主要3指数はそろって小幅ながらもプラスとなりました。
昨日(4/5)に公表されたADP非農業部門雇用者数と、昨夜(4/6)失業保険申請件数と継続申請件数がマーケットの予想よりも労働市場の状況が徐々に軟化していました。これらはFRB(連邦準備制度理事会)による高金利政策が思惑通りの結果とマーケットが評価し、ハイテク株がNASDAQ指数が他の指数よりも高くリードしました。明日(4/7)は「Good Friday(復活祭前の金曜日)」。待望されている雇用統計は祝日でも予定通り発表されますが、米国市場は休場です。
新規失業件数は22.8万人(予想20万人、前回24.6万人)でした。注意すべき点は、新規失業件数に関しては、季節変動を調整するために使用するモデルを更新して適用したため、過去のデータも改定されたことです。
昨夜の経済指標の結果は以下の通りです。
セントルイス連銀のブラード総裁は、銀行破綻の波紋が景気後退を引き起こす可能性は低いと述べました。その上で、金融環境の悪化に対し当局が取った措置は奏功していると述べ、高インフレと闘うための利上げは続けていくべきだとの認識を示しました。ABNA(エアビーアンドビー:旅行社)がホストがプラットフォームと直接競合しているとして株価は▼4.90%下落しました。GoogleとAmazonは、欧州のドイツとフランスをはじめとする一部の国で労働団体との事前協議なしに解雇ができない労働保護制度があるため、思惑通りに解雇が進まない状況に陥り、寛大な退職金を積むなどの苦労を強いられています。
ゴールドマンサックスグループのストラテジストらは、第1四半期の決算は新型コロナ以降で最悪となる見込みと予想しました。S&P500種株価指数構成企業の1株当たり利益は1-3月(第1四半期)に前年同期比7%減少するとの見通しで、これは2020年7-9月(第3四半期)以来の大幅減少だそうです。
IMF(国際通貨基金)、今後5年間の世界経済成長見通しは金利上昇により約3%と予想し、過去20年間の5年平均実績である3.8%を下回ると警告しました。
原油先物は$80.47(▼0.17%)と反落、10年債利回りは3.288%(△0.03%)、ドル円は円安方向に動いて現在は131円台後半で取引が続いています。
自分のポートフォリオはトータルで△0.23%とおとなしく上昇しました。
今夜は米国市場休場ですが、重要性が高い雇用統計など、経済指標発表は以下の通り発表されます。
明日の朝はブログはお休みしますので、4/10(月)夜の経済指標発表も示しておきます。
バイデン大統領は2回目の一般教書演説が始まりました。民主党と共和党に共通点をみつけ、強力な雇用、医療費の削減、ロシアのウクライナ侵攻に対する西側諸国の統一された行動へのリーダーシップ、そして経済的利益の強調など、これまでの成果を宣伝しています。
それでは皆様、良い週末をお過ごしください。