケットの予想をさらに下回ったものでした。いずれも、高金利政策を推進してきたFRBの思惑通り、インフレ熱がおさまりつつある結果となりました。
ボストン連銀のコリンズ総裁はインタビュー直前に発表されたPCEについて、おおむね予想通りだと述べるとともに、FRB(連邦準備理事会がこれまでに実施した利上げがインフレを2%の目標に回帰させる上で十分だったかどうかを見極めるにはなお時期尚早で、政策の遅効性効果はまだ日が浅く、完全に感じられないという認識を示しました。
INTC(インテル)はサーバーチップが予想よりも早く市場に投入できるというニュースを受けて△1.53%、4日連続で上昇しました。TSLA(テスラ)は△5.69%と上昇、半年のチャートが持ち手付のコーヒーカップのベースから抜け出したとされています。
TSLAの CEO であるイーロン マスク氏とAAPL(アップル) の共同創設者であるスティーブ ウォズニアック氏は、すべての人工知能研究所に AI システムのトレーニングを一時停止するよう求める書簡を発行しました。幹部は、「現代の AI システムは現在、一般的なタスクで人間と競争できるようになりつつある」と警告しています。OpenAI、Google の親会社であるAlphabet ( GOOGL )、およびその子会社である DeepMind の他の数人の技術リーダーが署名に参加しました。
アメリカ財務省は、今年から始まるEV(電気自動車)を購入する際の税優遇の指針を発表、北米以外で生産した輸入車への税優遇の適用を見送りました。EVGO(EV用充電用ステーションを展開している企業)の株価は△10.97%で、木曜日から続けて高騰しました。
原油先物は$75.70(△1.79%)と上昇が止まりません。10年債利回りは3.494%(▼1.61%)と低下し、ドル円は円安方向で推移し、現在は132円台後半で取引が続いています。
自分のポートフォリオは△1.29%と昨日に続いて大きく上昇しました。VYM(高配当株ETF)とSPYD(高配当ETF)が依然として50日移動平均と200日移動平均を下回っているので、今月から始まる第1四半期決算で、ここの回復に期待したいところです。
4/3(月)の経済指標発表は以下の通りです。3月のISM製造業購買担当者景気指数は前回に続き、50を下回る47.5で「景気後退」と予想されていますが、いかがとなりますでしょうか。
週末なので、今週1週間の株価動向マップを示します。今週は全体的に大きく上昇しましたが、Chat-GPTに後れをとったGOOGLがイマイチでした。
第1四半期が終了しましたので、年初来から3カ月間の株価動向マップを以下に示します。地銀2行破綻の影響による銀行セクターが悪いですが、ヘルスケア部門とエネルギー部門の低迷が目立ちます。
米国も第1四半期が終わりました。皆様のポートフォリオはいかがでしたでしょうか。期末の株価上昇は今後の伸びの可能性を示唆するものなのか、あるいは騙し上げなので注意すべきなのか、考え方はいろいろあると思います。長期投資をする上では、将来を信じて現在の上げ下げに一喜一憂せずに着々と持株数を増やしていくことが勝につながると私は考えております。
関東地方の桜は北部山沿いを除いて見頃を過ぎてしまいましたが、チューリップが例年よりも早く咲いています。昨日、国営公園ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)に出かけましたら、GWに満開になるよう育成されているネモフィラが既に3分咲きとなっており、今年の見頃は4月中旬ということです。さらに、5月の花のツツジが咲いているのには驚いてしまいました。それでは皆様、春本番の良い週末を明るく楽しく笑顔で過ごしましょう。