主要3指数はそろってマイナスで終えました。FOMCの政策金利決定0.25%の利上げと市場予想通りで概ねプラスで推移していましたが、パウエル議長の記者会見でマイナスに転じる結果となりました。
4月のADP非農業部門雇用者数が29.6万人(予想14.8万人、先月14.2万人)で、市場予想の14.8万人の2倍となり、景気が冷え込む中でも労働市場が底堅く推移していることがわかりました。ただし、この数字は非常に変動が大きいことから雇用統計と違う結果となる場合もあります。
5月2日-3日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)定例会合で、インフレ目標2%を最大の使命として、政策金利を5.25%(△0.25%、市場予想通り)と発表しました。また、経済リスクが高まる中で1980年以来最も積極的な引締めキャンペーンの最後の動きとなる可能性を示唆しましたが、利上げの一時停止は決定ではないようです。※ロイター社による日本語による要旨はこちらから。
決算発表は以下の通りでした。引け後に公表されたQCOM(クアルコム)は、売上は伸ばしていましたが、1株あたりの利益EPSは予想通りでした。
製薬大手のLLY(イーライリリー)はアルツハイマー病用薬の最終治験で症状の進行が遅れることが明らかになり、FDA(食品医薬品局)に承認申請する道が開けましたので、株価が高騰(△6.68%)しました。経済の減速とパソコン市場の暴落の中、CPU(中央演算装置)を担うAMD(アドバンストマイクロ)とINTC(インテル)の両社の第1四半期は予想を上回る利益を出していましたが前期よりも減少していますが、投資家による2社への期待は大きいようで、年初来の株価はAMD(△26.02%)、INTC(△15.97%)です。パソコン市場の暴落という環境ではあるものの、GPU(グラフィックボード)を担うNVDA(エヌビディア)の年初来株価は△90.24%と、AI(人工知能)への期待が大きいようです。
原油先物は大きく下落して60ドル台に突入、10年債利回りは3.403%に下がりました。ドル円は134円台後半まで円高に推移しています。金と銀もFOMCの結果発表後に買いの勢いが増しました。
※上記表は米国版Yahoo Financeの引用ですが、主要3指数の終値が他のメディアの公表値と微妙に異なっておりますが、私には原因がわかりかねますのでご了承ください。
自分のポートフォリオは▼0.58%でした。政策金利の利上げは事前にアナリストの予想が全員0.25%だったことから、指値も入れずに静観していました。
5/4に予定されている経済指標発表は以下の通りです。毎週木曜日に発表される失業保険申請件数に注目が集まるでしょう。
そして5/4に決算発表予定の主な企業は以下の通りです。数えておりませんが、企業の株が大変多いことをお伝えしておきます。米国最大企業のAAPL(アップル)の決算発表は引け後に予定されています。
ロシアのクレムリンが夜間にドローン2機から攻撃を受けたことを明らかにしましたが、攻撃の証拠を一切明らかにしていません。一方のウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナからの攻撃を全面否定、自国の領土防衛に徹しており、モスクワを攻撃する武器も所有していないと主張しています。アメリカのブリンケン国務長官は、ロシアの主張をいかなる方法によっても確認できないと懐疑的です。今回の攻撃にもかかわらず、5/9にモスクワ赤の広場で行われる軍事パレードにはプーチン大統領が出席する予定だそうです。この地域に関する地政学的リスクは全く低下しそうにない状況です。
日本ではGW後半に突入し、昨日は好天にも恵まれて観光地や道路は予想以上の大賑わいとなっているニュースを見て、私は家でのんびり過ごしながら、経済的効果も予想以上になるといいなと思っております。気になるのは、観光地やそこに向かうあるいは帰る途中で起きた事故が多いことです。今日は気温が上がり、熱中症にも注意しなければならないようです。建設現場の監督を経験した私としては「普段と違う行動をするときこそ、起こりそうな危険を予知して、それを回避できる安全な行動」をしていただきたいと思います。