昨夜は3指数そろってマイナス、NASDAQはTSLA(テスラ)の決算発表後の大幅下落に引きずられて▼0.80%と下落率がDow30(▼0.33%)よりも高くなりました。
新規失業保険件数が前週よりも5,000件増えて24.5万件、マーケットの予想値24万件を上回り、労働市場が徐々に減速しているデータが示されました。さらに先週分が1,000件上方改定されました。フィラデルフィア連銀による4月の製造業景気指数は▼31.3(予想▼19.2、前回▼23.2)と大幅に低下して、17日に公表されたニューヨーク連銀の製造業景気指数が大きく反発した結果との違いが見られました。3月の中古住宅販売戸数も冷え込んでおり、これらの悪い経済ニュースがリセッション入り(景気後退)の可能性を裏付ける形となり、株価を下げたものと思われます。
TSLA(テスラ)が1日前の決算で利益が1年前の$33億から$25億に減少、粗利率が20%を下回った(19.3%)こと、生産が受注を上回っていることを報告したため、1月下旬以来の安値を記録して株価は前日比▼10.22%と大きく下げました。PM(フィリップモリス)は第1四半期の収益が予想を下回ったため、株価が▼5.10%も下落しました。昨日の決算概要は以下の通りです。T(AT&T)は売上がマーケットの予想よりも下がりました。
イーロンマスク氏がCEOを務めるSpaceX社のスターシップが、離陸に成功したものの無人飛行開始直後に爆発してしまいました。残念な結果となっていますが、今後の成功につなげる糧にしてもらいたいと思います。META(メタプラットフォームズ)は技術陣の解雇により従業員の士気が低下しているようです。METAの決算発表は4/26ですが、ライバルTikTokに対する圧力の恩恵を受けると予想されています。台湾の世界最大のチップメーカーのTSMCの決算は利益は良かったものの売上が予想以下であり、景気後退により今後は厳しそうです。
原油先物は景気後退懸念等により$77.29(▼2.36%)と大きく下げ、エネルギーセクターの株価の下落につながりました。10年債利回りは3.545%(▼1.58%)、ドル円はやや円高方向に動いて現在は134円台前半で取引が続いています。
自分のポートフォリオは▼0.64%。AGG(米国総合債券ETF)とTIP(物価連動債)が支えてくれましたが、SPYD(高配当ETF)が大きく低下したのでS&P500の下落率を超えて低下していました。
今夜の経済指標発表は以下の通りです。
そして決算発表予定企業は以下の通りです。
今朝のブログを書いているとき、TV東京のモーニングサテライトで「イエレン財務長官がワシントンでの講演で中華人民共和国に対して、健全な経済競争は長期にわたって両国に利益をもたらすと述べた」というニュースが最初の方で報じられ、あれ?自分が見落としたかと驚きました。ところが、いつも参照しているBloomberg、Yahoo!Finance、Wall Street Journal、REUTERS、Investing.com等には掲載されていませんでしたが、なんと日本経済新聞だけに掲載されていたので、不思議な気がしました。ワシントンでの講演って、誰向けの講演だったのでしょうか。中華人民共和国に対して厳しい政策を続けている中、親中的発言は微妙なのでしょうか。そこを取り上げる日本経済新聞は親中派なのかとか、いろいろ考えてしまいました。
今日4月21日は、World Creativity and Innovation Day(創造性とイノベーションの世界デー)で、レオナルドダビンチのお誕生日です。創造とイノベーションは世界経済を発展させる重要な要素です。世界経済が進化し続けることを期待したいです。
それでは今日も一日、明るく元気に笑顔で過ごしましょう。