Dow30は、景気後退に株価の影響が受けにくいヘルスケアとユーティリティ(電気ガス)が大きく買われてややプラスだったものの、NASDAQはハイテク系が売られててマイナス、S&P500も引きずられてマイナスとなるまちまちの動きとなりました。
3月のADP非農業部門雇用者数は14.5万人(予想20万人、前回26.1万人)と2月よりも下がり、さらにマーケットの予想を大きく下回る結果となり、労働市場の冷え込みを示唆しました。経済の減速を示すものですが、インフレ退治を進めるFRB(米連邦準備理事会)にとっては朗報といえるでしょう。景気の悪化が懸念されて株が売られました。これは2日後に発表される雇用統計の結果を予想する指標ともいわれております。3月のISM非製造業指数は51.2(予想54.5、前月55.1)と予想を下回り、50を超えているのでかろうじて景気拡大にはなっていますが、2月よりも下がり、マーケットの予想も下回りましたので、将来に向けたリセッション(景気の後退)が懸念される結果となりました。そのほか、住宅金利がマーケットの予想よりも低下していること、輸出と輸入ともに増加していることが明らかになりました。昨夜の経済指標の結果は以下の通りです。
TSLA(テスラ)をはじめとする自動車企業の株価が、政府、連邦準備制度などの理由に大きく低下しました。
台湾の蔡英文はマッカーシー下院議長と会談を行いましたことから、中華人民共和国の反発懸念が高まっています。中華人民共和国はレアアースを使った高性能磁石などの製造技術禁輸を検討し、米国と対抗しようとしています。
原油先物は80.33(▼0.47%)、10年債利回りは3.287%(▼1.50%)、ドル円は円安方向に推移して現在は131円台前半で取引が続いています。金先物は過去最高値近くまで上昇しています。
自分のポートフォリオは△0.10%とわずかに上昇しました。政策金利が今後大きく上昇することなく推移する予想なので、債券ETFがじわじわと上がっています。また、ヘルスケアや小売りを構成銘柄に持つVYM(高配当株ETF)とSPYD(高配当ETF)が上昇しました。
今夜の経済指標発表は以下の通りです。
先日のNTT通信障害の原因として、海外メーカーの通信装置116台が同時に障害と公表されていますが、メーカー名や製造国は公表されていませんし、Twitterで検索しても出てきません。厳しいかん口令が敷かれているのでしょうか。さらに、違法電波を発するC国製トランシーバーがAmazon等で簡単に買え、違法と知らなくても使用することで携帯電話の電波障害を起こしている例もあるとのこと。通信インフラは社会の主要インフラの一つなので懸念されるところです。
それでは、今日も1日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。