3月の生産者物価指数前月比マイナスに転じ、失業保険件数が予想以上に多いという悪いニュースですが、FRB(連邦準備制度理事会)が今後高金利政策を抑制する方向に働くとマーケットが判断し、主要3指数の終値はそろって伸びました。ハイテク株の伸びが大きかったことで、NASDAQは2%近くも上昇しました。経済指標の結果発表は以下の通りです。
DAL(デルタ航空:▼1.10%)は決算発表で、今年第1四半期の収益は予想を下回っていました。CEOは乗客数がコロナ禍前のレベルを上回っていることに満足していると語りました。また、第2四半期を強化する「強い夏の旅行見通し」を予測しています。一方で、アナリストは第2四半期から第3四半期にかけて売上は伸びるものの、燃料費・人件費・維持費の上昇が収益を圧迫し続けると指摘しています。APPL(アップル)はiPhoneのインドでの生産を70億ドルと3倍に急増させて、中国への依存を減らす方向を模索しています。
インフレが続くのでドル現金は物価上昇分だけ価値が下がるため、金や銀を買う動きが強まって上昇しています。ビットコインも対ドルで$30,000を超えて上昇しています。
原油先物は$82.40(▼1.03%)と3日ぶりに反落しましたが、エネルギー関連株は上昇でした。10年債利回りは3.452%(△0.91%)、ドル円は円高方向に動いて現在は132円台後半で取引が続いています。
自分のポートフォリオは△0.80%でした。ハイテク系が伸びた市場では、高配当株のVYMとSPYDのもたもた感がぬぐえません。高配当系ETFは、譲渡損益だけでなく、Σ分配金を加えて評価すれば問題ありません。
今夜の経済指標発表は以下の通りです。小売売上高が高い重要性となっていますが、今後の景気動向を占うミシガン大学の消費者信頼感指数も注目されると思っています。
今夜は大手銀行の決算発表が目白押しです。また、ユナイテッドヘルスの決算発表も注目されると思います。
昨夜は悪いニュースが株価を上げた結果となりました。5月に金利を0.25%上げたとしても、その後はいつまで高金利政策を継続するかが景気動向(物価と雇用)を見ながら判断されると予想されるので、今後は株価を上げるには良いニュースがないと難しいかもしれません。
今日は寅の日、金運上昇の日です。それでは、今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。